「注文住宅を建てると後悔するかもしれないから不安…」
「家は3回建てないと理想の家にならないのは本当?」
「実際に住まないとわからない後悔を減らせるの?」
注文住宅で家を建てることを検討していて、知人に話を聞いたりネットで調べたりするとネガティブなことばかりが出て、不安になっている方は多いのではないでしょうか。
多くの時間やお金をかけて家を建てたのに、住み始めたら後悔ばかりの日々になってしまうことは避けたいですよね!
注文住宅を建てると後悔する方が多い理由は、情報収集と生活する姿の想像が不足しているからです。一般的には何度も家を建てないため、後悔するとその先ずっと引きずるでしょう。
今回は、注文住宅で家を建てて後悔ばかりにならないために、大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験のある僕が、以下の内容を解説します!
- 注文住宅で建てると多くの人が後悔すること
- 後悔する人の特徴
- 後悔を減らすために事前に行うこと
理想のマイホームを建てたい方は、ぜひ最後までお読みください。
注文住宅は後悔ばかり?よくある12の失敗
注文住宅で後悔ばかりしてしまう原因には、以下12個が考えられます。
- 土地と立地が悪い
- 見積もりや返済計画が甘い
- 間取りが家族構成に適していない
- 外観が想像と違った
- 設備があわない
- 生活動線が想定されていない
- 機能性が悪い
- 業者に不信感を抱いている
- 途中で妥協してしまった
- 手入れのことを考えていなかった
- 自治会のルールがあわない
- ベランダが不要だった
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 土地と立地が悪い
限られた予算の中で建てる家にお金をかけたいからと、土地や立地を安く抑えようとすると後悔するかもしれません!
土地や立地が悪くても、建てる家の設備や機能でなんとかしようと考えているなら、気を付けましょう。
以下のような、土地や立地が原因で発生する問題の場合、設備や機能では解決が難しいからです。
- 日当たりが悪い
- 水はけが悪い
- 畑や森が近くにあって虫が多い
- ゴミ置き場が遠い
- ニオイが気になる
また、ライフラインが整っていないのが理由で土地が安い場合、最終的に多くの費用がかかるケースも考えられます。
建てた家に不満があれば、リフォームや最悪建て替えるという選択肢はありますが、土地はそうはいきません。後悔しないためにも、土地や立地は念入りに検討することが大切です。
なお、土地で後悔しないための対策は関連記事「【これだけは見て】土地購入でよくある10個の後悔!対策方法や探し方を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 見積もりや返済計画が甘い
「予算を超えても満足する家が建てられるなら」と思うかもしれませんが、実際に毎月の支払いで家計が圧迫されているのを実感すると、後悔ばかりの日々になります。
計画を立てていたとしても、やりたいことやつくりたいものを実現しようとすると、予算を超える見積もりや返済計画になってしまいます。
また、納得した見積もり金額や返済計画でも、以下のような項目を考慮していなかったため、さらに費用がかかってしまうことも!
- 維持費
- メンテナンス費用
- 固定資産税
- オプション
家が建ち、住み始めたときは満足していても、毎月支払い続けることで毎月のように後悔する方もいます。費用面は大きな後悔につながりやすいので、しっかり計画を立てておくのがおすすめです。
なお、見積もり時の初期費用については関連記事「【シミュレーションあり】家を建てる際に必要な9つの初期費用!目安の金額や安く抑える方法を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 間取りが家族構成に適していない
家族それぞれの部屋の有無や、必要な設備などは考えていても、それらの位置関係による影響が考慮されていないことがあります。
当たり前のことですが、家族は生活をしているので生活音が発生します。すべての壁に防音処理を施すわけにはいかないので、隣接する部屋には音が聞こえるでしょう。
そして、後悔ばかりになる要素は、以下のことが多いようです。
- 家族が多いのにトイレがひとつしかない
- トイレの水の音が聞こえる
- 寝室の隣や上に配置した部屋で夜中でも音を出す
家族それぞれの部屋をつくっても、間取りによって落ち着けなくなる場合もあるので注意が必要です。
間取りを考える上での注意点や確認しておくことは関連記事「【プロが厳選】一戸建ての人気間取り7選!注意点や事前に確認したいことを解説」で解説しています。ぜひご覧ください!
4. 外観が想像と違った
家の中を優先して完成後に外観を見たら、注文住宅とは思えないほど平凡さや安っぽさがあり、後悔してしまう方がいます。
外観は家のデザインもありますが、庭や外構も影響します!
買い物から帰ってきて家の外観が平凡で安っぽいと、もっと考えればよかったと後悔ばかりしてしまうでしょう。
外壁や屋根の色とは異なり、庭や外構に関してはある程度の広さがないと、後から手を加えることが難しい部分でもあります。
自分ではこだわっていないつもりでも、注文住宅は普通こんな外観になるだろうという思い込みがあるので、事前の確認はしっかりしたほうが安心ですよ!
5. 設備があわない
導入した設備があわないことは、実際に住んでから気付くことが多く、後悔もしやすいです。
設備があわない理由としては、おしゃれや流行だからあったほうがよさそうだったり、こんなもんだろうという曖昧な感じで設置したりするからです。
具体的に後悔しがちなポイントは、以下の通り。
- 海外製の備え付け食洗器が使いにくい
- おしゃれなデザインのキッチンは管理が面倒だった
- IHクッキングヒーターの火力が足りない
- 床暖房の電気代が予想以上に高かった
- 空調で部屋の広さをカバーできない
- コンセントの数が足りない・位置が悪い
家を建てる際は、これらに当てはまらないよう意識してみてください!
6. 生活動線が想定されていない
よくあるのは、玄関とキッチンの位置。距離が離れていて複数の部屋を通る必要があると、買ってきたものを運ぶのが大変でもっと近づけばよかったと後悔します!
キッチンと玄関の位置以外にも、キッチンと洗濯機が離れていると同時に家事をするのが大変になります。
また、玄関からすぐにリビングが見られるようにつくったら来客からリビングが丸見えになってしまうため、生活動線は重要です。
7. 機能性が悪い
設備単体の機能が悪いのではなく、他の設備の有無や相性によって機能性が悪くなっていることがあります。
おしゃれなデザインを優先して吹き抜けにしたら空調が効かなくなってしまったり、日光を多く差し込むように窓を大きくしたら、空調ではどうにもならず日中の部屋が高温になったりすることがあります。
また、デザインを優先した結果、機密性や断熱性も機能しなくなる可能性もあるため注意が必要です。
8. 業者に不信感を抱いている
自分たちの要望が伝わらず、業者からの提案が多くなり不信感を抱くことになれば、どんな家が建っても後悔ばかりになるでしょう。
ハウスメーカーや工務店選びは重要で、CMをやっているから、大手や有名だからという安易な理由で決めると後悔ばかりにつながります。
自身に注文住宅の知識がある場合は、要望を伝えたとしても業者側が理解していなければ意味がないので注意が必要です!
業者選びは、カタログを一括で取り寄せると効率的です。ありにあるサービスがおすすめです。
LIFULL HOME’Sの「はじめての家づくりノート」であれば、無料かつ一括で複数のカタログが手に入るため、どのハウスメーカーにしたらよいかわからない場合でも安心できます。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
9. 途中で妥協してしまった
注文住宅は数ヶ月のやり取りが必要になるため、担当者と相性が悪いと疲弊して途中で丸投げしてしまい、後悔する方は多いです。
担当者によって知識や経験は異なりますが、人である以上は相性もあります。どうしても相性があわなければ、担当を変えてもらうことも重要です。
なお、営業担当に不信感を抱いた場合の対処法は関連記事「【悲報】ハウスメーカーの営業に不信感を抱くのは危険!10個の特徴や担当者変更の方法を解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
10. 手入れのことを考えていなかった
庭や外構はつくって終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。それを忘れていると、費用がかかったり作業が面倒だったりして後悔する方がいます。
掃除といった簡単なことなら自分たちでもできますが、必要な道具に出費がかさんだり、手間や時間がかかったりするため、考えなく広く立派にしてしまうと後悔につながります。
また、業者に頼らなくてはいけない部分は定期的なメンテナンス費用がかかってくるため、事前に確認しておきましょう!
11. 自治会のルールがあわない
地域によっては、自治会や町内会への加入が半強制で、ゴミ拾いやイベントへの参加を求められる場合があり、人付き合いに慣れていない人はつらいかもしれません。
自治会への加入は必須ではなくても、加入しないことで近所付き合いが上手くいかなかったり、隣人トラブルの原因ともなったりするため、後悔ばかりになりやすい要素です!
土地や立地を確認する際に、自治会としてどのような活動やルールがあるのか調べることが重要でしょう。
12. ベランダが不要だった
広い庭やランドリールームをつくっていると、ベランダは掃除するだけの場所になってしまうことがあります!
マンション住まいだと、ベランダは服や布団を干すために必須なイメージがあり、当たり前のようにつくってしまう方もいます。しかし、広い庭やランドリールームがあればベランダは使い道のない場所になってしまい、掃除するたびに後悔ばかりになるでしょう。
ベランダに限らず、戸建てにはあるのが当たり前というイメージでつくると、多くの人は無駄だったと後悔します。
「すーさんの相談窓口」では、当記事で紹介した以外にも多くの後悔談を教えてもらえます!
すーさんは大手ハウスメーカーに15年間も勤めた経験があり、多くの家を売ってきました。住宅に関する知識を人一倍持っているため、あなたの悩みを解決する一助となるでしょう。
相談は無料なので、少しでも家づくりに不安がある方はお気軽にご活用ください!
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注文住宅が後悔ばかりとならないための対策7選
注文住宅が後悔ばかりとならないための対策として、以下の7つが有効です。
- 家族間で意見をすりあわせる
- 楽観的な考えはしない
- 受け身の姿勢を止める
- 実際に見て確認する
- 生活風景を想像する
- 時間の経過を考慮する
- 管理することを考慮する
順番に見ていきましょう。
1. 家族間で意見をすりあわせる
業者に要望を伝えることは重要ですが、その要望が家族の納得していないものであれば、家が建った後に不満が出てきて空気が悪くなる原因となります。
「お金を出すから」「家を建てたことがあるから」などという理由で、家族と意見をすりあわせない方がいます。
しかし、その要望が正しいかどうかに関係なく、建った家に住み始めて何かあるたびに不満を漏らし空気が悪くなり、後悔ばかりの日々になる場合も。
大切なのは、関わる家族全員と意見をすりあわせた要望を業者に伝えることです。
2. 楽観的な考えはしない
若い人ほど「きっと給料は上がるだろう」「おそらく景気がよくなっていくだろう」と、具体性のない楽観的な考えで見積もりをしてしまいますが、それが後悔につながることもあります。
楽観的に考えた返済計画は、最初の請求は家が建つので違和感は少ないですが、その後毎月請求金額を見るたびに後悔する方は多いため注意しましょう。
たとえば、子どもは成長すれば学費や生活費は多く必要となりますし、今の時代は必ず収入が増えるわけではありません。
その辺りを考慮して、具体的かつ現実的な返済計画を立てましょう!
「イエログ」の関連記事「注文住宅で後悔しない見積の話」では、注文住宅で家づくりを行う際に知っておくべき見積の話について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3. 受け身の姿勢を止める
自身は専門家ではないからと、業者の言われるままに決めて、要望通りになることは多くありません。
業者ごとに家づくりの考え方が異なるため、おまかせにしてしまうと自分たちの要望がほとんど反映されていないことはよくあります。
おまかせにしてしまう原因は、自分たちに注文住宅についての知識や経験がないからであることがほとんど!
一生に一度の大きな買い物なので、まるまる任せるのではなく自分たちである程度の知識を付けて提案することもときには重要です。
4. 実際に見て確認するようにする
間取りとは異なり、土地やデザインなどの事前に確認できるものは、実際に見ることで後悔を減らせるでしょう。
購入前に土地を見に行ったり、外装や内装についてもモデルハウスで確認したりできます。
文面や図面だけではわからない情報が重要な場合もあるため、実際に見て確認することが大切です。
5. 生活風景を想像する
特別なイベントや楽しい日々よりも、多くの時間を過ごす当たり前の日常の生活風景を想像することが、後悔の減少につながります。
注文住宅で家を建てる際には、新しい設備よりも今まで通りの生活がどのように送れるかを想像することが大切です。
毎日することに不満を感じるようであれば、後悔ばかりの日々になってしまうため、気を付けましょう!
6. 時間の経過を考慮する
子どもは成長すれば家を出たり、途中でバリアフリーリフォームが必要になったりして、家を建てた状況から変わっていくことは十分にあります!
リフォームで手を加えるのが難しい家を建ててしまうと、今後状況が変わったときに最初に考慮しておけばよかったと後悔します。
失敗を防ぐためにも、ライフプランを立てて今後家族の状況がどう変化するかを加味しながら家を建てることが重要です。
7. 管理することを考慮する
外観をよくするために広い庭や立派な外構をつくっても、定期的に管理しなければ外観が悪くなるため管理が必須です。
自分たちがする管理とは、掃除や修繕であり定期的に業者にメンテナンスを依頼することも必要になるでしょう。
メンテナンスが必要な内容としては、以下のものが挙げられます。
- 外壁や屋根
- 水回りの設備
- 空調や換気設備
- シロアリ対策
なお、家を建ててからかかるメンテナンス費や修繕費については関連記事「【事前に確認】マイホームに毎月かかる5つのお金!総額の目安や節約する方法を解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
注文住宅を建てて後悔ばかりする人の共通点
注文住宅で後悔しないためには情報収集と想像力が必要ですが、それらが十分でも考え過ぎる方は後悔ばかりになることが多いです。
注文住宅に限らず、すべての要望を満たした完璧な家を建てることは、予算や物理的な都合で難しいでしょう。
基本は優先順位の高いものから選んでいくことになります。しかし、考え過ぎる方は途中で考えが変わってしまうため、どんな優先順位で家を建てても後悔してしまうでしょう。
もし失敗だと感じても工夫は可能であり、リフォームという方法もあります!
せっかくのマイホームづくりに失敗しないためにも、考え過ぎず妥協点を見つけていくことが大切です。
注文住宅で建てて後悔ばかりにならないためにも前もって準備をしよう
注文住宅で後悔ばかりにしないためには、家を建てる前に情報収集と想像することが重要です。
しかし、ゼロから始めるとどこから手を付けたらよいかわからなくなるでしょう!
家族や知人に家を建てた経験や注文住宅の知識があれば、話を聞いてみて気になったところから情報収集を始めるのがよいです。しかし、知識があって相談できる人が周りにいない場合もあるでしょう。
自分たちだけで迷ってしまわないためにも「すーさんの相談窓口」の活用をおすすめします!
すーさんは大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験のある家づくりのプロであり、多くの家を売ってきたからこそ豊富な知識を持っています。どんな些細な疑問にも丁寧に答えてくれるので、ぜひお気軽にご相談ください!