「スキップフロアのある家に住みたい!」
「どんな間取りにしたらいいだろう…?」
「おすすめの間取りや、スキップフロアの注意点を知りたい!」
スキップフロアは取り入れたいけれど、どんな場所に設ければ空間をうまく使えるのか素人では見当がつかないですよね…。
スキップフロアのプランを立てるにはプロのアドバイスがあるとスムーズに家づくりが進みますが、まずは前提知識を深める必要があるでしょう。
そこでこの記事では、大手ハウスメーカーに15年勤務した住宅のプロである私が以下の内容について解説します。
- スキップフロアの概要
- 間取り例
- 注意点と対策方法
- おすすめな住宅タイプ
実際の建築例を写真や間取りでたくさん見ることで、暮らしにあったスキップフロアを見つけられます!
ぜひ最後までお読みください!
スキップフロアとは?30秒でサクッと解説
スキップフロアとは、家の中で少しずつ高さを変えて異なる空間を作り出す設計の手法です。
種類や用途を以下の表にまとめました。
種類 | 用途 |
---|---|
中2階スキップフロア | 遊び場やワークスペース |
アップフロア・ダウンフロア | 和室やリビングなど段差をつけて空間を分ける |
ロフト | 就寝スペースや、大容量の収納として |
半地下 | 大きな収納スペースを作る |
ロフトはスキップフロアに分類されるんですね!
なお、スキップフロアの段差がもたらす効果は、以下のとおりさまざまです。
- 視線や家族のつながりを保ったまま、プライベート空間を作れる
- 開放感やデザイン性を高めてくれる
- 天井の高さや空間の奥行きを強調し、広く見せてくれる
- 壁がない分、光が部屋の奥に届いて明るい
- 段差でできた空間を収納にできる
壁や階段、廊下にあたる部分が減ってスペースとして活用できれば、生活スペースが増えます。実際の面積以上に活用できるので、ゆとりが生まれるでしょう。
生活スペースが増えることで、快適度や生活の満足度は大きく向上します!
スキップフロアのある間取り実例5選
ここでは、スキップフロアを利用している実際の間取り例を5つ紹介していきます。
- 天井の高さの違いはまるで迷路!居心地のいいリビングを実現した間取り
- 階段の途中をフリースペースに!家族の憩いの場を実現した間取り
- スタディスペースとして大活躍!子どもの様子が見やすいリビング横に実現した間取り
- 吹き抜けとの組み合わせで開放感抜群!天窓から日差しが差し込む空間を実現した間取り
- 造作棚が快適性をアップ!ワークスペースを実現した間取り
ひとつずつ、見ていきましょう。
1.天井の高さの違いはまるで迷路!居心地のいいリビングを実現した間取り
この間取りは、リビングを数段上げて空間の雰囲気を変えています。間仕切りはないものの、リビングが孤立した空間として存在しているように工夫されているのが特徴です。
数段違うだけで、全く雰囲気の違う空間になりますね。
また、上部が吹き抜けになっていることから、段差による圧迫感が防げています。迷路に迷い込んだかのような遊び心のある空間を実現したい方の参考になるでしょう。
2.階段の途中をフリースペースに!家族の憩いの場を実現した間取り
階段の途中に中2階を設けるタイプのスキップフロアの間取り例です。フリースペースは家族の遊び場になっています。
二面の窓から採光が取れるので、太陽が出ている時間は照明が不要なほど明るさが確保できるでしょう。
吹き抜けとスキップフロアの組み合わせはとても人気があります。
階段下に大きな収納スペースが確保できているところもスキップフロアならではの魅力です。
3.スタディスペースとして大活躍!子どもの様子が見やすいリビング横に実現した間取り
スキップフロアに学習机を置き、リビングやキッチンから子どもの様子が見られる間取りになっています。声や目が届く範囲に親がいる安心感がありながら勉強に集中できるでしょう。
子どもが小さいうちは目が届く場所で勉強する環境をつくっておくことが大切です。
また、スキップフロアの下は、リビングから1段下げて子どもの遊び場スペース兼おもちゃ置き場として活用しています。
おもちゃスペースとリビングの間にたった1段の差があるだけで、おもちゃが散乱しにくいという利点があり、家事の負担を減らしてくれる効果も期待できます。
4.吹き抜けとの組み合わせで開放感抜群!天窓から日差しが差し込む空間を実現した間取り
大きめの半地下収納を設けて、上階にはアップフロアのリビングと吹き抜け天井で開放感がある間取りです。
地下に収納があることでリビングダイニングがすっきりとしていますね!
リビングがアップフロアになることでダイニングとのスペース分けがしっかりされていますが、吹上天井が空間を開放的に見せてくれているため広く感じられます。限られた空間をうまく使いこなしたい方は参考にしてみるのがおすすめです。
5.造作棚が快適性をアップ!ワークスペースを実現した間取り
1階と2階の間にカウンターと造作棚をつけてワークスペースにしています。家族の気配を感じつつ、開放的すぎない空間で仕事に集中ができるでしょう。
大人向けのワークスペースとしての設計ではありますが、少し大きくなった子どもの勉強スペースや、趣味の時間を過ごすのにも快適な空間ですね!
また、座った時に目線がリビングに向かないよう設計されているのもポイントです。
スキップフロアの間取りを採用する際の注意点と対策4選
スキップフロアには、開放感が生まれるなどの魅力があります。しかし、採用する際には以下の4つのことに注意してください。
- 自治体によっては建築費用が高くなる
- 冷暖房が効きにくい可能性がある
- バリアフリーではないため使いにくさを感じるかもしれない
- 間取りの設計が難しい
対処法も交えて、それぞれ解説していきます。
1.自治体によっては建築費用が高くなる
家を建てるときは自治体から許可をとる必要がありますが、自治体によってはスキップフロアが3階建てとして扱われるパターンがあるので事前に確認しましょう。
容積に含まれないと思って設計した後に含まれるとなれば予算オーバーする可能性があるので注意が必要です。
自治体への確認は設計段階の早期に行うことが重要です。
2.冷暖房が効きにくい可能性がある
スキップフロアは、締め切った空間に比べると空気が逃げて温まりにくく、冷えにくいといった影響が考えられます。
天井が高いリビングやスキップフロアのような空間では、平面的な床面積が同じでも、気積が大きくなるため空間に広がりや開放感が生まれるためです。
建物内の換気やエアコン効率などにも影響を与えるため、設計時に考慮する必要があるでしょう。
たとえば、建物の素材にこだわり断熱性・気密性を高めたり、シーリングファンや床暖房を取り付けたりなの対策が有効です。できることはたくさんあるので、施工会社と相談しながら間取りを設計しましょう。
3.バリアフリーではないため使いにくさを感じるかもしれない
スキップフロアは段差が多く生まれるため、バリアフリーではなくなります。
スキップフロアは子どもが小さいうちはメリットが多いですが、将来的に段差が負担になる可能性が出てくるでしょう。
そのため、水回りや寝室は1回にまとめておくなどして、生活に影響する場所に段差を設けない間取りを考えるのも1つの案です。
なお、スキップフロアを採用して将来後悔したくない方には、関連記事「【知らなきゃ損】スキップフロアをつくっても老後に後悔しない!4つの注意点や対策方法も紹介」がおすすめです。ぜひご覧ください。
4.間取りの設計が難しい
スキップフロアを採用したいなら、多くのノウハウや建築事例を持つハウスメーカーに依頼するのをおすすめします。
たくさんの間取りを見て勉強し、ある程度のイメージが出来上がったとしても、自分の建てる家に合っているかや、現実的に設置が可能なのかは専門家に相談しなければわかりません。
たくさんの事例があれば安心して任せられますね!
たとえば、大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験を持つすーさんが対応する「すーさんの相談窓口」では、豊富な知識から親身になってアドバイスがもらえます!
住宅に関する相談はすべて無料なので、お気軽にご連絡ください!
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間取りにスキップフロアを採用するのがおすすめな住宅3選
スキップフロアを採用するのが特におすすめな住宅は、以下の3つです。
- 狭小住宅
- 変形住宅
- 平屋住宅
空間を最大限に使えるスキップフロアを活用し、理想のマイホームに近づけましょう。
1.狭小住宅
狭小住宅はスキップフロアとの相性が非常に良いです。なぜなら、コストダウンした分の土地代でスキップフロアを採用できるからです。
また、狭い土地でも空間を縦に広げることで生活スペースを増やせます。生活スペースとして使える床面積が増え、採光も取り入れられることから、実際の床面積以上に広く感じられる家が実現するでしょう。
生活スペースの狭さを、空間を広げることで解消してくれるスキップフロアは、狭小住宅にぜひ採用したいですね!
2.変形住宅
変形住宅とは、四角形ではない変形した土地や、傾斜した土地に建てた家のことです。都会では比較的多く見られます。
たとえば、フルサイズの2階建て住宅を建てられない斜線制限のある住宅があげられます。斜線制限の影響が出る部分を半地下化してずらすことで、フルサイズの建物が建築可能となるのがポイントです。
変形住宅であってもスキップフロアを採用すれば、通常サイズの2階建てにすることが可能です!
3.平屋住宅
平屋建ての住宅にスキップフロアを採用すると、ほかの家にはないおしゃれさを生み出せます。平屋建てはどうしても平面的な設計になりますが、スキップフロアを設けることで動きが出てアクセントができるからです。
ただ、狭い空間を広げるためだけに採用するものではなく、プラスアルファの間取りのアレンジとしても利用できます。
現代的でおしゃれな間取りになるのでおすすめなので、ぜひ取り入れてみてください。
間取りにスキップフロアを採用するなら対策が必要
新築住宅にスキップフロアを採用するなら、いくつかの対策をすることで後悔を防げます。間取りによっては冷暖房効率が下がるので、サーキュレーターなどを導入することが求められるでしょう。
しかし、段差があることでおしゃれさを演出できたり、空間を有効活用できたりするので、ほかの家にはない魅力を実現できるのがポイントです。
なお、スキップフロアのある間取りを実現したいなら、専門家の手を借りて情報収集するのがおすすめです。最新情報を得られたり、プロの視点だからこそわかる良し悪しを判断できたりするようになるため、理想のマイホームに近づけられます。
たとえば「すーさんの相談窓口」なら、住宅のプロであるすーさんが親身になってアドバイスをしてくれます。大手ハウスメーカーに15年勤務した経験を活かして家づくりに関する悩みに答えてくれるので、家づくりで後悔したくない方は活用してみてください。
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