「吹き抜けの家を建てて後悔したくない!」
「快適に過ごすにはどうしたらいい?」
「メリットも詳しく知りたい!」

開放的な空間を作れるので、吹き抜けのある家は憧れますよね!
しかし、吹き抜けにもデメリットがあり、家を建ててから後悔する人も少なくありません。
家づくりで失敗しないためにも、吹き抜けで後悔する理由や、建設前に対策すべきことを知っておくことが大切です。
この記事では、家づくりのプロである筆者が以下の内容を解説します。
- 吹き抜けの家で後悔する理由
- 後悔しないための対策
- 吹き抜けにするメリット
吹き抜けの良し悪しを知ることで、ご自身で家を建てる際に必要かどうかを判断できるようになります。ぜひ参考にしてみてください!


吹き抜けで後悔する7つの理由


吹き抜けで後悔する理由として、以下の7つがあります。
- エアコンが効きにくい
- 掃除やメンテナンスができない
- 狭く感じることがある
- 家庭内で騒音やにおいのトラブルになりやすい
- 耐震性が弱くなるリスクもある
- 日差しがかえって邪魔になることがある
- 転落の危険がある
後悔する理由を把握して、マイホームに必要かどうかを検討しましょう。
1. エアコンが効きにくい
夏は日差しによって室内の温度が上昇しやすく、冬は暖かい空気が天井に流れるので、適温になるのに時間がかかりやすくなります。
エアコンの効きをよくするためには、出力のあるエアコンを使わなければならず、電気代が増加することも。



夏には日差しによる暑さもあるので、吹き抜けの家は住みにくいと感じることもあります!
2. 掃除やメンテナンスができない
窓や照明が高い位置にあるので、掃除や電球の交換が難しいです。
壁にもほこりがつくので除去するのに手間がかかります。



自分でやる場合、はしごを使って掃除する必要がありますが、転倒してケガをするリスクもあるのでおすすめできません!
柄が伸びるモップのような道具で掃除できますが、吹き抜けのために掃除道具を購入しなければならなくなります。
3. 狭く感じることがある
吹き抜けは2階の床面積を減らすことになるので、間取りが狭くなりやすいです。



部屋数を減らすか面積を減らすか、どちらかを選ばなければなりません!
子どもが成長するにつれて、狭く感じやすくなったり、家族の誰かが自分の部屋を持てなかったりすることも。



住み続けるとものが増えて置く場所がなくなり「あとで収納スペースにしておけばよかった」という人もいます!
4. 家庭内で騒音やにおいのトラブルになりやすい
吹き抜けは1階と2階でコミュニケーションを取りやすいものの、音が聞こえやすくて後悔することがあります。



テレビの音やしゃべり声が2階に聞こえやすく、2階からの声も1階に響いてしまうでしょう!
においについても、2階に広がってしまいがちです。とくに料理のにおいは壁や布製品につきやすくなります。
また、料理中に換気扇から逃げなかった煙も2階に充満してしまいやすいです。
5. 耐震性が弱くなるリスクもある
吹き抜けは一部の空間に床がない分、耐震面で少し弱くなる可能性があります。



もちろん最低限の耐震性はあるので問題なく住めますが、吹き抜けのない家よりは不安があります!
耐震性を高めるには、吹き抜けの位置や面積、場所などを考慮しなければなりません。



また、耐震基準をクリアするために柱や壁が予想外のところに設置されて、違和感のある間取りになることもあります!
耐震性よりもおしゃれな間取りを優先したい方は、関連記事「【オリジナル】おしゃれな平屋のための間取りづくり5つのポイント!4つのパターンから解説」をご覧ください!


6. 日差しがかえって邪魔になることがある
吹き抜けからの日差しによって採光しやすいメリットがありますが、日差しの暑さから、カーテンを閉め切ったままにしてしまうことがあります。



夏場は暑くなるので、カーテンを閉めて電気をつけることも…
太陽光によって壁が色褪せるリスクもあり、経年劣化によって見栄えが悪くなるケースも少なくありません。
隣家との距離が近いと視線が気になるという問題もあります。
7. 転落の危険がある
吹き抜けである以上、子どもが転落するリスクがあります。遊んでいるうちに落下して、大きなケガをする可能性があるため危険です。



転落防止のために、子どもが2階にいるときは常に親が監視しなければなりません!
また、2階からものを落としてしまい、1階の人に当たってケガをするリスクもあります。
吹き抜けで後悔しないための対策7選


吹き抜けで後悔することはありますが、対策することでデメリットを払拭できる可能性があります。
具体策として以下の7つを実施しましょう。
- 今後のライフスタイルを考慮する
- シーリングファンを設置する
- 断熱性を高める
- グレーチングの床を敷く
- 落下防止用の柵や手すりを設置する
- 清掃やメンテナンスは業者に任せる
- 照明の位置や器具を工夫する
それぞれの対策について詳しく紹介します!
1. 今後のライフスタイルを考慮する
吹き抜けは目的によっては不要な場合があるので、間取りを決める際になぜ必要かを考えることが大切です。
たとえば「子どもが成長したら広い部屋が必要」「将来自分の親も住むかもしれない」など、考えて判断しましょう。



後悔した人の中には「家族が増えたから、吹き抜けのスペースを部屋にすればよかった」という人もいます!
吹き抜けは家全体がつながってしまうので、子どもの成長や家族構成などを考慮して間取りを決めましょう。
なお、間取りの決め方については、関連記事「【家づくりに必須】間取りの考え方のコツ7選!家族構成別に適した部屋の配置を解説」で紹介しています。あわせてお読みください!


2. シーリングファンを設置する
シーリングファンとは、天井に設置する扇風機のことです。室内の空気が循環するため、エアコンの効きがよくなります。



快適な温度をキープできるようになり、省エネにつながりますよ!
とくに冬場は暖かい空気を1階に送れるため、部屋が温まりやすくなります。



シーリングファンはインテリアとしてもおすすめです!室内をおしゃれにできますよ!
3. 断熱性を高める
壁や屋根に断熱材を使うことで、外気の影響を受けにくくなり、エアコンの効きがよくなります。
断熱材は、外気から入る熱を伝えにくくする効果のある材料です。防音効果もあり、交通量の多い場所や近くに公園があるところに家を建てたとしても、騒音が伝わりにくくなるメリットがあります。



壁や屋根だけでなく床や窓、窓サッシも断熱性の高いものがあるので、導入してみましょう!
4. グレーチングの床を敷く



グレーチングは金属や繊維などでできた格子状の建材で、風や光を通しつつ、足場を設置できるのがメリットです!
吹き抜けの一部にグレーチングの床を張ることで、清掃やメンテナンスがしやすくなります。
また、繊維のグレーチングを使うことで、サビることなくきれいな空間を保てます。



使い方によっては子どもが遊べる空間にもなりますよ!
5. 落下防止用の柵や手すりを設置する
吹き抜けから落下しないよう、子どもが上れない程度の高さの柵や手すりを設けましょう。柵の隙間から出ないよう、棒の間隔が短いものや腰壁(腰より低い位置にある壁)を選ぶようにしてください。



開放感を演出したい場合は、アクリルパネルや強化ガラスを使うこともおすすめです!
6. 清掃やメンテナンスは業者に任せる
天窓やシーリングファンの清掃は無理にするとケガのリスクがあるので、業者に任せましょう。



業者に依頼することで、自分で清掃するよりも安全かつ、きれいにしてもらえます!
窓や照明は人が触れる場所でないため基本的に汚れにくいので、年に1回や半年に1回程度などの頻度で依頼することをおすすめします。
7. 照明の位置や器具を工夫する
照明は切れるタイミングがわからず、業者にすぐ対応してもらえるかもわからないので、自分で調整できるようにしましょう!



具体的には、脚立で届くくらいの高さがベストです!
天井につけたい場合は、電動で照明の位置を変えられるものにするのもひとつの手段です。
部屋をおしゃれに演出したい人は、壁に設置できる照明や、首が振れるスポットライトも設置しましょう。



吹き抜けのある家にしようかどうか悩んでいる人は「すーさんの相談窓口」にご相談ください!
すーさんの相談窓口では、ハウスメーカーで15年以上営業職を務めていた私が、家づくりに関するお悩みにお答えしています。
吹き抜けのある家の間取りについてもアドバイスしますので、ぜひご相談ください!
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吹き抜けを取り入れる5つのメリット


吹き抜けを取り入れるメリットとして、以下の5つがあります。
- 室内が明るくなり風通しもよくなる
- 開放感が増す
- 家族とコミュニケーションを取りやすい
- おしゃれな空間になる
- 建築費用が安くなる場合がある
順番に見ていきましょう。
1. 室内が明るくなり風通しもよくなる
天井に窓を設けることで2階分の日差しが入り込み、室内が明るくなります。日中は明るい家になり快適に過ごしやすいです。



平屋の場合でも天窓をつけられるので、検討してみてください!
暖かい空気が下から上に流れるため、吹き抜けだけでも空気の流れがよくなります。
また、日当たりがいいことで得られるメリットについては、関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」で紹介しています。ぜひご覧ください!


2. 開放感が増す
都市部に住む場合だと購入できる土地の面積が狭く、圧迫感のある間取りになってしまいがちですが、吹き抜けによって広々とした空間になります。



平屋でも縦に空間を広げれば、開放感を演出することが可能です!
平屋を検討している方は、関連記事「【完全版】平屋のメリットとデメリット10選!おすすめな人の特徴や2階建てとの比較も紹介」もお読みください!


3. 家族とコミュニケーションを取りやすい
1階と2階がつながることで、家族がどこにいるかを把握しやすいです。コミュニケーションを取りやすくなり、自然と会話が増えるようになります。



子どもがいる場合は、すぐに居場所を確認できて安心です!
子どもの勉強を見られるよう、廊下に勉強机を設置する人もいます。
4. おしゃれな空間になる
吹き抜けはデザイン性が高く、おしゃれな空間を演出できます。
大きな窓によって外を見渡せるので、休日は景色を眺めながら有意義な時間を過ごすことも可能です。
インテリアや照明、シーリングファンなどを設置すると、高級感のある間取りを実現できます。



外観も吹き抜けがある見栄えになり、おしゃれに感じますよ!
5. 建築費用が安くなる場合がある
間取りによりますが、吹き抜けの床面積が減るため、材料費を抑えられる可能性があります。



ただし、必ず安くなるわけではありません!
業者によっては特殊な足場を使うため、その分費用が高くなることがあります。
吹き抜けの場所によっては、構造の安定化のために工事が必要です。安くなるかどうかを知るためにも、業者に見積もりを依頼して検討しましょう。
吹き抜けで後悔しないために慎重に検討しよう


吹き抜けのある家にした人の中には「エアコンが効きにくい」「掃除やメンテナンスが難しい」などと後悔している人がいます。
反面、室内が明るくなったり、おしゃれな空間にできたりとメリットもあるので、吹き抜けは決して悪いものではありません。



メリットやデメリットを把握し、目的を明確にして、取り入れるかどうかを検討しましょう!
デメリットを払拭する対策として、シーリングファンの設置や、断熱材の導入をおすすめします。



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