「諸外国と比べて日本の住宅の寿命が短い理由は?」
「実際にどれくらい長持ちするの?」
「日本でも長寿命の家に住みたい!」
世界の国々の中でも、自然災害が多いことで知られる日本。家を建てるのなら、災害への耐性は重視したいポイントです。
また、数十年暮らすとなるとライフスタイルの変化は必然なので、その時々に適応できるかも考慮する必要があります。

家は高額なお買い物だからこそ、コスパよく暮らし続けたいですよね!
当記事では、以下の内容を解説します。
- 日本の家が長持ちしない理由
- 長持ちする家の特徴
- 対策ポイントと魅力
- おすすめハウスメーカー
家族で快適に暮らし続けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。


日本の家が長持ちしない理由3つ


ここでは、日本の家が長持ちしない3つの理由について解説します。
- 気候変動があるから
- 住宅に質より量を求めてきた時代背景があるから
- 日本人が新築を好む傾向があるから
順番に解説していきます。
1. 気候変動があるから
以下のような日本の気候と自然環境は、住宅に大きな負荷をかけています。
- 四季がある
- 高温多湿
- 地震発生頻度が高い など
日本の住宅を利用できる期間は約30年と言われています。一方、アメリカは約55年、イギリスは約77年と言われているので、かなり短いことがわかるでしょう。



気候変動や自然環境は物理的に住宅を劣化させ構造を弱体化させているんですね…。
日本で長寿命な家に住むためには、耐震性や湿気対策を強化することが重要になってくるでしょう。
2. 住宅に質より量を求めてきた時代背景があるから
日本は戦後、多くの人が家を失いました。そのため、日本人全員が住めるように、質より量を重視した家を量産してきた時代背景があります。
- 団地や集合住宅のような、シンプルで効率的な設計
- 建材は質よりもコストを抑えたものを重視
- 建設にかかる時間や費用を抑えた木造住宅



予算も時間もない中で急ピッチでたくさんの家が建てられたんですね…。
当時は家を長持ちさせることよりも、住居を提供することが重視されていたことが1つの理由としてあげられます。
3. 日本人が新築を好む傾向があるから
海外では、住宅を何度もリノベーションし長期にわたって利用することがステータスであると考えますが、日本人の多くは新築であることに価値を置いています。
- 「質より量」で建てられた住宅のせいで、耐久性やデザインが短期間で古くなるため
- 日本の気候や自然環境のせいで家が劣化しやすいから
- ドア、サッシなどの建具や建材が日々進化しているから
このような理由から日本人にとっては古い家=価値がないという価値観が植え付けられました。



しかし、今後は量より質の時代です。QOL(生活の質)の向上とともに住宅の質も求められていくでしょう。
長持ちする家の特徴4つ


ここでは、長持ちする家の特徴について紹介します。
- 地震に強い
- 気候変動に対応できる
- メンテナンスやリフォームがしやすい
- 立地条件が良い
家づくりの際の参考にしてみてください。
1. 地震に強い
日本は地震の多い島国なので、耐震性を無視して家を建てるのはとても危険です。地震に強い家を作るためには、高強度の構造材や金物を利用する必要があります。
耐震等級3を取得していれば地震に強い家と言えますが、一般的な家の1.5倍の強度が必要になります。耐震等級3の家を建てるには、設計段階から特別な配慮が必要になるでしょう。



可能であれば、実物大振動実験などを利用して住まいの強度を実際に確認しておいてください。地震が起きたときにどうなるのかをイメージできるでしょう。
マイホームの耐震・免震・制震については、関連記事「【全部正解】マイホームの耐震・免震・制震はどれがいい?違いやメリット・デメリットを解説」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!


2. 耐久性がある
長く住み続けられる家には、気候変動が原因と見られる高温や大雨などの災害に対する耐久性はもちろん、日本特有の高温多湿の気候や紫外線などによる経年劣化に耐えうる性能も必要です。
なお、耐久性を高めるためには以下のような工夫が求められます。
- 強風によって雨水が吹き上げられても水が侵入しない換気フード
- 風を受けても飛ばないビス固定の瓦屋根
- 飛来物が衝突しても被害を最小限に抑える外壁タイル
- 紫外線や雨風から建物を守る耐久性の高い塗料、フッ素塗料 など



劣化の原因に対応できる建材、仕上げ材や工法を駆使して耐久性の高い住宅を建てる必要がありますね!
3. メンテナンスやリフォームがしやすい
メンテナンスのしやすさは、長持ちする家を建てる上で重視すべきポイントの1つです。
- 必要に応じてバリアフリーにする
- 水回りを定期的にメンテナンスする
- 床下のシロアリを予防する薬剤を定期的に塗布する
- 屋根や外壁の塗り直しをする
- 結露や湿気によるカビの除去、防腐剤の塗布をする など
メンテナンスの期間を伸ばすためタイル外壁のようなメンテナンスフリーの製品をあらかじめ採用するのも1つのアイデアです。



長く住むためには、アフターメンテナンスがしっかりした住宅メーカーを選んで家を建てることをおすすめします!
一見変化がないように見えても、確実に劣化は進んでいます。「気づいたら家がボロボロになっていた」なんてことがないよう、メンテナンスやリフォームのしやすさを重視しましょう。
「すーさんの相談窓口」では、家づくりをなにから始めればいいのかわからないとお悩みの方にも、親身になってアドバイスしています。長持ちする家についても詳しく説明しているので、お気軽にご相談ください!
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4. 立地条件が良い
長く住める家を建てたいなら、立地条件の良さを重要視しましょう。土地選びや設計上の工夫は家の耐久性を高めるために大事な要素です。
- 水害や土砂災害など、自然災害のリスクが少ない
- 隣家との間隔が狭すぎない
- 水はけがよく湿気がこもりにくい環境
家が丈夫でも、そもそもの場所の条件が悪ければ耐久性は落ちます。



立地条件について詳しく知りたい人は、土地を購入する前に地盤調査を行い、専門家に相談しましょう!
長持ちする家にするためのポイント5選


長持ちする家にするためのポイントは以下の通りです。
- 湿度を管理する
- 水回りの点検を入念に行う
- 定期的にシロアリ調査をする
- 土地選びにこだわる
- メンテナンスしやすいつくりにする
1つでも多く取り入れて、長く快適に暮らせる家を目指しましょう。
1. 湿度を管理する
湿度管理ができていないと、結露が発生しやすくなり、カビやダニが繁殖するリスクがあります。健康面で被害を受ける可能性があるので注意が必要です。



湿度は盲点になりがちなので、対策しておきたいですね!
対策方法として、調湿性の高い建材を使用したり、オープンな間取りにしたりすることが挙げられます。また、断熱性能や気密性能に優れている窓やサッシの取り付けもおすすめです。
2. 水回りの点検を入念に行う
お風呂・キッチン・トイレ・洗面化粧台などの毎日使う水回りは、意外と劣化に気づきにくいものです。水漏れやカビの発生、基礎部分のヒビ割れや露出などの劣化状況を見逃すと、他の部分にも影響を与える可能性があります。



腐食が広がると補修にかなりのお金がかかってしまうので、早期に発見できるよう定期的に点検しましょう!
水回りのゴムパッキンやバルブの劣化などは自分で点検できますが、見えない部分に関してはプロに任せるのが確実です。定期的に点検を行い、水回りを清潔に保ちましょう。
3. 定期的にシロアリ調査をする
シロアリは、主に木材を餌とする害虫です。床材や柱の中を食べるので、シロアリの被害に遭うと耐震性や耐久性が低下し、小さな地震でも倒壊リスクが高まります。



絶対に家に入れたくないですね!
シロアリ被害を防ぐために、1年に1回は定期点検を実施しましょう。毎年調査することで、シロアリが発生しても被害が拡大する前に対処できます。
4. 土地選びにこだわる
家の耐久性を高めたいなら、土地選びにこだわりましょう。どれだけ家を丈夫に建てたとしても外側からの影響によって家が劣化することも多いからです。
たとえば次のような土地は避けた方が無難です。
避けるべき土地の例 | 理由 |
---|---|
地盤が緩い土地 | ・地盤沈下や液状化のリスク |
災害リスクのある土地 | ・洪水や土砂災害のリスク |
湿気が多い土地 | ・湿気やカビが発生 |
水捌けが悪い土地 | ・基礎部分、排水設備の劣化 |
海や交通量の多い道路のそば | ・塩分が錆を促進する ・酸性雨による外壁や屋根材の腐食 |



建物本体の設計だけではカバーしきれない要素で劣化するのを防ぎましょう!
私のInstagramでは、土地購入時のチェックポイントについて紹介しています。こちらもあわせてチェックしてみてください!
5. メンテナンスしやすいつくりにする
家を長持ちさせるには、メンテナンスがしやすいつくりにすることが大事です。
- 耐久性の高い建材を使う(サイディングボード、強化フローリング など)
- モジュール化された内装を使う(張替えが容易なフローリング など)
- 床下に入って点検ができる空間を確保する



設計の段階からメンテナンスすることを想定しておく必要がありますね!
長持ちする家が建てられるハウスメーカー3選


長持ちする家を建てるには、ハウスメーカー選びも重要です。ここでは、おすすめのハウスメーカーについて紹介します。
- スウェーデンハウス
- ヘーベルハウス
- パナソニックホームズ
満足感の高い家を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. スウェーデンハウス


スウェーデンハウスは、「100年住み継いでいく家。高気密・高断熱。家族を守る強い家づくり」というコンセプトで家づくりをしています。
- 50年間無料定期検診システム
- 断熱性の高い建材を使用している
- 24時間換気システムが標準装備
- 窓が結露しない
また、スウェーデンハウスの住宅は雪国に対応できる断熱性能を誇っています。
とくに窓は、標準装備で3層ガラスが採用されています。結露ができにくいだけでなく、アルミサッシに比べ約1700倍の断熱性能があるとされている木枠のサッシにより、暖かい家を実現可能です。



結露ができにくいことで、カビや湿気による劣化を防げるうえに24時間換気による空気の循環で健康的な住宅環境を実現できていますね!
参考:スウェーデンハウス|高断熱・高気密・計画換気
2. ヘーベルハウス


- 耐久性と耐災害性に優れた「ヘーベルパネル」を使用している
- 地震に強い重量鉄骨構造
- ロングライフプログラム
ヘーベルハウスの最大の特徴であるヘーベルパネルは耐火性、耐久性だけでなく、断熱性や防音性まで兼ね備えた優れた建材です。



丈夫なつくりなので建物の資産価値が長期間維持されやすい点も魅力ですね!
3. パナソニックホームズ


パナソニックホームズは鉄骨構造を採用し、耐震性・耐久性が非常に高い住宅を提供しています。
- 光触媒タイル外壁(キラテック)でメンテナンスがほとんどいらない
- 防耐火構造
- 耐久性の高い「アーキテクチャル・コンクリート」の採用
セルフクリーニング効果のある光触媒タイル外壁(キラテック)は耐久性もちろん、外観の美しさやメンテナンスフリーな点も非常に魅力的です。



60年長期保証延長システムや相談窓口が24時間365日対応してくれるサービスもあるので安心ですね!
長持ちする家づくりでお悩みの方はすーさんに相談しよう


長持ちする家を建てるには、家づくりの段階から構造や材料にこだわる必要があります。信頼できるハウスメーカーと出会えるかも、家づくりの明暗を分ける重要なポイントです。



家づくりは事前準備が大切なんですね!
また、どんなに綺麗に使おうとしても確実に劣化は進むものなので、定期的なメンテナンスが欠かせません。水回り点検やシロアリ調査などは年1〜2回ほど行うようにしてください。
なお「すーさんの相談窓口」では、長持ちする家のパターンを紹介しつつ、あなたや家族にぴったりな家づくりのお手伝いが可能です。
家づくりに関する悩みを解決し、理想のマイホームを建てたい方は、お気軽にご相談ください!

