「シアタールームとリビングシアターって何が違うの?」
「シアタールームのある間取りで注意すべき点は何?」
「間取りの実例を知りたい!」
シアタールームは、映画館に足を運ばなくても自宅で映画などのエンタメを楽しめるシアター専用部屋です。
映画鑑賞がしやすい部屋が自宅に欲しいと考える方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、魅力だけでなくいくつか注意点もあります!
そこでこの記事では、シアタールームを取り入れた間取りを採用するか検討している人に向けて、
- 魅力と注意点
- 費用相場
- 間取りの実例
などを解説します。
本記事を読めば、日々の暮らしが豊かになる理想の家づくりができるので、ぜひご一読ください。
シアタールームとは?概要をサクッと解説
シアタールームの概要を以下で解説します。
- シアタールームとは自宅で映画等を楽しむ専用部屋のこと
- リビングシアターとの違い
導入する部屋によって状況が異なってくるため、理解しておきましょう。
条件によってシアタールームに求める要素が変わります!
1. シアタールームとは自宅で映画等を楽しむ専用部屋のこと
シアタールームとは、自宅内に設けた映画などのエンタメを楽しむ専用部屋のことです。プライベート空間であることから、プライベートシアターとも呼ばれます。
自宅でリラックスしながら映画鑑賞を楽しめる空間がシアタールームです!
自宅の一室に大型スクリーンやスピーカー、音響設備を導入すれば、自分専用のエンタメ空間を作り上げられます。なお、必要な設備としては、以下の例があげられます。
- スクリーン(液晶モニター)
- スピーカー
- AVアンプ
- プレイヤー
- 鑑賞時のソファ など
機材の性能や質にこだわれば、映画館さながらの演出が可能です!
2. リビングシアターとの違い
シアタールームのように隔離した専用部屋ではなく、リビングにホームシアターを設けるのがリビングシアターです。
リビングに映像や音響の設備を入れたリビングシアターと合わせて「ホームシアター」と総称されます。
なお、リビングシアターにする場合には、映画鑑賞の度に機材の出し入れが必要です。生活の中心となるリビング空間に複数の機材を常に置いておくのは困難なため、使用する際に設置することが求められます。
一方で、シアタールームは共有する空間ではなく、個室のシアター専用部屋を設けます。新築の場合は、天井や壁にプロジェクターや配線等を埋め込む工夫が可能です。
ただし、別途工事や費用が発生する可能性があるため、施工会社に確認しておく必要があります。
シアタールームのある間取りの魅力5選
シアタールームのある間取りの魅力は、以下の5つが挙げられます。
- 大画面での映像や音響で非日常を味わえる
- 周囲を気にせず没入できる
- 多様な楽しみ方ができる
- 自分の好きなタイミングでエンタメを楽しめる
- 機器を準備する手間が少ない
シアタールームならではの魅力がたくさんあります!
1つずつ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 大迫力の映像や音響で非日常を味わえる
シアタールームを取り入れる最大の魅力は、大画面での映像・音響を味わえることです。プロジェクターの投影とサラウンドスピーカーの音響により、臨場感ある演出で映像作品を楽しめます。
映画好きや音楽好きにはたまらない空間ですね!
映画鑑賞など、通常は映画館に足を運ばなければ味わえない空間を自宅で手軽に体験できるのが魅力です。
映像や音響にこだわって自宅で贅沢な時間が過ごせます!
2. 周囲を気にせず没入できる
シアター専用の空間として活用できるため、周囲を気にせず自分の時間に没入できるのが魅力の一つです。
リビングシアターのように同居人や家族と共有する空間の場合、音量や明るさの面で周囲に配慮が必要です。シアタールームであれば隔離した専用の部屋であり、周りに気を取られることなく楽しめます。
家族に迷惑をかけず没頭できるのが利点です!
自分だけの時間や空間を楽しんで、映像作品に没入したい人にはシアタールームの導入が向いています。
リビングで頻繁に鑑賞するよりも専用部屋があると非常に便利です!
3. 多様な楽しみ方ができる
シアタールームを活用して、映像や音響の臨場感を活用した多様な楽しみ方ができるのが魅力です。
映画鑑賞のみならずゲームやカラオケ、音楽ライブの鑑賞など、映像や音響に関わるエンタメを楽しめます。外出して映画館やカラオケボックスに行けない場合でも、自宅にシアタールームがあれば映画鑑賞やカラオケに没頭できるでしょう。
インドアな趣味をさらに充実させたい方にぴったりです!
映画や音楽の鑑賞などインドアな趣味が多い方にとっては、シアタールームがあれば余暇をさらに豊かにしてくれます。
自宅にシアタールームがあるだけでお家で趣味を楽しめる選択肢を増やせます!
4. 好きなタイミングでエンタメを楽しめる
自宅にシアタールームがあれば、決まった時間ではなく自分の好きなタイミングでエンタメを楽しめます。
時間に縛られず自由に好きな時間に楽しみたい方に向いています!
映画館での映画鑑賞の場合は上映時間が決められており、時間に合わせて足を運ばなければなりません。シアタールームであれば時間に縛られることなく、観たいタイミングでいつでも自由に楽しめます。
忙しい人でも時間に追われず、空いた時間で趣味を楽しめるのが魅力です!
5. 機器を準備する手間が少ない
シアター専用の部屋であるため、機器を準備する手間が少ないのが利点です。リビングシアターのように家族と共用する空間の場合、プロジェクターやスピーカー、スクリーンなどの出し入れが必要になります。
共用部屋だと機材の準備や後片付けが一苦労ですね…!
シアタールームであれば機器を準備する手間が少なく、いつでも映像の投影がしやすくて便利です。
シアタールームなら毎度の準備が手間で使わなくなることも少ないですね!
シアタールームのある間取りの注意点3選
シアタールームのある間取りの注意点は、以下の3つが挙げられます。
- 音漏れ対策が欠かせない
- 外から光が入り込まないような工夫が必要となる
- プロジェクターを投影できる広さの確保が求められる
注意点を考慮して施工しないと、映像や音響に問題が出てくるおそれがあります。
光や音の影響を把握して部屋の間取りを考える必要があります!
注意点をそれぞれ解説するので、参考にしてみましょう。
1. 音漏れ対策が欠かせない
大音量で映像作品を鑑賞する機会の多いシアタールームには、防音対策が必須です。
夜の時間帯にシアタールームで映画鑑賞をする場合も多いのではないでしょうか。近所への配慮はもちろん、同居人に音が響かない防音の環境が必要不可欠です。
部屋の内側に防音材を設置するなど、対策を施すことで音漏れを防げます。防音仕様の部屋づくりを希望する場合は、施工業者に相談してみましょう。
音漏れの元となる窓がない地下などにシアタールームを設けるのも一つの方法です!
二重窓にするなどの防音対策で手を打ちましょう!
防音対策については、関連記事「【大音量OK】新築に防音室を設置する費用相場を目的別に解説!5つの失敗を防ぐコツも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. 外から光が入り込まないような工夫が必要となる
シアタールームは暗転して映像を視聴する機会が多いため、外の光が侵入してこない仕組みが必要です。室外の日差しや光が窓の隙間などから入り込むと、反射してスクリーンの映像が見づらくなります。
光を入り込ませない対策としては、窓に遮光カーテンを取り付ける方法があります。中でも1級遮光のグレードを選ぶと、ほとんどの光の取り込みを抑えてくれるでしょう。
照明を落としたときに、いかに真っ暗な環境を作れるかが重要です!
光を反射させない方法としては、暗いトーンやカラーリングの壁紙を取り付けることをおすすめします。白系統の明るい壁紙よりも光が反射しづらいことから、映像の邪魔になりにくいです。
また、映像を投影する先がロールスクリーンなのか壁なのかによって映りや画質が変わってくるため、見やすさを重視する方はチェックしておく必要があります。
光が入りづらい地下室をシアタールームにするのがおすすめです!
3. プロジェクターを投影できる広さの確保が求められる
プロジェクターで映像を投影する距離が確保できる広さか、事前の確認が必要です。大画面のスクリーンに映像を投影したいと思っても、部屋のサイズが小さくて狭いと実現が難しくなります。
映像が投影できるか、事前のシミュレーションが必要です!
また、プロジェクターで投影可能な距離や広さかを間取りを決めるまでに確認しておきましょう。プロジェクターの性能に応じて、投影できるスクリーンのサイズが異なります。部屋の広さと機材の性能がシアタールームに見合ったものか、注意して確認しましょう。
ホームシアター用のプロジェクターは用途に応じて性能を選んでくださいね!
とはいえ、後悔のないホームシアターを実現する自信がない方がいるかもしれません。そのような方は、住宅の専門家に相談するのがおすすめです。
「すーさんの相談窓口」では、家づくりに関するアドバイスを無料でおこなっています。これまで5,000人以上の家づくりに関するお悩みを解決してきたため、成功例や失敗例もお伝え可能です。
シアタールームに必要な広さや設備など、気になることはお気軽にご相談ください。豊富な知識であなたの家づくりをサポートします。
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シアタールームに必要な設備と費用相場
シアタールームに必要な設備の費用相場は、下表のとおりです。
設備 | 費用目安 |
---|---|
ロールスクリーン | 100インチあたり2万円程度 |
プロジェクター | 5万円〜 |
サラウンドスピーカー | 2万円〜 |
上表の機材費に加えて、防音空間を作るための施工費が必要です。
防振二重構造の施工費は、6畳サイズでおよそ200〜300万円かかります。より手軽なユニット式防音室の場合は、2畳で50〜100万円です。
予算をもとに必要な設備環境にかかる費用を算出しましょう!
シアタールームの間取り実例3選
シアタールームを導入して成功した間取りの実例を紹介します。
- 【44.0坪】吹き抜けが特徴の2階にシアタールームを導入した間取り
- 【33.4坪】趣味部屋に特化した1階にシアタールームがある間取り
- 【38.6坪】広々としたLDKに隣接するシアタールームを取り入れた間取り
間取りの実例をもとに、シアタールーム採用の参考にしてみてください。
どのような間取りにしたいかに合わせて、シアタールーム導入を検討しましょう!
1. 【44.0坪】吹き抜けが特徴の2階にシアタールームを導入した間取り
引用:SUUMO
上記の間取り図は吹き抜けを特徴とする2階にシアタールームを設けたお家です。シアタールームを2階に設置することで、開放的なLDKを設けた1階の居住スペースを削ることなく上手く棲み分けています。
映像や音響を扱う趣味にシアタールームがぴったりです!
吹き抜けなどで開放感ある2階のシアタールームにより、家族の日々の暮らしを豊かにしてくれます。趣味として映画鑑賞や音楽鑑賞、楽器の演奏など、自由な時間や空間を存分に楽しめるでしょう。
趣味を楽しむ空間としてのシアタールームの活用例におすすめです!
2. 【33.4坪】趣味部屋に特化した1階にシアタールームがある間取り
引用:SUUMO
上記の間取り図は、2階ではなく1階にシアタールームを導入したお家の例です。1階を趣味部屋に特化させた設計が特徴で、自由な時間を楽しむのにぴったりな作りとなっています。ベッドルームとトレーニングルームに隣接する形で1階にシアタールームが設けられています。
スポーツ観戦などにも活用しやすい間取りです!
2階には広々としたLDKに書斎とバルコニーがある設計で、開放的な抜け感が魅力です。
日常空間として高い頻度で趣味部屋を活用したい場合は、こちらの間取りのように1階にシアタールームを導入するのがおすすめです。
暗めのカラーリングのシアタールームにするなど、内装の色味によって雰囲気を演出できます!
3.【38.6坪】広々としたLDKに隣接するシアタールームを取り入れた間取り
引用:SUUMO
上記の間取り図は1階のLDK近辺にシアタールームを設けたお家の実例です。床を少し下げた設計が特徴で、階段下の空間をシアタールームに有効活用しています。また、階段の踊り場にはスタディコーナーを設けるなど、遊び心の溢れる空間づくりが魅力の間取りです。
開放的なLDKとシアタールームが共存した一例としておすすめです!
シアタールームなどのプライベート空間と、広々としたLDKの開放的なスペースが両立した魅力的な間取り例です。メリハリのある空間が生み出されている事例として、参考にしてみてはいかがでしょうか。
家事導線や素材にもこだわった理想的なマイホームですね!
シアタールームのある間取りを採用し理想のマイホームを実現しよう
シアタールームのある間取りを採用すれば、自宅にシアター専用の設備と空間を手に入れられます。
理想的なシアタールームを作るには、部屋の広さや周囲の環境を考慮した設計が必要です!
魅力がたくさんあるとはいえ、シアタールームを導入すべきか戸惑う方がいるかもしれません。シアタールームの間取りや機器・配線の設置などは、業者や専門家に相談するのをおすすめします。
シアタールームはエンタメを楽しむだけでなく、内装にこだわっておしゃれな空間を演出できる魅力もあります!
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