「延べ床面積40坪の間取りを知りたい」
「間取りの実例を見てみたい」
「どれくらいの費用が掛かるのかな?」
延べ床面積40坪の家は、多くの家族にとって「ちょうどいい」広さとして人気があります。しかし、この広さを最大限に活かすためには、適切な間取り設計が不可欠です。
ちょうどいい広さがあるのに、間取りが上手く作れず生活しづらかったら後悔しそうですよね。
そこで、この記事では大手ハウスメーカーで15年営業マンとして家づくりに関わってきたプロが、以下の内容について解説します。
- 延べ床面積40坪の間取りの概要
- 実例と価格相場
- 間取りづくりのポイント
実際の間取り例も紹介するので、最後まで読んで参考にしてください!
延べ床面積40坪の概要をサクッと解説
延べ床面積40坪の家は、多くの家族にとって理想的な広さとされています。しかし「延べ床面積」や「40坪」という言葉の具体的な意味を理解している人は、意外と少ないかもしれません。
ここでは、以下の3つについて簡潔に解説します。
- 延べ床面積とは
- 40坪の土地の広さ
- 40坪の広さに適した居住人数
それぞれみていきましょう。
1. 延べ床面積とは
延べ床面積は、住宅の広さを表す重要な指標のことです。
建物の各階の床面積を合計したものを指します!
2階建てや3階建ての戸建て住宅の場合、室内スペースだけでなく階段部分の面積も含まれます。一方で、ベランダやバルコニーなどの屋外スペースは含まれません。
たとえば、1階が60㎡、2階が72㎡の2階建て住宅の場合、延べ床面積は132㎡(約40坪)となります。土地の面積ではなく、床がどれくらいあるかの指標であることを押さえておきましょう。
2. 40坪の土地の広さ
1坪が約3.31平方メートルであることから、40坪は約132平方メートルに相当します。40坪の土地は、一般的な戸建て住宅を建てるのに十分な広さです。
畳換算すれば約72畳なので、8畳の部屋を9つつくれる計算となりますね!
この広さであれば、庭や駐車スペースも確保しつつ、ゆとりのある住まいを実現できます!
ただし、実際の使用感は建物の配置や設計によって大きく変わる点には注意しましょう。
3. 40坪の広さに適した居住人数
40坪(約132平方メートル)の広さは、一般的に4人家族に適しています。国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、4人暮らしの場合、快適に暮らせる広さは125平方メートル(約37.8坪)とされています。
したがって、40坪はこの基準をやや上回る広さであり、4人家族が余裕を持って生活できる空間と言えるでしょう。
なお、40坪の広さを最大限に活かした家づくりをしたい方は、LIFULL HOME’Sの無料でもらえる住宅カタログ「家づくりノート」を活用するのがおすすめです。
自宅でハウスメーカーを比較検討したい方にもぴったりです!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
延べ床面積40坪の新築間取りの成功例5選
ここでは、実際の間取りをもとに、延べ床面積40坪の家を具体的にイメージしてみましょう。
- 階段下の空間にワークスペースを実現した二階建ての間取り
- つながりのある部屋が特徴の平屋の間取り
- 広いリビングに勾配天井で開放感を演出した間取り
- 片流れ屋根を採用しておしゃれなロフトを実現した間取り
- 地下室の採用で55坪の広さを確保した間取り
魅力を活かした空間設計のアイデアを探ってください。
1. 階段下の空間にワークスペースを実現した二階建ての間取り
家事効率を重視した間取りが特徴で、玄関のシューズクロークを広く取り、キッチンからランドリールームまでの動線を工夫しています。約25畳の広々リビングの階段下をワークスペースにし、仕事と子育ての両立を実現しました。
音楽好きなご主人のために、趣味部屋も確保していますね!
家族のライフスタイルに合わせた、自分らしい住まいを実現しています。
2. つながりのある部屋が特徴の平屋の間取り
緑地に面した扇形の平屋で、リゾートのような開放感を実現しました。窓や建具をオーダーメイドにするなど、立地を最大限に活かす工夫が施されています。
ナラの無垢材の床や木板を使用した天井など、自然素材のぬくもりを感じられる空間が魅力です。
3. 広いリビングに勾配天井で開放感を演出した間取り
お子さんの進学を機に、戸建て住宅の建築を決意した事例です。家族の最優先事項は安全性と快適性を兼ね備えた住宅だったので、地震や災害に強く、高い断熱性能を持つ住宅を実現しました。
限られた敷地での開放感と使いやすさも重視し、2階リビングに勾配天井とバルコニーを設けています!
2階には生活の中心となるLDKと水回りを集約し、効率的な家事動線を叶えています。1階の主寝室には在宅ワークスペースを確保し、仕事と生活のバランスを取りやすい環境を整えられているのがポイントです。
なお、勾配天井について詳しく知りたい方は、関連記事「【改善策あり】勾配天井で後悔する理由7選!失敗しないための7つの対策を住宅のプロが解説」を参考にしてみてください。
4. 片流れ屋根を採用しておしゃれなロフトを実現した間取り
アイランドキッチンを中心とした効率的な回遊動線が特徴的ですね!
ファミリークローゼットやウォークインクローゼットなど、各所に設けられた収納スペースが平屋の収納不足を解消しています。
また、素材や配色にもこだわり、スタイリッシュな外観の平屋が実現しています。現代風の見た目なのに、日本庭園と調和しているのがポイントです。
5. 地下室の採用で55坪の広さを確保した間取り
住まいの特徴は、眺望の良い広々としたLDKと、子どもたちの隠れ家的な地下室です。LDKは家族がゆったりと過ごせる空間となり、地下室は子どもたちの創造性を育む特別なスペースとして機能しています。
ランニングコスト削減のため、屋根と外壁にはガルバリウム鋼板を使用しています。
耐久性が高いことから、メンテナンス頻度を抑えられるのが魅力です。
ここまで延床面責40坪で実現できる間取り例を紹介してきましたが、どのような設計にしたら理想の住まいが作れるのかわからない方もいるでしょう。そのような方は、住宅のプロであるすーさんに相談してみてください!
大手ハウスメーカーで多くの経験をしてきた私が、理想の家に近づけていきます!
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延べ床面積40坪の家の価格・費用相場
延べ床面積40坪の家を建てる際、費用は土地の有無や地域によって大きく変わります。
ここでは、土地を購入しない場合と購入する場合の2つのシナリオに分けて、40坪の家の価格相場を詳しく解説します。
1. 土地を購入しない場合
延べ床面積40坪の家の建築費用は、土地購入を除いた場合、全国平均で約4,000万円程度です。
住宅金融支援機構が出している「フラット35利用者データ(2022年度)」によると、土地取得費用を含まない建築費のみの全国平均は3,715万円で、延床面積は128.8㎡(約37坪)です。
40坪の場合、この数字をやや上回る4,000万円程度が相場となると考えられます!
ただし、この金額は地域や建築仕様によって大きく変動するため参考程度にしましょう。
2. 土地も購入する場合
家を建てる際に土地も同時に購入する場合には、総費用は大きく上昇します。
特に、土地の取得費用は地域により大きな差があります!
首都圏などの都市部では地価が非常に高く、40坪(約132㎡)の土地だけで9,000万円以上かかるケースも珍しくありません。
例えば、東京23区内では1㎡あたり100万円を超える地域も多く存在します。このような地域では、土地と建物を合わせると1億円を大きく超える可能性があるでしょう。
一方、地方や都心から離れた地域では、土地代を大幅に抑えられます。
40坪の土地が1,000万円台で購入できることもありますよ!
なお、土地選びについては私の実体験をもとにした、Instagramの投稿を参考にしてみてください。長く住むマイホームでは、予算のほかにもチェックすべきポイントがたくさんあります!
延べ床面積40坪の間取りづくりのポイント5選
ここでは、40坪の家を快適で機能的な空間にするための5つの重要なポイントを紹介します。
- 生活動線を考える
- 予算を先に決めておく
- ゆとりある広々設計にする
- 収納を工夫する
- 将来のライフスタイルの変化を予測してみる
詳しく見ていきましょう。
1. 生活動線を考える
延べ床面積40坪の家では、効率的な生活動線の設計が重要です。
広い面積は快適さをもたらす一方で、不適切な設計だと家事効率の低下を招く可能性があります!
たとえば、キッチンと水回りの配置が離れすぎていると、ながら家事がしづらくなるので後悔するかもしれません。
また、玄関から各部屋へのアクセスも考慮しましょう。特に子どもの部屋や寝室へのアプローチは、家族全員の生活リズムを考えて設計すべきです。
生活動線を意識した間取りについて知りたい方は、関連記事「【超快適】生活動線を意識した間取りでノンストレスな生活を!必要なポイントも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 予算を先に決めておく
家の建設には建築工事費だけでなく、さまざまな付帯工事や諸費用が発生します。
具体的には、以下の費用を考慮しましょう。
- 建築工事費
- 外構工事費
- インテリア・家具費
- 諸費用(登記費用、不動産取得税など)
予算オーバーすると住宅ローンを無理に組むこととなり、将来的に返済不能に陥いるかもしれません。最悪の場合、家を手放すことになる可能性があります。
無理のない返済ができるように、予算の10〜15%程度を予備費として確保しておきたいですね!
3. ゆとりある広々設計にする
延べ床面積40坪という広さがあれば、ゆとりある広々とした設計ができ、快適で開放感のある住まいを実現できます。たとえば、天井高を確保し吹き抜けを設けることで、視覚的な開放感が生まれ、空間全体に広がりを感じられるはずです。
和室や書斎など、家族のニーズに合わせた特別な空間も設計できます!
ゆとりある設計は、単に広さを感じさせるだけでなく、家族の快適性と生活の質を向上させます。40坪という広さを活かし、長期的に満足度の高い住まいを実現しましょう。
4. 収納を工夫する
延べ床面積40坪の家は、通常4人家族向けの広さとされています。しかし、家族の成長とともに荷物は増える傾向にあるため、十分な収納スペースの確保が重要です。
効果的な収納計画のポイントは以下の通りです。
- 各部屋にクローゼットを設置する
- リビングに大容量の収納スペースを確保する
- 玄関に十分な広さのシューズクローゼットを設ける
- 子ども部屋には成長に合わせて調整可能な収納にする
また、階段下のスペースや小屋裏などの空間も有効活用しましょう。
季節物や使用頻度の低い物品の収納に適しています!
収納スペースが豊富だと、整理整頓が容易になり、快適な生活環境を長期的に維持しやすくなる効果があります。
5. 将来のライフスタイルの変化を予測してみる
家の間取りを考える際は、現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来の変化も考慮しましょう。たとえば、子どもの成長に合わせて一人部屋をつくれるよう、あらかじめ子ども部屋にドアを2つ付けておくなどがあげられます。部屋を仕切ることで、後から簡単に2つの部屋が完成します。
ほかにも、将来的な老後生活を見据えて1階に寝室やバリアフリー設計を取り入れるのもおすすめです!
変化を予測した設計をすると、ライフステージの変化に柔軟に対応できる住まいが実現します。
延べ床面積40坪の間取りで理想のマイホームを実現させよう
延べ床面積40坪の間取りで理想のマイホームを実現するためには、家事動線を考慮したり、住みたい家のイメージを明確にしたりしておく必要があります。
また、将来を見据えた間取りを取り入れることで、長く快適に暮らせる家づくりが可能です。
理想の家を実現するためには、現在だけでなく未来のことも考慮しておくといいですね!
とはいえ、どうすれば理想のマイホームを実現できるかわからない方もいるでしょう。
悩んでいる方は、すーさんの相談窓口をご利用ください!
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