「完全分離の二世帯住宅って後悔する?」
「義両親と同居すると気を遣ってストレスが溜まりそう…」
「完全分離と完全同居どちらがおすすめ?」

完全同居は常に一緒に生活するので、気を遣う場面が多く疲れてしまいがちです…
とくに義両親と同居する場合は、適度に距離があるとお互い快適に過ごせます。そのため、二世帯住宅を建てるときは、完全分離も検討してみてください。
完全分離は、普段は距離を取って生活していますが、手助けが必要なときにすぐ駆けつけられるメリットがあります。同居後のストレスを減らして生活するためにも、完全分離で後悔する理由を知っておきましょう。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を解説します。
- 二世帯住宅の完全分離で後悔する理由
- 後悔しないための対策
- 完全分離タイプのメリット



完全分離の二世帯住宅を建てたいと考えている方は、最後までご覧ください!


二世帯住宅の完全分離で後悔する7つの理由


二世帯住宅の完全分離で後悔する理由は以下の7つです。
- 生活音が気になる
- 友人を家に呼びにくい
- 支払いでトラブルになる
- 同居よりも光熱費がかかる
- 建築費用が高くなる
- お互いの様子がわからない
- 共用部分を掃除する役割が偏る
後悔する理由をあらかじめ把握しておくと、同居後のトラブルを減らせます。二世帯が快適に過ごすためにも、7つの理由をチェックしておきましょう。
1. 生活音が気になる
二世帯住宅の完全分離では、生活音が気になってトラブルになることがあります。



とくに、住居を1階と2階で分ける横割り型で多く見られます!
子世帯が2階で暮らす場合、足音や話し声が気になって親世帯の不満が溜まることも。子どものいる子世帯と同居する場合、生活スタイルの違いによって寝られなかったり騒がしかったりすることも少なくありません。



生活音が気になると、お互い快適に過ごせませんよね!
生活音を気にしないためには、事前にルールを決めておくのがおすすめです。
2. 友人を家に呼びにくい
両世帯の玄関を2つに分けていても相手の世帯に気を遣い、友人を呼びにくいことが後悔として挙げられます。
玄関が隣り合わせの場合は、立ち話もはばかられてしまうもの。



友人を呼びにくいからといって、毎回外出したり、相手の家にお邪魔したりすると気を遣いますよね!
完全分離の二世帯住宅を建てる場合は、両世帯で友人を呼ぶときのルールを決めておきましょう。



玄関を離したり、壁を作ったりするなど間取りを工夫すると、後悔を減らせますよ!
3. 支払いでトラブルになる
光熱費はそれぞれの世帯で払えばわかりやすいですが、家賃やメンテナンス費用はどちらが負担するのか決めておかないと、トラブルになることもあります。
話し合わなければならないとわかっていても、気が引けるという方もいるかもしれません。支払いについてのトラブルを減らすためには、割り振りを事前に決めておくとストレスを減らせます。



どちらかに負担が偏らないよう決めておかなければなりませんね!
4. 同居よりも光熱費がかかる
完全同居はキッチンや浴室がひとつしかありませんが、完全分離は各世帯に設備がひとつずつあるためそれぞれ光熱費がかかります。



一世帯の家庭よりも倍の費用がかかると考えてよいでしょう!
各世帯が使った光熱費がパッと見てすぐにわかるのはメリットですが、節約しようと思っている方に完全分離は向いていません。光熱費の支払いは、世帯ごとに支払うのがわかりやすくおすすめです。



節約を目標にしているなら、完全同居を選びましょう!
5. 建築費用が高くなる
完全分離は一世帯住宅よりも倍以上の大きさが必要なため、建築費用や土地代が高くなりやすい傾向です。完全同居の二世帯住宅よりも、1.5〜1.8倍の費用がかかることもあります。



各世帯に同じ設備があるので、費用が高くなりやすいんですね!
家賃や土地代をできるだけ安くしたいなら、郊外や田舎を選ぶのがおすすめです。都心よりも土地代が安く費用を抑えられます。



建築費用を抑えるためには、地域の設計事務所や工務店を選びましょう!
6. お互いの様子がわからない
完全分離は、お互いの様子を見に行かないと確認できないのがデメリットです。
同じ物件に住んでいても、会う機会がなければお互いの様子がわからず、二世帯住宅にした意味を感じられない場合もあるでしょう。



わざわざ会いに行かなくても様子を確認できるように、二世帯が集まれるリビングや庭を作るのがおすすめです!
完全同居だとストレスを感じる方も、相手の姿を確認できると安心するという方もいるはずです。
7. 共用部分を掃除する役割が偏る
庭やガレージなどの共用部分を掃除する担当を決めておかないと、どちらかに偏って不満が溜まってしまいます。



快適に生活するためにも、住み始める前に役割を話し合っておくと後悔を減らせます!
間取りを決める際に、どちらが掃除するのか話し合ってみてください。事前に決めておくと、掃除のストレスを減らせますよ。



完全分離でも共用部分はあるので、しっかり話し合わなければなりませんね!
完全分離の二世帯住宅で後悔しないための3つの対策


完全分離の二世帯住宅で後悔しないためには、以下3つの対策を覚えておきましょう。
- 両世帯の希望をふまえて設計する
- 支払いについて割り振りを決める
- 生活ルールを話し合う
マイホームを建てる前に、同居後の生活をイメージしておくと後悔を減らせます。



お互いが不満を溜めないためにも、対策をチェックしてみてください!
1. 両世帯の希望をふまえて設計する
ハウスメーカーとの打ち合わせは、できるだけ両世帯出席するのがおすすめです。
もしどちらかが打ち合わせに出席できない場合は、あらかじめ二世帯で話し合っておき、希望を実現できるようにすると不満を減らせます。事前に二世帯の意見をまとめておくと、話し合いがスムーズに進みやすくなります。



譲れない条件を共有しておくのがおすすめです!
2. 支払いについて割り振りを決める
支払いの負担について、両世帯で割り振りを決めておくのが大切です。住宅ローンやメンテナンス費用など、支払いが分かれていないものは、誰が払うのか決めておかないとトラブルになることも。



それでも、支払いの話は切り出しにくいですよね…
同居後に快適に生活するためにも、どのような割り振りで支払うのか話し合っておきましょう。言いにくい場合は、パートナーに頼んでみるのもひとつの手です。
3. 生活ルールを話し合う
あらかじめ生活ルールを話し合っておくと、不満に感じることを減らせます。たとえば「〇時以降は電気を消す」「友人を呼ぶときは事前に確認する」などのようなルールを決めておきましょう。



間取りを考えるときにルールも一緒に決めておくとよいです!
同居後の生活について不安がある方は、すーさんの相談窓口までご相談ください。15年以上の住宅販売の経験があり、同居のトラブルや不満の原因を把握しているため、あなたの悩みを解決できます。
同居後の生活に不安がある方は、すーさんの相談窓口で一緒に解決しておきましょう!
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完全分離の二世帯住宅を建てるときの間取り2パターン


完全分離の二世帯住宅を建てるときは、以下2パターンの間取りがあります。
- 縦割り型
- 横割り型
それぞれメリットが異なるので、後悔しないためにも特徴を押さえておきましょう。
1. 縦割り型
縦割り型は、物件の半分で世帯を分ける間取りです。玄関から分かれている場合がほとんどなので、横割り型よりも距離があります。



近くには住みたいけれど、あまり距離が近いと気を遣って疲れてしまう方におすすめの間取りです!
ただし、親世帯が老後になると1階部分を使わなくなる可能性が高いため、部屋が余ってしまうことも。部屋が余ると、無駄と感じて後悔する方もいるでしょう。



縦割り型にする場合は、使わなくなる可能性も含めて話し合うことが大切です!
2. 横割り型
横割り型は、1階と2階で世帯を分ける間取りです。将来、親世帯の介護が必要になってもそのまま使えるので、1階を親世帯、2階を子世帯が使う傾向にあります。



縦割り型よりも関わる機会が増えそうですね!
また、費用も安くなりやすいので、あまりお金をかけたくない方におすすめです。
ほかの間取りについては、関連記事「【経験者から学ぶ】間取りで後悔しがちなポイント10選!失敗する理由や成功させるためのコツを紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


完全分離の二世帯住宅に住む4つのメリット


二世帯住宅には、完全同居や部分共有などがありますが、完全分離にしかないメリットは以下の4つです。
- プライバシーを確保できる
- 生活スタイルが違ってもストレスにならない
- 賃貸としても活用できる
- 税金が優遇される
完全同居よりもプライバシーを確保しやすく、生活スタイルが違ってもストレスを感じにくいのが魅力です。



二世帯住宅を建てたい方で、どのタイプにしようか迷っている方はしっかりチェックしておきましょう!
1. プライバシーを確保できる
完全分離は、生活する場所がしっかり分かれているため、プライバシーを確保できて相手に気を遣う場面を減らせます。万が一のときのために同居を考えている家庭もありますが、急に二世帯住宅になるとストレスを感じることも少なくありません。
とくに義両親と同居を始める場合は、完全分離から始めてみるのもおすすめです。完全分離は同居より距離がありますが、お互いサポートが必要なときにすぐ駆けつけられるため安心できます。



干渉されたくない方にもおすすめですね!
2. 生活スタイルが違ってもストレスにならない



完全分離は、生活スタイルが違ってもストレスを感じることが少ない間取りです!
夜中の話し声や早朝の足音などが頻繁に聞こえると、なかなか寝付けませんよね。夜勤がある方は気を遣う場面が多くなることもあります。
完全同居の場合、生活スタイルが違うとお互いにストレスを感じてしまうでしょう。
しかし、完全分離なら気にすることなく生活できます。とくに縦割り型の場合、上下階どちらも自分で使うため、物音を気にせずストレスを最小限に抑えられます。



生活スタイルが異なる二世帯住宅なら、完全分離がおすすめです!
3. 賃貸としても活用できる
二世帯住宅はキッチンや浴室などの設備がひとつしかないため、賃貸の需要はあまり多くありません。しかし、その中でも完全分離の物件は各世帯が使う部分のみで生活できるため需要があり、将来賃貸としても活用できます。
どちらかが家を出たときに使わない世帯のほうを賃貸として利用できるので、物件の価値を上げたいという方におすすめです。



賃貸として活用できるのは、完全分離の大きなメリットです!
4. 税金が優遇される
完全分離は、完全同居や一部共有より税金の優遇が受けられます。以下に減額される税金の種類をまとめたので、お得に生活したい方はぜひチェックしてみてください。
減額される税金 | 内容 |
---|---|
不動産取得税 | 1世帯ごとに1,200万円の控除が受けられるので、二世帯住宅なら控除額が2倍になる |
固定資産税 | 1世帯あたり120平米まで2分の1に減額されるので、二世帯住宅なら240平米まで減額される |
住宅ローン | 各世帯が住宅ローンを組めばその分減額される |
相続税 | 一定の条件を満たせば、二世帯住宅でも小規模宅地等の特例を適用して土地の評価額を減額できる |
二世帯住宅のメリット・デメリットついては、関連記事「【保存版】二世帯住宅のメリット・デメリット12選!間取りや完全分離など成功・失敗例を紹介」で詳しく紹介しています。二世帯住宅にしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!


完全分離の二世帯住宅を建てて後悔なく生活しよう


完全分離の二世帯住宅は、プライバシーを確保しやすかったり税金の優遇を受けられたりするなどメリットが多くあります。二世帯住宅を建てようと考えている方は、各タイプを比較して自分たちに合うものを選びましょう。



完全同居よりも距離感が欲しいなら、完全分離がおすすめですね!
すーさんの相談窓口では、二世帯住宅の注意点や快適に生活する方法などを紹介しています。同居のストレスを減らすためにも事前に対策しておくのが重要です。



二世帯住宅を建てたいけれど、不安があって踏み切れないという方は、ぜひ一度ご相談ください!

