「家相を気にしないのは正解?」
「どこまで気にしないべきか迷っている」
「気にしないけど参考にはしたい」
家相を気にしないで家を建てたいと思っているけれど、本当に大丈夫か不安になっている方は多いでしょう。
基本的には気にしていないけれど、完全に無視してはいけないような気もしますよね…。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間勤務し、現在は家づくりをサポートしている筆者が、家相について以下の内容を解説します。
- 概要
- 気にしないでいい理由
- 気にするデメリット
- 気にしない人でも参考にできるポイント・間取り例
家相を気にしないでいい理由がわかり、安心して家づくりを進められるようになります。ぜひ最後までお読みください!
家相とは?概要を簡単におさらい
家相は、過去から伝えられてきた生活の知恵を使い、快適な住環境を構築するための考え方です。家の配置や方角で運気が変わるとされ、家づくりの判断基準のひとつとして取り入れられています。
一方で、家相と似た意味で使われる「風水」は、土地をベースにした気の流れで吉報を判断する考え方です。
家相は、風水をもとにして、建物にフォーカスする形で発展してきた概念といえますね!
たとえば、トイレや風呂場などの水回りの配置場所を、家相の考えをもとにして決めるケースがあります。
新築を建てるときには、家相の考えをどこまで取り入れるのかに悩む人が多いですよ!
家相を気にしないでいい5つの理由
家相を気にしないでいい理由は以下の5つです。
- 技術が進歩する前の考えだから
- すべてを取り入れるのは無理だから
- 暮らしやすさが失われてしまうから
- 家相の悪さをカバーできる方法があるから
- 考え方が人によりバラバラだから
マイホームに家相を反映させるか判断するためにも、ひとつずつ確認していきましょう。
1. 技術が進歩する前の考えだから
家相による運気変動が伝えられているのは、家の配置や方角による住宅環境の悪化を防ぐためとされています。
家相は、中国から伝承された考え方で、日本では江戸時代に流行しました。
当時の住宅で、健康を害しやすいとされた間取りが、いまも家相の根本的な考えとして残っています。
たとえば、家相のなかでも運気が下がる方角といわれる「鬼門」は、北東の位置に水回りを設置するのを避けるべきとしています。
北東は家のなかでもっとも寒くなる場所なので、風呂場やトイレなどを置くと、より冷えやすくなると考えられているためです。
しかし、住宅環境が向上した現代では、どの位置に水回りがあろうと大きな変化はありません。技術が進歩する前の考え方が残っていることから、家相を気にする必要がないとされています。
2. すべてを取り入れるのは無理だから
家相をベースにして間取りを考えると、家の形や間取りなど、さまざまな制限が出てしまいます。
リビングは中心に、玄関は東になど、すべてを取り入れるのは現実的ではありません!
また、家相を守ることだけを考えた住宅にすると、理想の間取りから離れていってしまいます。家相がどうしても気になる場合は、どこまで住宅に反映させるかを考える必要があるでしょう。
3. 暮らしやすさが失われてしまうから
家相ばかりを気にしていると、家の配置や間取りなど、目の前の暮らしやすさから遠のいた住宅になってしまいます。
たとえば、隣家とのプライバシーを守るため玄関の位置を変えたくても、家相に反した間取りになってしまうかもしれません。
自分自身の状況や周りの環境でも、暮らしやすい家の条件は変わることを理解しておく必要がありますね!
4. 家相の悪さをカバーできる方法があるから
運気が下がる家相の間取りになったとしても、以下のような方法であればカバーが可能です!
- こまめに清掃や換気をする
- 観葉植物を飾る
- 盛り塩を設置する
- お札を貼る
- 光を取り込んで明るくする
新築の間取りを考えていると、一部は家相が悪いとされる配置になってしまうことが考えられます。しかし、運気を上げる方法も存在しているため、必要以上に気にしなくても問題ないといえるでしょう。
5. 考え方が人によりバラバラだから
家相には、鬼門や裏鬼門など、一般的に運気が下がるとされている方角が存在します。しかし、実際に悪いとする範囲のような細かい部分で、考え方が人により異なります。
家相の一般的な相談先である神主でも、どの部分を悪いとするかは人それぞれ変わると思ったほうがいいでしょう!
どうしても家相が気になる場合でも、複数の人に相談すると混乱してしまうかもしれません。できるだけ1人への相談にしつつ、参考程度に留めることをおすすめします。
家相を気にする3つのデメリット
家相を気にするデメリットは以下の3つです。
- 間取りの決定までに時間かかる
- 土地探しが難航する場合がある
- 出入り口が制限される
順番に見ていきましょう。
1. 間取りの決定までに時間かかる
家相を気にしながら間取りを考えると、最終決定までに時間がかかります。
間取りは、建築主の希望とハウスメーカーのプロの目線をあわせて決定するのが一般的です。そこに家相の教えを入れると、間取りに対しての考えが複雑になり、スムーズな決定が難しくなるでしょう。
間取りが変わると見積金額も変更になるので、検討する時間も増えてしまいます!
間取りの考え方のコツは関連記事「【家づくりに必須】間取りの考え方のコツ7選!家族構成別に適した部屋の配置を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 土地探しが難航する場合がある
家相がいいマイホームをつくるために土地探しをすると、探す条件が厳しくなってしまいます。
いくらいい土地が見つかっても、家相に反した間取りにせざるを得ない場合は、選択肢から外さなくてはなりません…。
また、小学校や駅から近いなどの希望条件を追加するたび、さらに土地探しが難しくなるでしょう。
土地が決まらなければ、いつまでも家づくりを始められないですよね…。
土地探しにおすすめのサイトは関連記事「【穴場を見逃さない】土地探しにおすすめのサイト10選!リサーチのコツや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 出入り口が制限される
家相では、北東と南西に玄関を配置すると運気が下がるとされています。
北東は鬼門、南西は裏鬼門と呼ばれており、家相においては不吉な方角です。
玄関は、間取り全体を考えるうえで重要な役割をもっています。玄関の位置によっては、無駄な廊下をつくることにつながり、ほかの間取りを圧迫する可能性があるでしょう。
家相を優先して玄関の位置を決めた結果、生活がしにくい家になる場合がある点には注意が必要です。
家相をふくめた間取りのつくり方に悩む場合は、まずは無料でできる「すーさんの相談窓口」の利用をおすすめします。
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家相を気にしない人でも参考にできる3つのポイント
家相を考えるときには、以下のような3つのポイントがあります。
- 鬼門と裏鬼門
- 欠けと張り
- 正中線と四隅線
家相を気にしない場合でも参考にできるため、ひとつずつ確認していきましょう。
1. 鬼門と裏鬼門
鬼門とは、家相における「北東」の方角をあらわします。鬼が出入りする方角とされており、一般的には不吉と考えられています。
裏鬼門は、鬼門と反対の「南西」を意味する言葉です。鬼門と同様に運気が下がる方角であり、間取りを考えるうえで考慮すべき家相の教えです。
鬼門と裏鬼門では、以下の間取りの配置を避けるべきだとしています!
- 玄関
- キッチン
- 水回り(トイレ・お風呂)
間取りを決める配置で迷ったときは、鬼門と裏鬼門を避けて考えると、方向性が定まるかもしれません。
2. 欠けと張り
欠けは、建物の一面の2/3がへこんでいる部分で、家相では凶とされています。
張りは、建物の一面の1/3以下の出っ張りがある部分のことで、吉と考えられていますよ!
変形している土地の場合は、駐車スペースをつくるために欠けが必要なケースもあるでしょう。欠けや張りを意識しすぎると、土地を活用した柔軟な家づくりの妨げとなるため注意が必要です。
3. 正中線と四隅線
家相には、家の中心から南北に引かれる正中線と、東西に引かれる四隅線の考え方があります。どちらも、神の通り道とされており、不浄物を避けるのが一般的な考え方です。
不浄物とは、汚れを流すための場所であり、トイレやお風呂などが該当します!
また、玄関やドアなどの開口部は、不幸を呼び込む場所とも考えられています。そのため、正中線と四隅線から外すべきとされており注意が必要です。
家相を気にしない人でも参考にできる間取り例3選
家相を気にしない人でも参考にできる間取り例を3つ紹介します。
- 玄関
- 水回り
- 階段
家づくりに迷ったときは、家相の考えを取り入れるのもひとつの手段です。
1. 玄関
玄関には、吉とされる方角と、凶と考えられている方角が存在します。
- 凶の方角:北東・南西
- 吉の方角:東・北西
ただし、四隅線に玄関がある場合は、たとえ東の方角でも避ける必要があります。四隅線は家の中心から東西に引かれる線であり、玄関を配置すると不吉だといわれているためです。
生活のしやすさを優先しつつ、余裕があれば玄関の方角について考慮することをおすすめします!
2. 水回り
トイレやお風呂などの水回りは、北東と南西への設置が好ましくないとされています。
日が当たりにくい北東と南西には、身体が冷えやすい水回りの設置を避ける考えがあるためですね!
一方で、東や南に水回りを設置すると、運気が上がるといわれています。家相で運気を上げる方法のひとつである換気にも注意をすれば、湿気もたまりにくく家の長持ちにもつながるでしょう。
3. 階段
家相においては、階段を家の中心に置くのは凶と考えられています。家の真ん中が空くことで、家族の中心である主人の健康を害するとされる説があるためです。
一方で、階段には吉とする場所がありません。家相のなかでも運気が下がるといわれる鬼門と裏鬼門に配置しても問題なく、比較的自由に間取りへの組み込みができるでしょう。
家相で吉とされる明るい家を目指すため、階段に照明を付けるのも有効な手段といえますね!
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タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
家相を気にしないかは人それぞれ!住みやすさとのバランスで考えよう
家相を気にしなくても、快適なマイホームは建てられます。住宅の質は日々向上しており、昔の家づくりの考えをもとにした家相を、必ずしも守る必要はないとされているためです。
家相をどこまで気にするかは、人それぞれだといえますね!
家相を気にしていなかったけれど、実際に建てるとなると少し気になる場合は、住みやすさとのバランスを考えることをおすすめします。理想の間取りを優先しつつ、家相を取り入れても問題ない部分があれば、積極的に採用していくといいでしょう。
理想の間取りを探し続けているけれど、なかなか考えがまとまらない場合は、プロに相談をしてアドバイスをもらう手が有効です。
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