「和モダンってどんな家?」
「こだわりのあるデザインにしたい」
「和モダンなデザインを採用する際に注意することはある?」
注文住宅の外観を検討している際に、和モダンなデザインに魅力を感じる方は多いでしょう。
和モダンなデザインは、日本らしさと現代らしさが掛けあわせられているので、住みやすさを感じられます。
しかし、理想をすべて実現させようとすると、予算オーバーする可能性があるので注意が必要です。
この記事では、注文住宅で和モダンなデザインを採用するか悩んでいる方に向けて、
- 注文住宅を和モダンにする魅力
- 実現させる方法
- 注意点
を解説します。
最後まで読むことで、理想のデザインの家を作るヒントを掴めるでしょう!
「マイホームづくりで後悔したくない」「理想のデザインを実現したい」と考えている方は、ぜひご一読ください。
和モダンってどんな家?魅力をサクッと解説
和モダンな家とは、日本の伝統的な「和風」の要素と、現代的でスタイリッシュな「モダン」の要素を融合したデザインの住宅のことです。
昔ながらの和風住宅は、どこか古臭く感じてしまうこともありますよね。
落ち着く「和」の雰囲気と、利便性の高い「現代」要素を掛けあわせることで、居心地の良い空間を実現させられます。たとえば、和室や縁側を設けて「和」を表現しつつ、照明や食器洗い乾燥機などは「現代」の最新設備を取り入れるなどです。
日本らしさと利便性のどちらも叶えたい方に、和モダンなデザインをおすすめします。
注文住宅で和モダンを実現させる魅力5選
注文住宅で和モダンを実現させると、以下のような魅力があります。
- 日本の気候に合っている
- 自然素材を活かせる
- シンプルなデザインで飽きない
- 幅広い内装を楽しめる
- 季節感を味わえる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.日本の気候に合っている
日本の先人たちが作り上げてきた住宅は、夏を快適に過ごせる工夫が多くあります!
鎌倉時代に兼好法師(けんこうほうし)は「家のつくりようは夏を旨とすべし」と、格言を残しています。住宅を建てる際には、夏の住みやすさを優先するのがよいという意味です。
そのため、夏は涼しく快適に過ごせるでしょう。
とはいえ、和モダンな家なら断熱性などにもこだわれるので、四季に対応できる住まいが実現可能です。注文住宅で、1年中快適に過ごせる家をつくりましょう。
2.自然素材を活かせる
和モダンな家は和の要素を取り入れるために、伝統的な自然素材を好んで使用します。たとえば、以下のような素材がよく使われます。
- 木
- 竹
- 和紙
- 瓦
- 畳 など
これらを注文住宅に取り入れることで、自然特有の香りや穏やかな雰囲気となり、心地良い空間を実現できるでしょう。
心も体も落ち着ける素敵な家をつくれますよ!
3.シンプルなデザインで飽きない
和モダンな家は、デザインがシンプルなケースが多いです。日本らしい「和」と、無駄のない「スタイリッシュ」な要素を融合させたデザインだからです。
和風と洋風のどちらも楽しめるため、流行に左右されることはありません。
そのため、時間が経ってもデザインに飽きることはなく、長く愛せる注文住宅を実現できます。
愛着が生まれてずっと大事にしたくなりますね。
4.幅広い内装を楽しめる
和とモダンを融合させた注文住宅は、さまざまな内装デザインを楽しめます。
たとえば和を味わえる天井なら、折上天井(おりあげてんじょう)や網代天井(あじろてんじょう)などがあげられます。また、和モダンな家は、落ち着いた色の壁紙がよくマッチするため紺色や茶色などを採用するといいでしょう。
壁紙に赤や黄色などのアクセントカラーを入れても良いです!
幅広いデザインの中から内装を選びたいのであれば、和モダンなデザインは最適です。
5.季節感を味わえる
和モダンな家は、外部との関わりをつくれるのが魅力です。特に庭との相性がよく、四季折々の植物や草花などを植えれば、窓から外を見て楽しめます。
また、庭につながる窓の開口部を大きくすることで、心地良い風を家の中に取り込めます。
日本特有の季節感を味わえたり、外との一体感を楽しめたりしますね!
なお、中庭のある家づくりで失敗したくない人は、関連記事「【広々空間】中庭のある家で後悔する5つの理由!対策やメリットをチェック」も参考にしてみてください!
【外観】注文住宅で和モダンなデザインを実現させる方法5選
注文住宅の外観で、和モダンなデザインを実現させる方法をみていきましょう。
- 屋根にこだわる
- 木材を使う
- 落ち着いた色を選ぶ
- 和風の建具を活用する
- 外観に統一感を出す
それぞれ詳しく解説していきます。
1.屋根にこだわる
注文住宅で和モダンを実現するなら、屋根は非常に重要です。屋根の形によって、住宅の印象は大きく変わるからです。
たとえば、和モダンに似合う屋根デザインは、以下のような形がおすすめです。
名称 | 特徴 |
---|---|
切妻屋根(きりづまやね) | 2方向に流れている |
寄棟屋根(よせむねやね) | 四方に流れている |
片流れ屋根(かたながれやね) | 流れが1面のみ |
屋根の形にはいくつかの種類があるため、好みの和モダンなデザインになるように選択しましょう。
屋根の形だけでなく、素材や色などを変えると選択肢が増えますよ!
2.木材を使う
和モダンな家にするなら、自然素材を使うことは欠かせません。特に木材を使って家を建てることで、全体的に和の雰囲気を演出できます。
たとえば、外壁やフェンス、デッキなど建物の一部に木材を使用すると、アクセントを加えられます。
木材を全面に使用と、一気に「和」を演出できるのでおすすめです!
3.落ち着いた色を選ぶ
和モダンな家は、落ち着いた色を使うことが多いです。自然界でよく見る色「アースカラー」や日本の伝統的な色「藍色」などを使うことで、落ち着いた雰囲気を演出できます。
たとえば、以下のような色がおすすめです。
- 黒
- グレー
- 白
- 茶色
- 朱色
- 亜麻色 など
落ち着いた色でまとめるのはもちろん、アクセントカラーを入れるとおしゃれな雰囲気になるでしょう。
心地よい空間で暮らせますよ!
4.和風の建具を活用する
和モダンな注文住宅にするなら、和風の建具を活用することも一つの方法です。建具を家の外観に取り入れると、一気に和の雰囲気が出せます。
これだけでガラッと印象が変わりますよ!
たとえば、玄関であれば木製の玄関扉や縦格子の扉を設置することが考えられます。さらに、窓枠を木にしたり、カーテンの代わりに障子を採用したりするのもおすすめです。
5.外観に統一感を出す
注文住宅で和モダンなデザインを実現したいなら、外観に統一感を出しましょう。外観のテイストが異なると、チグハグな印象になるからです。
たとえば、庭に石を置くのであれば、板塀や竹塀を設置すると統一感がでます。外観は来訪者がはじめに目にする部分なので、しっかり和モダンを演出できるようにしましょう。
住宅の外構は、フェンスや玄関から構造物や庭まで複数の要素で成り立っています。そのため、住宅を建てる際は、建物だけを考えるのではなく、外観もあわせて考えるのがコツです。
なお、和モダンな家を買うべきか悩んだら、すーさんに相談するのがおすすめです。
すーさんは、ハウスメーカーに15年以上勤務した経験があり、現在ではハウスメーカーの営業マンに研修をおこなう住宅のプロです。過去の事例をもとに、さまざまな観点から家づくりのお悩みを解決します!
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【内装】注文住宅で和モダンなデザインを実現させる方法4選
注文住宅の内装で、和モダンなデザインを実現させる方法は以下のとおりです。
- 天井の貼り方にこだわる
- 玄関に自然素材を多く使う
- 空間に統一感を出す
- 天窓で自然光を取り入れる
それぞれ見ていきましょう。
1.天井の貼り方にこだわる
住宅の天井は、内装で和モダンを演出するために重要な部分です。たとえば、和モダンを実現するには、以下のような天井を採用するといいでしょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
折り上げ天井(おりあげてんじょう) | 天井の中央部分が一段高くなっている |
船底天井(ふなぞこてんじょう) | 天井の中央部分が両端より高く勾配がついている |
網代天井(あじろてんじょう) | 木などの自然素材を薄く加工し平面上に編んでいる |
それぞれ特徴が異なるので、実際に目で見て選ぶことをおすすめします。
選択する天井の貼り方によって印象が大きく変わるため、和の趣を感じるデザインに仕上げられるようにこだわりましょう。
なお、折り上げ天井にする際は、関連記事「【住宅のプロが解説】折り上げ天井で後悔する5つの理由!押さえておきたいコツも紹介」をご確認ください。後悔しないように気をつけるべきことも解説しています。
2.玄関に自然素材を多く使う
和モダンな住宅にするために、玄関に自然素材を多く使いましょう。玄関は家の第一印象を決めるため、自然素材が使われていると統一感が出せます。
たとえば、木を使用することはもちろん、土間を石畳にしたり、壁を土壁にしたりする工夫があげられます。
来訪者に褒められる玄関を目指しましょう!
3.空間に統一感を出す
住宅の内装も、外観と同じように空間に統一感を出すことが大切です。
統一感を出すには、家のテーマを考えると良いですよ!
たとえば「木の質感を出したい」「和風スタイルを重視したい」など、人それぞれ理想が異なります。理想によっておすすめの色調や素材などが変わるため、あらかじめテーマを決めておくといいでしょう。
テーマをはっきりさせてから色や素材などを決めると、注文住宅がまとまった和モダンなデザインに仕上がります。
4.天窓で自然光を取り入れる
注文住宅を和モダンにするなら、天窓で自然光を取り入れるのがおすすめです。
太陽の光が入ることで、部屋の中が明るく温かみのある印象になります。
落ち着いた空間が実現できるので、心地よい生活を送れます!
注文住宅で和モダンなデザインを実現させる際の4つの注意点
注文住宅で和モダンなデザインを実現させる際は、以下の注意点を意識しましょう。
- 優先順位をつける
- 土壁はこまめなメンテナンスが必要になる
- プライバシーに配慮する
- 断熱性を確保する
それぞれ参考にしてみてください。
1.優先順位をつける
注文住宅を和モダンなデザインにするなら、何を実現したいのか優先順位をつけましょう。
理想のデザインの家をつくろうと、あれもこれもと加えてしまうのは注意が必要です。
加える要素が増えるほど価格が高くなってしまい、予算オーバーする可能性があります。そのため、和の素材にこだわりたい箇所を明確にして、予算内に収まるようにしましょう。
2.土壁はこまめなメンテナンスが必要になる
家に土壁を設置するなら、こまめなメンテナンスが必須です。メンテナンスをしないでいると、経年劣化が進んでひび割れが起こり崩れてくる可能性があります。
見栄えが悪くなってしまいますね。
土壁を採用する際は、定期的に古い土や汚れを落としてみてください。なお、土壁は水に弱いため、水拭きは適していません。シミや崩れの原因になるので、はたきやほうきなどで日頃の掃除を行いましょう。
3.プライバシーに配慮する
和モダンを意識しすぎて、家族のプライバシーを考慮しないのはNGです。プライバシーが確保されていないと、理想のデザインを実現しても暮らしづらくなります。
たとえば、障子や襖を使用する部屋は、防音性が低いため音が筒抜けになりやすいです。プライバシーを確保するには、重みのある扉を使用することをおすすめします。
プライバシーに配慮して暮らしやすい家にしましょう!
4.断熱性を確保する
注文住宅で和モダンなデザインを実現するなら、断熱性も確保しましょう。
暖房を使用する際に熱が逃げにくくなります。
障子はガラスよりも断熱効果があると言われています。しかし、冬になると「寒い」と感じることもあるでしょう。障子の断熱性を高めるなら、障子風の内窓を設置したり、断熱障子シートをつけたりする方法があります。
断熱性を確保することで、和なデザインと暖かい空間を実現させられます。
注文住宅で和モダンなデザインを実現させて理想の家を建てよう
和モダンな家は、日本の気候にあっていたり、シンプルなデザインで飽きが来なかったりするなど、たくさんの魅力があります。
しかし、デザインにこだわりすぎると予算オーバーする可能性があるので注意しましょう。
注文住宅で和モダンなデザインを実現したいなら、外観と内装の具体的な実現方法を把握しておくことが大切です。
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