「転勤族だけどマイホームがほしい!」
「転勤族が家を買う時期はいつがいい?」
「購入してから転勤になったらどうすればいいかわからない」
転勤の多い仕事に就いている人の中には、マイホームを持ちたいと考える人も少なくないでしょう。しかし、頻繁な転居を前提とした家探しには独特の難しさがあります。
そのため転勤族の人はマイホームがほしくても、躊躇している人が多いのではないでしょうか……。
結論、転勤族が家を購入しても大丈夫ですが「購入後に転勤の辞令が出たら家をどうするか」について、事前にしっかり考えておく必要があります!
この記事では、ハウスメーカーで15年間営業を務めた経験のある筆者が、以下の内容を解説します。
- 転勤族がマイホームの購入をためらう理由
- 購入するタイミング
- 土地を選ぶ方法
転勤族でもマイホームがあきらめられない人は、ぜひ参考にしてみてください。
マイホーム購入後に転勤が決まったら?2つのデータをもとに解説
マイホームを購入した後に転勤が決まった場合、多くの人が不安を感じるでしょう。しかし、実際のデータを見ると、この状況は珍しくないことがわかります。
ここでは2つのデータをもとに、転勤時の持ち家の状況と、その後の選択肢について詳しく解説します。
1. 転勤が決まった際の持ち家率は52.2%
転勤経験者を対象とした調査によると、転勤の内示が出た時点で持ち家に住んでいた人の割合は52.2%でした。
半数以上の転勤経験者が持ち家を所有していたことから、マイホーム購入後の転勤が珍しくないことがわかります。
2. 持ち家をどうすべきかは4パターンから選択可能
転勤が決まった際、持ち家の扱いについては主に4つの選択肢があります。
- そのまま家族が住み続ける
- 売却する
- 賃貸に出す
- 空き家のまま管理する
実際、内示が出た時に住んでいた持ち家をどうしたのかについて聞いてみると以下の画像のようになりました。
自身の状況に最も適したものを選びましょう!
たとえば、子どもの教育環境を重視する場合は「そのまま家族が住み続ける」を選択し、資金的な余裕がない場合は「売却する」や「賃貸に出す」を検討するなど、個々の事情に応じた柔軟な対応ができます。
転勤族がマイホームの購入をためらう3つの理由
ここでは、転勤族がマイホームの購入をためらう3つの理由を紹介します。
- 購入する一番良いタイミングが難しい
- どこに家を購入するか迷う
- 会社の家賃補助が受けられない
順番に見ていきましょう。
1. 購入する一番良いタイミングが難しい
転勤が多いために、マイホームの購入になかなか踏み切れないのは仕方ありません。いつどのタイミングで転勤の辞令が出るかわからないからです。
しかし、マイホームを購入したいと考えているなら、どこかで決断する必要があります。
まずは、家族に相談したうえで、今後どのように暮らしていくのかをきちんと話し合っておきましょう。
転勤族でマイホームを購入した経験のある人がいたら、話を聞いてみるのもひとつです!
実際に経験した人の話を聞いて、自分の選択肢を増やしていきましょう。
2. どこに家を購入するか迷う
マイホームの購入を決めても、どの地域に購入するかは迷いますよね。今住んでいる地域で購入しても、すぐに転勤するかもしれないと思うとためらってしまいます。
購入する場所の選択肢としては、妻や夫の実家の近く、夫婦で馴染みのある地域、老後に住みたい地域など、さまざまです!
どの地域で購入しても、決断した地域が自分の拠点となることは間違いありません。家族で相談して、後悔しない場所にするのがおすすめです。
3. 会社の家賃補助が受けられない
転勤が多い会社では、福利厚生の一環として、家賃補助が出るところもあるでしょう。家賃補助は賃貸住宅が対象で、家を購入すると支給されなくなるところもあるようです。
月々の家賃支払いは、とても大きな出費ですよね!
とはいえ、大切なのは、どの選択が自分たちを幸せにするのかということです。家賃補助をもらって賃貸に住み続けるのか、家賃補助がなくても夢のマイホームを購入するのか、どちらを選べば幸せになれるのかを考えて選択しましょう。
転勤族がマイホームを購入する8つのタイミング
転勤族でもマイホームを購入したいと考えているなら、ライフスタイルにあわせてタイミングを決めるのがおすすめです。
ここでは、転勤族がマイホームを購入するタイミングを8つ紹介します。
- 理想の家に出会ったとき
- 子どもが生まれたとき
- 子どもが保育園や幼稚園に入園するとき
- 子どもが小学校に入学するとき
- 子どもが高校に入学するとき
- 住宅ローン完済年齢から逆算した年齢になったとき
- 消費税がアップするとき
- 定年退職したとき
一つひとつ見ていきましょう。
1. 理想の家に出会ったとき
マイホームを購入したい夢がある人は、自分が理想とする家があるのではないでしょうか。
理想の家にはなかなか出会えるものではないので、運命かもしれないですよね!
購入したいと思える最高の出会いがあるのなら、決断のときと思い切って購入するのもひとつです。ただし、決断する際には後悔しないように慎重に判断しましょう。
2. 子どもが生まれたとき
妊娠出産をきっかけにマイホームを購入するのは、ひとつのタイミングです。
子どもが小さいうちは、引っ越しが子どもに与える影響がそこまで大きくありません。しかし、子どもが小さいと引っ越しの準備をする親が大変です。
目が離せない子どもの面倒を見ながら、荷造りや片付けなどで作業するのは本当に大変ですよね!
マイホームを購入すれば今後引っ越しをしなくてよくなります。その代わり、転勤辞令が出たときは単身赴任を余儀なくされてしまいますので、家族との時間を大切にしているならマイホームの購入は注意が必要です。
3. 子どもが保育園や幼稚園に入園するとき
マイホームの購入時期として、保育園や幼稚園に入園するときを選ぶのも選択肢のひとつです。子どもが生まれたばかりのときは仕事も家庭も忙しくなりがちなので、少し落ち着いたタイミングでマイホームを検討するといいでしょう。
子育てになれ心にも余裕が出てきます!
保育園や幼稚園に入園してから引っ越しとなると、友達とお別れすることになります。子どもに寂しい思いをさせないためにも、入園前の購入を検討してみてください。
4. 子どもが小学校に入学するとき
小学校に入学すると、新しい友達ができ、人間関係が新しく構築されるタイミングです。引っ越しをするなら、園に通っているときや入学後ではなく、小学校に入学する前がいいでしょう。
また、小学校から中学校に上がるときは、友達が一緒の学校に通う可能性が高いです!
中学入学時に慣れた環境でこれまでの友達といっしょに学習できる環境を整えてあげたいなら、小学校に入学するタイミングが好ましいといえます。
5. 子どもが高校に入学するとき
高校に入学するときは、友達がガラッと変わることが多いでしょう。最寄りの学校ではなく、自らが進学したいと思う学校へ通うことになるためです。同じような学力や考えを持つ友達が増えます。
そのため、子ども自身に引っ越しへの抵抗感がなくなっている時期の可能性があります。
子どもの学習環境を優先させていた方は、高校入学のタイミングで決断してもいいでしょう。場合によっては、今の家よりも進学しやすいかもしれません。
6. 住宅ローンの完済年齢から逆算した年齢になったとき
マイホームの購入で一番ネックなのが、住宅ローンですよね。
一括購入できれば一番良いものの、何千万円もの大金を一括で支払える人はなかなかいません。
住宅ローンを完済しておきたい年齢から逆算した年齢に到達したときが、購入するタイミングと考えている人もいます。たとえば、住宅ローンを35年で組んで65歳で完済したいなら、30歳になったら購入のタイミングということです。
住宅ローンをいつまでに完済したいかでタイミングを見計らってもいいでしょう。
なお、住宅ローンの相談先については、関連記事「【絶対見て】住宅ローンの相談はどこにする?タイミングや比較ポイントもあわせて解説」で解説しています。あわせてご確認ください!
7. 消費税がアップするとき
消費税率の引き上げは、住宅市場に大きな影響を与えます。
過去の事例を見ると、消費税率アップ前後で新設住宅着工戸数に顕著な変動が見られます!
以下のデータを見ていきましょう。
消費税率引き上げ前に駆け込み需要が発生し、引き上げ後に反動減が起こる傾向が明確に見て取れるでしょう。
住宅の購入には数千万円という大きなお金に消費税がかかります。そのため、数%消費税がアップするだけで、100万円単位で支払いが増加することもあります。
お得に住宅購入をしたい場合には、消費税が上がる前のタイミングで決断すると後悔を減らせるでしょう。
8. 定年退職したとき
マイホームがほしくても転勤が多くて家族と離れて暮らしたくない人は、定年退職後に一括で購入するのがおすすめです!
定年退職したときにマイホームを購入するメリットは以下の3つです。
- 転勤するリスクがない
- 住宅ローンに縛られることがない
- どこでも好きな場所に住居を構えられる
住む期間が短いと感じるかもしれませんが、働いているときに購入しても長く住み続けられるとは限りません。理想の家でゆっくり過ごしたいと思うなら、定年退職後にマイホームを購入しても良いでしょう。
マイホームを購入するタイミングでお悩みなら、無料で利用できる相談窓口の利用をおすすめします!
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーで15年間営業をしていたすーさんが、家づくりに関するあらゆる疑問を解消します。
これまで5,000名以上の相談に乗ってきた実績があるので、どのようなことでも安心して質問可能です。
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転勤族がマイホームを購入して後悔しない土地の選び方4選
転勤族がマイホームを購入するときは、もしものことを考えて売却や賃貸にしやすいところを選ぶのがおすすめです。ここでは、転勤族が購入するマイホームを選ぶ方法を4つ紹介します。
- 災害の危険がないか
- 将来的に価値が下がる心配はないか
- 子育てや教育がしやすいか
- 老後に住み続けたいと感じるか
それぞれ確認していきます。
1. 災害の危険がないか
ハザードマップを使い、どんな災害リスクがあるのかを把握したうえで購入するのがおすすめです!
洪水や津波、液状化現象、土砂崩れなど、できるだけ災害リスクのない地域を選ぶのが良いでしょう。災害が起きたときに、一気に家の価値が下がる可能性があるからです。
どうしても災害エリアに入ってしまう場合は、いざというときの避難場所を把握するといった動線を確認しておきましょう。
2. 将来的に価値が下がる心配はないか
マイホーム購入は単なる住居の確保ではなく、重要な資産形成の機会でもあります。賃貸では家賃として支払うお金が資産として残りませんが、マイホームのローン返済は自身の資産を増やすことにつながります。
特に転勤族にとっては、将来的な資産価値の維持・向上が重要です!
そのため、以下のような特徴を持つ地域での購入を検討すると良いでしょう。
- 再開発計画がある地域
- 人口増加が見込まれる地域
- 長期的に発展が期待できる地域
条件を満たす土地を選ぶことで、転勤による不在時にも資産価値の下落リスクを最小限に抑えられます。資産性を意識した土地選びができると、転勤族でもリスクを押さえつつ、満足度の高いマイホーム購入を実現できるでしょう。
3. 子育てや教育がしやすいか
転勤で一時的に離れることがあっても、家族の拠点として機能する場所を選びましょう。たとえば、子育て支援が手厚い地域や評判の良い教育機関がある地域がおすすめです。
子どもの成長を長期的に支える環境を確保できます!
また、転勤で一時的に離れている間も、子どもたちが安心して過ごせる場所を提供できるでしょう。
4. 老後に住み続けたいと感じるか
マイホーム購入は、現在の生活だけでなく、将来の生活設計も考慮に入れる必要があります。夫婦で話し合い、老後に住みたいと思える場所を候補に挙げると、長期的な視点でのマイホーム購入ができます。
また、将来的な住み替えの可能性も考慮に入れ、資産価値の維持しやすい地域を選ぶことも大切です。
マイホームは家族の絆を深める場所であり、将来の生活設計の基盤となる重要な資産です!
なお、土地選びで後悔したくない方は、私のInstagramの投稿を参考にしてみてください。実体験をもとにしたチェックリストをつくっているので、役立つこと間違いありません!
転勤族はマイホームを買わない選択も視野に入れよう
転勤が多くて不定期にあるなら、マイホームを買わないのも選択肢のひとつです。マイホームを購入しないメリットは以下のとおりです。
- 住宅ローンを抱えなくていい
- 固定資産税を払わなくていい
- 修繕積立費を用意しなくていい
- 転勤が決まっても住み替えができる
転勤族がマイホームを購入した後に別の場所へ転勤を命じられた場合は「単身赴任」を強いられたり、購入したばかりの家を「手放す」選択をする必要があります。
どの選択も、人によっては辛い思いをするでしょう。
どうしてマイホームがほしいのか、家族みんなが幸せになれるかを考えて、本当に必要になったら購入することを検討してもいいかもしれません。
転勤族がマイホームを購入するときは慎重に選ぼう
転勤族がマイホームの購入を検討するときは、家族で話し合って慎重に決めるのがおすすめです。家族それぞれの生活や人間関係があるため、個人の意見を尊重して決める必要があります。
家を購入する目的は何かを明確にして、検討するようにしましょう!
何を目的として家を購入するのか、どんなライフスタイルにしたいのかによって選択肢が変わってくるので、きちんと言語化しておくことが大切です。
なお、家族で話し合っても答えが出ないときは、住宅のプロに相談してアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。「すーさんの相談窓口」なら大手ハウスメーカーに15年勤めた、住宅のプロすーさんが親身になって相談に乗ってくれます!
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