「家を建てると決めたらまず何をすべき?」
「準備期間はどれくらい?」
「家づくりについて知っておくべきことは?」
いざ家を建てようと決心しても、何から手をつければ良いのかわからないという方は多いでしょう。
立地や費用など、考えることが多くて不安になりますよね…
家を建てる際は、事前に理想のイメージを固めてから資金計画やハウスメーカー探しに取り掛かると失敗しにくいです。
あらかじめ家づくりの流れを掴んでおくと、慌てずに進められますよ!
この記事では、ハウスメーカーに15年間勤務した経験のあるプロが、以下の内容を解説します。
- 家を建てる前に準備すべきこと
- 家が建つまでの期間目安
- 家づくりの流れと注意点
- 家を建てるベストなタイミング
理想のマイホームを建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
家を建てるにはまず何から?準備すべき5つのポイント
家を建てる前に準備すべきことは、以下の5つです。
1. 理想の家のイメージを固める
2. 資金計画を立てる
3. 間取りや建物の外観を考える
4. 居住エリアをピックアップする
5. 依頼したいハウスメーカーをリサーチする
ひとつずつ解説します。
1. 理想の家のイメージを固める
家のイメージを考えるプロセスは、家づくりにおいて最も重要です。インターネットでなるべく多くの物件をチェックしておくと、よりイメージの幅が広がります。
長く暮らすことを考えて、部屋の数や間取りを決めましょう!
情報収集や家族での話し合いを丁寧に行うことで、家づくりにおいて譲れないポイントや優先順位が見えてくるはずです。
2. 資金計画を立てる
家づくりの際は、土地代と建物代を用意しなければなりません。現在の貯蓄額から用意できる自己資金を洗い出して、初期費用として支払える金額を把握します。
ローンを利用する際は、無理なく返済できるかどうかも検討しておきましょう。
ローンは長期間払い続けるものなので、子どもの進学を含め大きな出費があるタイミングでも返せるかは重要な判断基準です!
なお、家を建てる際に必要な初期費用の内訳については、関連記事「【シミュレーションあり】家を建てる初期費用は物件価格の15〜30%!9つの内訳や安く抑える方法を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 間取りや建物の外観を考える
なるべく多くの物件を見ておくことで、間取りや建物の外観のイメージが膨らみます。モデルハウスの見学には、積極的に足を運びましょう。
ハウスメーカーとの打ち合わせで希望をしっかり伝えられるように、ある程度まとめておきたいところです!
なお、見学の際はメジャーを持っていき、採用したいと思ったものはサイズを測ったり写真に収めたりすることで、家づくりの際に再現しやすくなります。
4. 居住エリアをピックアップする
人気エリアの土地は争奪戦になりやすいので、候補のエリアは早めに絞っておきましょう。このとき、価格だけでなくアクセスの利便性や周辺環境を考慮して考えると、住み始めてから後悔するリスクを減らせます。
治安のよさや騒音の有無などは住み始めてからダイレクトに影響を受けるので、必ず確認しましょう!
一度家を建てると住まいを変えるのは難しいので、長期間暮らせそうかは大きな判断基準になります。
5. 依頼したいハウスメーカーをリサーチする
理想の家づくりを実現してくれるハウスメーカーは早めにリサーチしておくことで、スムーズに家づくりを進められます。最初からひとつに絞るより、候補のメーカーを複数ピックアップして、それぞれの見積もりを比較すると良いでしょう。
ハウスメーカーは家づくりのパートナーなので、しっかり見極めたいところです!
「ハウスメーカーの選び方がわからない」「どこに依頼すれば安心できるのか知りたい」と悩んでいる方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください。
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家が建つまでの期間は土地のあり・なしで変わる!費用とあわせて解説
注文住宅の建築期間は、一般的に半年から1年半程度かかります。
しかし、この期間は家の規模やデザイン、業者選びなどの要因によって大きく変動します。特に、土地の有無は建築期間と費用に大きな影響を与える重要な要素です。
土地探しやプラン設計に時間がかかると、2年近くかかるケースもあります!
ここでは、土地のあり・なしによる建築期間の違いと、それに伴う費用について詳しく解説します。
1. 土地あり
土地がすでにある場合、家の設計から完成までの期間は通常6〜12ヶ月程度です。
この期間が比較的短いのは、土地探しの時間が不要だからです。
建築のプロセスは主に以下の通りなので、参考にしてみてください。
- 設計・プランニング(2〜3ヶ月)
- 確認申請・各種許可取得(1〜2ヶ月)
- 建築工事(3〜6ヶ月)
- 検査・引き渡し(1ヶ月)
費用面では、主に建築費用と設計費用が中心にかかります。ただし、土地の状況によっては地盤改良などの追加工事が必要になる場合があるため、考慮しておきましょう。
土地ありの場合、建築に専念できるため、比較的スムーズに家づくりを進められる利点があります。
2. 土地なし
土地がない場合は、土地探しから始める必要があるため、家が完成するまでに12〜24ヶ月かかることがあります。期間が長くなる主な理由は、理想の土地を見つけるのに時間がかかるからです。
なお、土地なしの場合の家づくりのプロセスは以下の通りです。
- 土地探し(3〜12ヶ月)
- 土地購入の手続き(1〜2ヶ月)
- 設計・プランニング(2〜3ヶ月)
- 確認申請・各種許可取得(1〜2ヶ月)
- 建築工事(3〜6ヶ月)
- 検査・引き渡し(1ヶ月)
費用面では、土地購入費用が加わるため、総コストが大幅に増加します。また、仲介手数料や土地の整備費用なども必要になるでしょう。
土地探しから始めることで、理想の立地に家を建てられる一方で、時間とコストがかかるというデメリットがありますね!
家を建てる準備の流れをチェック!家づくりの手順10ステップ
基本的な家づくりの流れは、以下の通りです。
1. 予算の設定
2. イメージづくり
3. ハウスメーカー決め
4. 土地探し
5. ハウスメーカーにプランと見積もりを依頼
6. 住宅ローンの事前審査
7. 土地を契約
8. 住宅ローンの本審査
9. 土地の引き渡し
10. 建物の引き渡し
一つひとつ確認して、計画的に家づくりを進めましょう。
1. 予算の設定
立地・家の規模・間取りによって異なりますが、相場は3,700~5,000万円です。
とはいえ、あくまでも相場なのでニーズにあわせて予算は上下させられますよ!
コストを抑えるなら1,000万円台、細部までこだわりたいなら4,000万円以上を目安にするといいでしょう。
なお、家を建てるコストについては、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」で詳細を解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. イメージづくり
予算が決まったら、住みたい家のイメージを固めます。まずは、住宅展示場に足を運んだり、SNSでリサーチしたりして、情報収集をしましょう。
その後、家族でどんな家で暮らしたいのか話し合い、間取りや外観のイメージを決めます。
「子どもと遊びやすい」「家事がしやすい」など、理想を言語化できると良いですね。
3. ハウスメーカー決め
予算とイメージが決まったら、いよいよハウスメーカー探しです。理想の家を実現してくれるハウスメーカーの候補をいくつかピックアップします。
ハウスメーカー選びに迷う際は、候補のメーカーに問い合わせたり、主催している住宅展示場やモデルハウスの見学に足を運んだりするのがおすすめです!
この時点で候補を決められなくても構いません。いくつか目星をつけておいて、見積もりを出してもらってから絞れば大丈夫です。
ハウスメーカーの選び方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 土地探し
土地探しの方法は大きく分けて3つあります。
- 自分で探す
- 不動産会社に依頼する
- ハウスメーカーの不動産部門に依頼する
不動産会社やハウスメーカーにお願いする場合も、提案された場所に出向いて周辺環境を確認しましょう!
現地を歩く際は、交通量・人通り・騒音などをチェックしておくと安心です。
職場や学校までの道のりも調べておくと、住み始めてから慌てることがないはずです!
5. ハウスメーカーにプランと見積もりを依頼
土地が決まったら、候補のハウスメーカーにプランの作成と見積もりをお願いしましょう!
気になるメーカーが複数ある場合は、同時に依頼して、プランの内容や予算を比較すると絞りやすいです。
6. 住宅ローンの事前審査
見積もりが出たら、住宅ローンの事前審査を受けましょう。事前審査では、住宅ローンの本審査を申し込む前に、自分が住宅ローンを組めるのか、いくらぐらいまで借り入れできるのかを確認できます。
事前審査を受けておけば、本審査で焦らなくて済むはずです!
なお、住宅ローンの相談先については、関連記事「【絶対見て】住宅ローンの相談はどこにする?タイミングや比較ポイントもあわせて解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
7. 土地を契約
住宅ローンの事前審査を通過したら、いよいよ土地の購入です。土地の売り主に「買い付け申込書」を提出し、売買価格の5~10%の手付金を用意したうえで、売買契約を結びます。
このときに、仲介手数料や登記費用、印紙代が必要です!
ちなみに、万が一契約後にキャンセルしても、手付金が返還されることはないので要注意です。
8. 住宅ローンの本審査
工事請負契約の締結・建築確認申請を終えたらローン本審査が始まります。本審査の期間は、1ヶ月ほどです。
本審査では、事前審査のときよりもローンを返済できるかや物件の価値について念入りに判断されますよ!
本審査が通れば、住宅ローンを契約できます。
9. 土地の引き渡し
住宅ローンの本審査が通ると、自己資金やローンで土地の代金を支払い、土地の引き渡し後、着工が始まります。
着工は4〜5ヶ月かかり、建設中は騒音が発生するので、近所の方に挨拶をしておきましょう!
工事中は、何度か立ち会いをしてイメージとずれていないか確認しておくと良いです。
10. 建物の引き渡し
建物が完成したら、メーカーの担当者や現場監督立ち合いのもと、家の細部までチェックを行います。
水回りや電気の確認・壁や床に傷や汚れはないか・ドアの開閉に問題はないかなど、入念に確認しましょう。
万が一傷や汚れ、動作に問題がある場合は修理をお願いします。引き渡し後の修理にはお金がかかるので、ここで気づくのがベストです。
なお、家を建てる流れについては、関連記事「【完全ガイド】家を建てる流れ8ステップ!初期費用の目安や注意点も住宅のプロが解説」でも詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください!
家を建てる時に気をつけるべき4つのポイント
ここからは家を建てるときに気を付けるべきポイントを4つ紹介します。
- 相見積もりは必ず取る
- ローンの返済予定は無理がないか
- 間取りは入念にチェックする
- メンテナンス費用をあらかじめ用意しておく
詳しく見ていきましょう。
1. 相見積もりは必ず取る
家を建てる際、相見積もりを取ることは非常に重要です。複数の業者から見積もりを取ることで、価格の妥当性を確認できるだけでなく、各社の提案内容や特徴を比較できます。
少なくとも3社以上から見積もりを取ることをおすすめします!
例えば、A社は価格が高めだが高品質な材料を使用し、B社は価格は安いが標準的な材料を使用している、といった違いが明確になるでしょう。
各社の見積もりを慎重に検討し、単に価格だけでなく、使用する材料の品質、施工方法、アフターサービスなども含めて総合的に判断してみてください。
2. ローンの返済予定は無理がないか
住宅ローンを検討する際は現在の収入だけでなく、将来の収入変動や予期せぬ出費なども考慮に入れることが大切です。長期にわたる返済は負担となるため、無理のない計画を慎重に立てておきましょう。
一般的に、年収の25%以内に月々の返済額を抑えることが推奨されています!
そのため、年収500万円の場合、月々の返済額は10万円程度が目安となります。
また、繰り上げ返済の可能性や金利の変動リスクについても十分に検討しましょう。変動金利を選択する場合は、金利上昇時の返済額増加も想定しておく必要があります。
無理のない返済計画を立てることで、金銭面で不安のない生活を送れますよ!
3. 間取りは入念にチェックする
間取りは日々の生活に直結する重要な要素です。家族構成や生活スタイル、将来の変化なども考慮しながら、慎重に検討する必要があります。
特に注目すべきポイントは、収納スペースの確保、動線の効率性、採光や通風の良さです。キッチンから洗濯機や浴室へのアクセスがスムーズか、子供部屋は成長に合わせて分割できるかなど、細かな点まで確認しましょう。
また、実際に同じような間取りの家を見学したり、3Dシミュレーションを活用したりして、イメージを具体化してみてください!
間取りは後から大幅な変更が難しいため、計画段階で十分に時間をかけて検討しましょう。
4. メンテナンス費用をあらかじめ用意しておく
家を建てた後も、定期的なメンテナンスや修繕は避けられません。そのため、長期的な視点での費用計画が必要です。
建築費の1%程度を毎年メンテナンス費用として積み立てておきましょう!
3,000万円の家を建てた場合、年間30万円程度の積立が目安です。具体的なメンテナンス項目としては、屋根や外壁の塗り替え、設備の更新などがあります。事前に計画し資金をためておくことで、突然の高額出費に備えられます。
家を建てる準備を始めるべきタイミング5選
家を建てるのにベストなタイミングは以下の通りです。
1. 賃貸の契約更新や社宅の年齢制限
2. 結婚や出産などのライフイベント
3. 増税前
4. 貯金が貯まったとき
5. 良い土地に出会ったとき
ひとつずつ解説します。
1. 賃貸の契約更新や社宅の年齢制限
賃貸の契約更新や社宅の年齢制限などのタイミングで、家を建てる方は少なくありません。
ある程度お金が貯まっているのなら、ちょうど良いですよね!
長く暮らせる場所に身を置きたいのなら、マイホームを建てたほうが手っ取り早いかもしれません。
2. 結婚や出産などのライフイベント
家族が増えると、これまで住んでいた家が狭く感じるでしょう。結婚や出産を機に、それまで住んでいた場所を離れるのはよくあることです。
子どもの学習環境を早い段階から整えようと、マイホームを購入する人が多いようです!
1から家を建てれば、間取りや外観を自由に決められます。家族で安心して暮らせるでしょう。
3. 増税前
注文住宅を建てる場合、土地代には税金がかかりませんが、建物代と仲介手数料には増税が適用されます。そのため、家を建てるなら増税前のタイミングがおすすめです。
増税後は値段が跳ね上がってしまうので、駆け込む人が多いみたいです…!
また、引っ越しの際には、家具・家電や引っ越し費用なども必要になります。
これらにも増税が適用されるので、あらかじめ予算を出しておくと想定外の出費を減らせるでしょう!
4. 貯金が貯まった
十分な貯金が貯まったのなら、家を建てるのにちょうど良いタイミングと言えるでしょう。
住宅ローンを利用するにしても、初期費用としてまとまった金額は必要なので、貯金は大切です!
貯金があればローン返済の負担を減らせるので、長期的に考えても安心です。家を建てる時期が決まっている方は、早い段階から貯金を始めましょう。
5. 良い土地に出会った
人気エリアの土地は争奪戦になりがちなので、理想の土地を見つけたタイミングで家を建てるのがおすすめです!
土地探しは4〜12ヶ月かかると言われているので、良い土地に早く出会えたら嬉しいですよね。
土地探しは、不動産会社やハウスメーカーの不動産部門などの専門家を頼ることで、スムーズに進められるでしょう。
家を建てる準備は計画的に進めよう
家を建てると決めたら、準備すべきことがたくさんあります。人生で最大の出費ともされる分、時間もお金もかかるので、計画的に進めるのがベストです。
よくある失敗を確実に避けたい場合は、家づくりのプロに相談しながら具体的に進めましょう!
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