「海沿いに家を建てる際に注意することはある?」
「塩害対策は具体的にどんなことをすれば良いの?」
「おしゃれな海沿いの家の具体例を知りたい」
海沿いの家は毎日きれいな眺望を楽しめることから、釣りやサーフィンが趣味の方にとっては最適な場所です。しかし、海沿いに家を建てると、潮風や湿気などへの対策が欠かせません。
対策を怠ると家の劣化が早くなるなど、様々な弊害があります。
そこでこの記事では、海沿いの家について以下の内容を解説します。
- 魅力と後悔ポイント
- 後悔しないための設計・設備
- 土地探しのポイント
- 間取り事例
家を建ててから後悔しないように、あらかじめリスクを把握しておきましょう!
海沿いの家はリゾート気分が味わえる魅力的な住まい
海沿いの家の最大の魅力は、何と言ってもその素晴らしい眺望です。目の前に広がる海は、日々の生活に癒しと特別感をもたらしてくれ、まるでリゾート地に住んでいるかのような贅沢な気分を味わえます。
都会の喧騒から離れて自然の中で暮らしたいと考えている方には、理想的な住環境ですね!
さらに、海の近くに住むことで、海で楽しめるアクティビティも気軽にできます。
サーフィンや釣りを日常的に楽しめる環境は、アウトドア好きにはたまりませんね!
海沿いの家で後悔しがちな8つのポイント
海沿いの家は眺望に恵まれ、自然に近いところで生活したい方には最適です。しかし、海沿いに家を建てる際には、以下の8つの点に注意して対策を立てる必要があります。
- 潮風で家などが傷みやすい
- 風が強い日は窓を開けられない
- 洗濯物を屋外に干しにくい
- 湿度が高くカビが発生しやすい
- 家に虫やカニが入ってくる
- 冬場は海風が冷たい
- 台風や津波などの災害リスクが高い
- 夜間に騒音が気になる場合がある
対策を怠ると、家が傷みやすくなるなどの後悔につながります。一つひとつ確認してみてください。
1. 潮風で家などが傷みやすい
海沿いの家では、潮風による影響が避けられません。
潮風には塩分が多く含まれているため、家の金属部分に錆を引き起こします!
また、外に置いている車や自転車も影響を受けるため、放置しておくと劣化が進みやすいです。
住宅の潮風対策として、壁や屋根の資材にガルバリウム鋼板などの錆びにくい資材を使うことをおすすめします。さらに、塩を真水で洗い流すなどの、定期的なメンテナンスが必要です。
2. 風が強い日は窓を開けられない
海沿いの家では風が強い日が多く、窓を開けるのが難しい日が多くあります。
特に台風シーズンには強風が家に直接吹き付け、窓を開けるのは危険です!
また、風の影響で砂や塵が家の中に入り込むことがあり、日常的な掃除に手間がかかると後悔する方も多くいます。
強風対策としては、雨戸やシャッターの設置が効果的です。風圧に強い窓を選定することなども大切なポイントになるので、設計段階からしっかりと検討する必要があります。
3. 洗濯物を屋外に干しにくい
海沿いは湿度が高いため、洗濯物がなかなか乾きません。また、潮風が当たると洗濯物に塩分が付着し、乾いた後でもべたつきが残ることがあります。
洗濯物を気持ちよく乾かせないことにストレスを感じる方は多いです!
海沿いに住む場合は、外干しにこだわらずに「ランドリールームの設置」や「乾燥機の導入」を検討しましょう。特に梅雨時期や台風シーズンには外に干せる日が限られるため、室内干しの設備を整えておくことが必須です。
4. 湿度が高くカビが発生しやすい
海沿いの家では、高い湿度が原因でカビが発生しやすくなります。特に窓が少なく換気が行き届かない場所では壁や天井にカビが生えることがあり、外壁には苔が発生することも少なくありません。
カビの発生は健康被害や家の劣化につながるため、海沿いの家では室内の湿度管理が大切ですね!
家の中ではエアコンを使用して、湿度を一定に保つなどの工夫が求められます。
5. 家に虫やカニが入ってくる
海沿いの家では、小さな生き物が家に侵入してくることがあります。「ゲジゲジ」や「カニ」など、海の近く特有の生物が家の中に入ってくることがあることを、把握しておいてください。
虫が苦手な人にとっては、後悔する原因になりますね!
6. 冬場は海風が冷たい
海沿いの家は夏場には爽やかな風が心地よいものの、冬になると冷たい海風が吹きつけます。
特に日本海側や東北地方などでは、寒さが厳しくなるため断熱対策は欠かせません!
寒さ対策として、家の建築時に断熱材を十分に使用し、窓は二重ガラスを採用することが有効です。さらに、床暖房やエアコンなどの暖房設備を充実させておくと、寒い冬でも快適に過ごせるでしょう。
7. 台風や津波などの災害リスクが高い
海沿いの家では、台風や津波といった自然災害のリスクが高まります。台風時には強風や波しぶきが家を直撃するため、家の構造自体が強風に耐えられるように設計することが重要です。
津波のリスクが高い地域では、避難経路を確保し、家の近くの避難場所を確認しておくことが求められます。災害リスクを軽減するためには、事前の調査と準備が不可欠です。
海沿いに住む魅力を享受しつつ、安全に暮らすためにはリスク管理が重要となりますね!
災害に強い家については、関連記事の「【安心の住まい】災害に強い家を建てる7つのポイント!土地の見極め方やおすすめ設備も解説」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
8. 夜間に騒音が気になる場合がある
海沿いの家では、夜間の騒音に悩まされることがあります。特に海水浴場や観光地に近い場所では、夏の夜間に車の音や人々の声が響くことが多く、静かな環境を求める人には不向きかもしれません。
騒音問題を避けるためには、事前に周辺環境をよく調査することが重要ですね!
海沿いの家のリスクが不安な方は、すーさんの相談窓口をご利用ください。不安な点について、適切な対策をアドバイスいたします。
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海沿いの家で後悔しないための設計・設備ポイント
海沿いに家を建てて後悔しないためには、建築時の設計や設備選定が重要です。こちらでは「屋外」「屋内」それぞれのポイントを解説いたします。
1. 屋外
家の屋外については、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 塩害に強い外壁・屋根材の採用
- 塩害に強い設備の採用(室外機など)
- 車庫・インナーガレージの設置
- 家の外に水道やシャワーを設置する
- 塩害に強い植栽
海沿いの家では、塩害による建物の劣化を防ぐため、塩に強い外壁や屋根材を選ぶことが不可欠です。ガルバリウム鋼板や樹脂サイディングは塩害の被害を受けにくいため、採用することを検討してみてください。
また、室外機などの屋外に設置する必要がある設備は、塩害に強い仕様を選びましょう!
車を所有している方は、車庫があると影響を受けにくくなります。ただし、車庫自体が塩害を受ける可能性があるため、インナーガレージが理想です。
家や車に付着した塩を洗い流すために、屋外に水道やシャワーがあると便利ですね!
2. 屋内
屋内の設計の際には、以下の4つのポイントを検討してみてください。
- 雨戸・シャッターの設置
- ドアクローザー
- 各部屋へのエアコンの設置
- ランドリールームまたは乾燥機の設置
強風対策としては、雨戸やシャッターがあると安心です。また、ドアクローザーがあると、強風で勢い良く玄関ドアが閉まってしまった場合に、指などを挟むケガを防げます。
湿気対策としては、各部屋には除湿機能のあるエアコンを設置しておくとカビの発生を防げます!
外干しが難しい海沿いの家では、室内干しができるランドリールームを設置するか、乾燥機を導入しましょう。
海沿いの家の土地探しで大切なポイント2選
海沿いに家を建てる際は、塩害対策など様々な点に考慮しなければ後悔する可能性があります。
しかし、塩害については、周辺環境によって家への影響は大きく変わります。「周りに家がある」「防風林がある」などの場合には、塩害の影響が小さいことがあるからです。
一口に海沿いと言っても様々な環境があるため、土地選びは慎重に行いましょう!
こちらでは、以下の2点から海沿いの家の土地探しで大切なポイントについて解説します。
- ハザードマップを確認する
- 複数回下見をする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. ハザードマップを確認する
海沿いに家を建てる際には、まずハザードマップを確認することが大切です。津波や高潮のリスクを把握できるため、安全な土地選びに役立ちます。
ハザードマップの確認には、国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」の活用がおすすめです。住所検索でどのような災害のリスクがあるか確認できます。
ハザードマップを利用して土地を選ぶことは、家族の安全を守るために欠かせないステップですね!
災害での後悔をなくすために、必ずチェックしておきましょう。
2. 複数回下見をする
土地を選ぶ際には、複数回の下見が不可欠です。下見を複数回行う理由は、海沿いの地域は季節や時間帯によって環境が大きく変わるためです。例えば、夏と冬では風の強さや湿度が異なり、それぞれの時期における住環境の違いを確認できます。
また、時間帯別では、夜間や早朝の騒音状況を確認可能ですね!
下見の際は、地元住民の生活の様子や公共交通についても確認しておきましょう。丁寧にチェックしておくことで実際に住んだ際の生活イメージが具体的に湧き、後悔を防げるでしょう。
土地探しについては、関連記事の「【選択肢は4つ】土地探しはどこに行けばいい?失敗しないポイントをプロが伝授」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
海沿いの家の間取り事例3選
海沿いという立地の良さを活かすためには、開放的な空間づくりなどの間取りが重要です。こちらでは、海沿いの家の間取り事例を3つ紹介します。
- リビングから海が見えるリゾートホテルのような家
- ナチュラルデザインの吹き抜けの家
- カバードポーチのあるアメリカ西海岸風の家
一つひとつ見ていきましょう。
1. リビングから海が見えるリゾートホテルのような家
こちらの家は、リビングとバルコニーを2階に配置した事例です。2階にリビングを配置することで、海のきれいな眺望をより楽しめる家が実現しています。
リビングとキッチンの間に仕切りがなく、開放的な空間になっていますね!
2. ナチュラルデザインの吹き抜けの家
こちらの事例は、2階と小屋裏を吹き抜けでつないだ開放的な造りが特徴です。
リビングとバルコニーの境は掃き出し窓になっており、室内外がシームレスにつながっていますね!
デザインは、白を基調とした内装に無垢材をふんだんに使いナチュラルに仕上げてあります。
3. カバードポーチのあるアメリカ西海岸風の家
こちらの家は、1階の外周半分を覆うカバードポーチが印象的です。カバードポーチとは屋根付きのウッドデッキのことで、アメリカの西海岸の家のような雰囲気が出ます。
カバードポーチは、雨天時でもウッドデッキを利用できる機能的なメリットもありますね!
2階は吹き抜けで小屋裏と空間がつながっています。吹き抜けの上部には窓が設置されており、光がリビングに降り注ぎやすい仕組みになっているのがポイントです。
海沿いの家で後悔しないためには潮風・湿気対策が欠かせない
海沿いの家はリゾート気分を味わえる魅力的な住まいですが、潮風や湿気、自然災害への対策が欠かせません。
家を建てる際には、塩害や湿気に強い素材を選び、適切な設備を導入することが大切です。また、土地選びの段階からハザードマップを確認し、複数回の下見を行うことで災害のリスクを最小限に抑えられるでしょう。
とはいえ、土地によっては塩害の影響をあまり気にする必要がないケースもあります。そのため、どの程度対策すべきかを検討する際は、住宅の専門家にアドバイスをもらうのがおすすめです。
すーさんは、土地探しから家づくりまでサポートする住宅のプロです。海沿いに家を建てたいけど、土地選びや間取りで後悔しないか不安という方は「すーさんの相談窓口」をご活用ください。
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