「家を建てるならログハウスにしたいけど、後悔が多いって本当?」
「一生に一度の買い物で後悔したくない」
「ログハウスを検討するときに気をつけないといけないことはある?」
ログハウスはフィンランドなど北欧で多く見られ、手入れを重ねながら家とともに成長していく感覚を味わえます。
自然とともに生活できる家として、憧れから建てたいと思う方もいるでしょう。
しかし、ログハウスは建材や工法が一般の住宅とは違うことから、憧れだけで建ててしまうと後悔することになりかねません。建ててから後悔しないよう、通常の家と異なる特徴を知っておくことが重要です。
そこでこの記事では、これからログハウスの建設を考えている方に向け、以下の内容について解説します。
- ログハウスにしたことで後悔した事例
- 魅力と建てる際のポイント
これからログハウスの建築を検討しようと思っている人は、ぜひ最後までお読みください!
ログハウスとは丸太を積み上げてつくる家
ログとは英語で丸太を意味し、ログハウスとは丸太を横に積み重ねた住宅構造の家屋です。
一般的な住宅でも丸太を柱や梁として使用することがあります。ログハウスは、丸太をそのまま壁に利用する点が特徴です。
一般住宅以外にも宿泊施設やサウナ小屋などに、ログハウスが採用されることが増えています。
内装は自然素材の無垢材で作られ、木の質感や香りを楽しめるのが大きな魅力です。天然の木材を使用する関係から定期的なメンテナンスは必要ですが、正しく管理すれば100年以上住み続けることも夢ではありません。
他にも、厚く強靭な丸太を積み重ねて壁を作るため、断熱材が不要なことや、耐震性が高いのもポイントです。
ログハウスにしたことで後悔した事例5選
まずは、ログハウスにしたことで後悔した事例を5つ紹介します。
- 費用がかかる
- 気密性が低く虫が侵入しやすい
- 建築制限がある
- 音が響きやすい
- 室内温度の調整がしづらい
ここで紹介するポイントに注意して、ログハウスをご検討ください。
1.費用がかかる
材料や特殊な施工方法の関係から、建築費が高額になりやすいです。
ログハウスは壁や床だけでなく、天井なども含めてすべてを天然木でつくります。丈夫で質の良い木を使用しようとすると、建材費が高くなりやすいです。
特に、海外の木材を使用する場合には、木材自体の価格に加えて運送費や為替レートなどの影響を受けます。
円安や輸送燃料コストの高騰などにより、建築費用も値上がりの影響を受けています。
さらに、一般的な木造住宅の在来工法より、特殊な施工方法が必要です。例えば、ハンドカットの場合、坪単価80万円以上はかかると考えておいたほうがいいです。
ログ材の種類により価格は異なりますが、一般住宅より建築費が高額になりやすいといえます。
2.気密性が低く虫が侵入しやすい
ログハウスは丸太を積み重ねてつくるので、接地面の加工精度によっては隙間風が入りやすいです。
木は周りの環境に合わせて伸縮するため、乾燥や湿気によって木材が反ることや割れるなどの恐れがあります。
すきまが生まれると、気密性が下がってしまうだけではなく、虫が侵入するリスクが高まりますね。
全体が木でできていることから、鉄骨やコンクリートなどの家に比べると虫が寄ってきやすいです。虫が苦手な家族がいることを軽く考えてログハウスを建てると、日常生活でストレスを与えることになるでしょう。
木材の縮小や歪みは予測が難しく、すきまを完全に防ぐことは困難な点には注意が必要です。
3.建築制限がある
場所によっては制限が掛かっていることでログハウスを建てられないため、事前に調査が必要です。
ログハウスは全体が木材でできているため、一部の地域の防火基準を満たさない場合があります。
具体的には、防火地域や準防火地域に定められている区域には、建てられない可能性があります。
なお、一部のハウスメーカーや工務店では準防火構造の認定を受けている場合があり、準防火地域でのログハウスの建築が可能です。
また、規制が最も厳しい防火地域でも、防火窓や防火ドアにするといった条件を満たせば建築できる場合があります。詳しくはハウスメーカーや工務店に相談してみてください。
4.音が響きやすい
木材は適度に音を吸収してくれますが、間仕切りが少なく、室内では音が響きやすいことで後悔するケースがあります。
ログハウスでは、間取りの制限が多く仕切りがつくりにくいです。部屋を細かく分けずに、各部屋を広く設計する傾向にあることから、音が響きやすくなる事には注意しましょう。
特に、来客が多い場合や大家族などの場合、声や音が気になることからプライベートを保ちづらいです。
ダイニングやリビングの近くにトイレを設置すると、来客者に音が聞こえる可能性があるので注意しましょう。
気になる場合は、吸音材を追加することで音が響きにくくなります。防音対策や部屋の間取りをよく考え、音が響くことでのストレスを溜めないようにしましょう。
5.室内温度の調整がしづらい
仕切りを設けにくいことから1部屋が広くなるので、冷暖房の空気が拡散しやすく快適な温度に保つことが難しいです。
ログハウスは吹き抜けを設けるなどの、広い空間を実現するのに向いています。しかし、細かい部屋分けが難しい関係上、空調が効きづらく室内温度の調整が困難です。
特に、吹き抜けのあるリビングは、温かい空気は上に行き、冷たい空気は下に溜まりやすいです。
夏場は冷房が効きにくく、冬場は暖房の効きを実感しづらくなるでしょう。なお、空調効率が悪いことで設定温度を変更すると、電気代が高騰するので注意が必要です。
サーキュレーターやシーリングファンを導入するなど、温度調整の工夫をしっかりと検討することが大切です。
ここまでログハウスにしたことで後悔した事例を紹介してきましたが、家族のあり方は人それぞれ違うので悩む方も多いでしょう。そんな時は、住宅のプロにアドバイスを求めることがおすすめです。
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後悔だけではない!ログハウスの5つの魅力
先ほど紹介した後悔の事例に対して、ログハウスの魅力を5つ紹介します。
- デザイン性が高い
- 住み心地が良い
- 自然を身近に感じられる
- 耐震性と耐火性が高い
- 個性的で経年を楽しめる
ログハウスは魅力溢れる住宅です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.デザイン性が高い
自然素材の温かみと癒しを感じられる独特なデザインは、多くの人を魅了する重要な要素となっています。
木ならではの質感や温かみを活かしたデザインは、見るだけで居心地が良いと感じられるような空間になるでしょう。
また、天然の丸太を使用するため、他にはない唯一無二の模様や色合いの内装にできます。木に包まれ、薪ストーブの炎の揺らめきを眺めながらの珈琲は、日々の疲れを忘れられるような癒しの時間になるでしょう。
他の住宅には無いようなデザイン性は、所有する満足感や日々の暮らしに癒しを提供してくれます。
ログハウスは、自然素材ならではの温かみと、個性的なデザインが魅力です。独特のデザイン性を所有する満足感や特別感を味わいたい人にはとてもおすすめです。
2.住み心地が良い
木材ならではの性質や機能が、住み心地を大きく向上させてくれます。木材が持っている性質の一例は、以下の通りです。
- 断熱効果が高く、夏涼しくて冬暖かい
- 木材による適度な空気の湿度調整がおこなわれる
- 吸音効果により、外部の騒音を遮断してくれる
木材が空気の湿度調整を行ってくれるため、過ごしやすい居住空間になるでしょう。また、結露やカビの発生が抑えられるため、建物の耐久性も上がります。
さらに、木材の熱伝導率はコンクリートの約12分の1なので、外部の熱が内部まで伝わりにくいです。
木材ならではの性質で、特有の居住空間を提供してくれることは大きなメリットです。
3.自然を身近に感じられる
木ならではの癒しや温かみを身近に感じられるため、帰宅後も安らげる空間で過ごせます。天然の木材を豊富に使用しているため、特有の温もりが感じられる雰囲気で自然を身近に感じられるでしょう。
自然の風合いが色濃く残る丸太の壁は、どこか安心感をもたらしてくれるため、リラックス効果が期待できます。
自然の木を使った独特な空間は、他の住宅にはない居心地のよさを体感できます。穏やかに自然を感じながら生活したい方にとっては、ログハウスは理想の住まいと言えるでしょう。
4.耐震性と耐火性が高い
ログハウスは素材や住宅構造から、耐震性や耐火性に優れています。木はコンクリートより燃えやすいですが、ログハウスには直径20センチ以上の木材が使われるケースが多いです。
太い木材は、火が点いても途中で炭化し奥まで燃えにくいため、万が一の火事でも逃げ遅れる確率が少ないです。
また、ダボや通しボルトで固定しているため、横からの力に対して粘り強さを発揮します。さらに、素材同士が交差するノッチがあることで揺れに一体となって動くことから、地震のエネルギーを吸収します。
耐震性や耐火性に優れていることから、安全に暮らせる家と言えるでしょう。
なお、災害に強い家を建てるポイントは、関連記事「【安心の住まい】災害に強い家を建てる7つのポイント!土地の見極め方やおすすめ設備も解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.個性的で経年を楽しめる
時間とともに味わい深さを増す経年変化を楽しめます。木材で作られているため、年月が経つにつれて色味が変化するため、個性的な家になっていきます。
木材特有の色の変化は、天然素材を使うログハウスならではの魅力です。
例えば、ログハウスに使われることがあるパイン素材は、経年変化で褐色に変化していきます。他にも、スギは茶褐色の深い色に変化します。
定期的なメンテナンスが必要ですが、手入れをするほどに愛着が増していくでしょう。年月が経つにつれて変わっていく独特の風合いは、一般住宅では味わえないログハウスならではの魅力です。
ログハウスで後悔しないためのポイント3選
人生に一度の大きな買い物なので、理想としているログハウスを建てたい方もいるでしょう。ここでは、後悔しないようにポイントを3つ紹介します。
- 費用のシミュレーションをおこなう
- 収納に必要なスペースを考えておく
- いくつかのハウスメーカーを比較検討する
ログハウスを検討する際は、ここで紹介するポイントに注意して後悔しないようにしましょう。
1.費用のシミュレーションをおこなう
ログハウスは建材費が高くなりやすいだけではなく、メンテナンスにもお金がかかります。
一般の住宅のように外壁材にカバーされていないため、経年変化や気候などの影響を受けやすいです。
木材を使用した外壁は防水性が高くないため、定期的な塗り替えが必要となり、怠ると腐食が進み雨漏りのリスクが上がります。
外壁の塗装は最初は2〜3年後、その後も5年毎を目途に塗り替えが必要とされています。
使用する木材の種類によって変動しますが、塗装費用は一般的に50万円以上は必要です。
一般的に外壁塗装は、約10~15年周期で実施することが多いので、頻繁なメンテナンスが必要なログハウスは費用の負担が高いです。
他にも、木が湿気や乾燥で伸び縮みする性質上、木材が安定するまでセトリング対策と呼ばれる調整を行う必要があります。
建築費以外に、何年おきにどれぐらいのメンテナンス費用がかかるかを事前に調べましょう。家計に影響を与えないかを家族で相談しておかないと、後悔につながる可能性があります。
なお、家を建てる費用相場は、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.収納に必要なスペースを考えておく
収納に必要なスペースを事前にしっかりと考慮して、日常生活に支障をきたさないようにしましょう。
ログハウスは、丸太を積み重ねる構造のため、随所に十字に交差させるノッチが必要です。ノッチの場所は最低でも4ヵ所に設ける必要があるため、その分間取りに制限がかかります。
構造上間取り自体にあまり変化をつけられず、各部屋に押し入れやクローゼットなどを設置することが困難なことが多いです。
さらに、三角屋根のログハウスが多く、勾配がきついので屋根裏の収納スペースが取りづらいです。
間取り図を見せてもらった段階で、収納スペースの広さをよく確認しておくことをおすすめします。後悔しない快適な生活を送るために、事前に必要な収納スペースを把握し、物で溢れかえらないようにしましょう。
3.いくつかのハウスメーカーを比較検討する
複数のハウスメーカーで見積もりを取り、比較検討しましょう。
同じ希望を伝えて見積もりをお願いしても、仕様や工期などはハウスメーカーによって異なります。
ハウスメーカーによって、希望する設備や商品がオプションではなく標準装備であることがあります。
相見積もりをとって、希望条件に対する費用を把握してから検討しましょう。
なお、相見積もりを取る際は、2~3社に絞るのがおすすめです。
比較すべき項目は多岐にわたるので、見積もり依頼する業者が多いと細部を確認しきれなくなります。
例えば、ログハウスのハンドカットの坪単価は80〜120万円であることが多いです。ハウスメーカーによって金額が大きく変わるので、予算に合わせて家づくりを進めましょう。
また、予算だけではなくオプションやサポート内容も含めて、比較検討することが重要です。人生で一度の大きな買い物なので「もっと調べておけばよかった」と後悔しないようにしましょう。
事前にプロへ相談し後悔のないログハウスを建てよう
ログハウスはデザイン性が高く、他の家では味わえないような癒しの空間を感じられることから、多くの人を魅了しています。
しかし、なんとなく「ログハウスに住んでみたい」と考えて建てた場合、イメージギャップから後悔することになりかねません。
定期的なメンテナンスが必要なことや、一般住宅より費用がかかりやすいなど、デメリットをしっかりと把握したうえで検討しましょう。
なお「後悔のない理想のログハウスにするにはどうしたらいいのだろう」と迷っている方は、すーさんの相談窓口をご活用ください。
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