「家事室がほしい」
「自分に合った間取りが知りたい」
「設置して後悔する時はあるの?」
家事室は洗濯やアイロン・事務作業など、さまざまな用途に対応する部屋です。専用の部屋を設けるケースとキッチンや洗面所の一角を使って作業するケースの2種類に分けられます。
効率的に家事ができる空間に憧れますよね!
家事室を活用すれば作業時間の短縮や疲労の軽減につながり、より充実した毎日が送れるでしょう。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間勤務した経験のある筆者が、家事室について以下の内容を解説します。
- 家事室の概要
- おすすめの間取り
- 便利な設備
- 成功させるポイント
家事室の活用方法が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください!
家事室とは?どんな部屋かサクッと解説
家事室は家事を行う専用の部屋やスペースで、作業環境が整っているので洗濯や事務作業に集中できます。洗濯であれば「洗う・干す・アイロンがけ・畳む」を家事室で完結できるでしょう。
一か所で作業ができるので効率が良く、移動の必要がないため身体への負担が少ないです。また、他の部屋に洗濯物などが散らばらなくなり、急な来客に慌てることなく対応できます。
なお、家事室の活用方法は、以下の通りです。
目的 | 活用方法 |
---|---|
洗濯スペース | 洗濯機と洗濯物を干す場所があれば天候を気にせず洗濯できる |
作業スペース | ミシンやアイロンがけ・事務作業がいつでもできる |
収納スペース | 保存食材や衣類・掃除用具などが収納できる |
家事室があると収納スペースが必要なくなり、リビングなどの居住スペースを広く取れますよ!
家づくりで間取りを考える際には、ぜひ家事室を検討してみてください。
家事室の設置場所としておすすめの間取り7選
家事室の間取りを考える際は、使う用途についても考慮する必要があります。ここでは、家事室のおすすめの設置場所を解説します。
- キッチン
- パントリー
- ランドリールーム
- 洗面所
- ファミリークローゼット
- 階段下
- スキップフロア
一つひとつ確認していきましょう。
1.キッチン
家事の合間にホッとひと息つきたい人は、キッチン横の設置がおすすめです。お茶を楽しんだり雑誌を読んだりして、食事の準備前にカフェ気分を味わえます。
作業机だけなので、幅1mの極狭スペースでも十分設置が可能ですよ!
煮込み料理を待つ合間などに、幼稚園や学校の書類整理やレシートの記帳ができて便利です。また、子どもの学習机として活用すれば様子を見ながら家事ができます。
2.パントリー
パントリーは、お米やペットボトルの水・ホットプレートなどの家電が収納できる収納庫です。パントリーに家事室を併設すれば食材の管理が手軽にできます。
大容量のパントリーがあれば、リビングやキッチンがいつもきれいに保てますよね!
4人家族で1帖以上の広さが目安です。天井までの造作棚を設けると、たくさんの食材や日用品の収納が可能です。ただし、奥行きがある収納棚は奥の物が取りにくいので注意してください。
また、家電やお米が収納されているパントリーは湿気が少ないため、パソコンやプリンターの置き場に適しています。デスクを設置すれば、いつでも事務作業ができるでしょう。
3.ランドリールーム
ランドリールームは洗濯物を「洗う・干す・畳む」が一か所で済むため、洗濯物が多い家庭におすすめの間取りです。家事室を併設して作業台を設置すれば、アイロンがけや裁縫もできるでしょう。
ドラム型洗濯機であれば、洗濯物を干さないので作業に集中できる時間が作れます。リモートワークの人は、ワークスペースとしても活用可能です。
4人家族でランドリールームを設置する場合は3帖が目安ですよ!
4人家族が1日に出る洗濯物の量は約6kgで、室内干しするには2帖ほどのスペースが必要です。そのため、余裕を持って3帖のスペースがあるとスムーズに作業ができます。
ただし、3帖以上のスペースを確保すると、他の居住スペースが狭くなってしまうので注意しましょう。
ランドリールームについては、関連記事「【確認必須】ランドリールームがいらなかったと後悔する10の理由!失敗しない対策やメリットも紹介」にて詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
4.洗面所
洗面所に家事室を併設すると、メイクやヘアーセットができるドレッサーとして活用できます。朝は通勤や通学で、家族と使用時間が重なり渋滞してしまいますよね。
洗面所が広めの空間であれば、朝の用意や家事がスムーズになってストレスが緩和されるでしょう。また、洗面所にたくさんの収納場所を作ると、洗面用具や風呂道具・洗剤などが散らかりません。
タオルや下着を収納しておくと、お風呂に入る準備の必要がなくなるので快適ですよ!
5.ファミリークローゼット
ファミリークローゼットを設置するのであれば、家事室を併設してみましょう。ファミリークローゼットは人の出入りが少ないため、作業に集中したい人におすすめです。
洗面所やランドリールームに隣接すれば、家事動線がスムーズになり作業の時短につながります。また、ハンガーに干した洗濯物は、畳まずにそのままラックにかけられるので便利です。
ファミリークローゼットは家族全員の衣類が収納できるため、各部屋の間取りは広く取れますよ!
4人家族でファミリークローゼットを設置する場合は、2~4帖が一般的な目安です。全員分の季節物を含めた衣類を収納したい時は、大き目な間取りを検討しましょう。
6.階段下
デットスペースになっている階段下があれば、家事室を兼ねた作業スペースを設置しましょう。デスクワークやアイロンがけなどは、1~1.5帖の広さで対応できます。
子どもの勉強机としても活用できるので、様子を見ながら家事ができますね!
スケルトンタイプの階段にすれば、開放感のある空間が実現します。また、広さに合うデスクが見つからない時は、造作を依頼してみましょう。
7.スキップフロア
家事室を設置する広さがない時は、段差を利用したスキップフロアの活用がおすすめです。スキップフロアは階段の途中などの段差を利用した空間のため、リビングやダイニング全体を見渡せます。
間取りの自由度が高く、一定の条件を満たしていれば延べ床面積に含まれません。そのため、狭小住宅や平屋でも設置が可能です。
実質的に床面積が増えますよ!
段差を利用した造作棚を設置すれば、収納スペースとしても利用できます。
スキップフロアについては、関連記事「【知らなきゃ損】スキップフロアをつくっても老後に後悔しない!4つの注意点や対策方法も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
家事室にあると便利な設備5選
家事室で快適に作業するには、整った環境が必要です。ここでは、家事室に便利な設備を5つ紹介します。
- 収納棚
- 作業台
- 換気扇
- コンセント
- 物干し竿
順番に解説します。
1.収納棚
家事室には学校や幼稚園の書類や裁縫道具などの物が集まりやすいため、収納棚が必要不可欠です。収納のアイデアは、以下の通りです。
- 収納棚
- 可動棚
- 収納ケース・バスケット
- ワゴン
突っ張り棒や有孔ボードを利用した収納も便利ですよ!
あらかじめ、家事室をどのように使うのか決めておくと必要な収納が明確になります。
2.作業台
アイロンがけやミシンなど、作業台の大きさによって作業効率が大きく変わります。作業台が使いにくいと、ストレスが溜まって使わなくなってしまいます。
アイロンがけや衣類を畳むのであれば、50~60㎝の幅が必要です。一方、パソコン作業であれば、パソコンを置く幅と20㎝程の作業スペースで十分に対応できます。
伸長式の折りたたみができるタイプも便利ですよ!
3.換気扇
家事室をランドリールームや洗面所に併設する時は、湿気対策に換気扇を設置しましょう。特に室内干しを行うランドリールームは、湿気を放置するとカビやダニが発生してしまいます。
いくら日当たりの良い間取りでも、雨が降れば窓を開けられません。
また、ジーンズなどの乾きにくい素材を干す際は、生乾き臭の発生に注意してください。大型の除湿機やサーキュレーターなどを換気扇と併用し、効率的に洗濯物を乾かせると快適な環境で作業ができるでしょう。
4.コンセント
家事室ではアイロンやミシンなどの家電を使用するため、事前に必要なコンセントの数を把握しましょう。家事室で使用する家電は、以下の通りです。
- アイロン
- ミシン
- 除湿器
- サーキュレーター
- 電気ヒーター
- 靴乾燥機
- パソコンなど
また、使いたい家電が決まっている時は、使いやすいコンセントの位置や高さについて家族で話し合っておきましょう。
5.物干し竿
雨が降っても洗濯物が干せるように、室内干しスペースがあると便利です。室内で使用する物干し竿は、スチールにステンレスをまいたタイプが錆びにくく比較的安価で販売されています。
干す物に合った長さを選びましょう!
室内で使用するなら、直径3cm程で耐荷重が10〜20kgのタイプがおすすめです。物干し竿を移動しない場合は、耐久性が高い伸縮しないタイプを選びましょう。
家事室の間取りについてはイメージできたけど「予算の立て方がかわからない」とお悩みの方もいるかもしれません。そのような方は「すーさんの相談窓口」がおすすめです。
大手ハウスメーカーで培った経験とノウハウを活かし、あなたのマイホームづくりをサポートします。
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家事室の設置で後悔なし!成功させるポイント3選
家事室を成功させるポイントは、以下の3つです。
- 収納場所として活用できるようにしておく
- 他の部屋とのバランスを考える
- どのように使うか決めておく
それぞれ解説します。
1.収納場所として活用できるようにしておく
子どもが小さい時は、様子が心配でリビングで作業をしがちです。そこで、子どもが小さい時は家事室を収納場所として活用しましょう。収納場所としての代用方法は、以下の通りです。
- パントリーやクローゼット
- 子どものおもちゃ置き場
- 季節用品の置き場
- スポーツ用品の置き場
- アウトドアやDIY用品の置き場
幼稚園や小学校に行くようになったら、家事室として活用しましょう!
2.他の部屋とのバランスを考える
狭小住宅に家事室を設置する時は、他の部屋とのバランスが重要です。家事の負担を減らすスペースを広く取りすぎると、家族がくつろぐスペースが狭くなってしまいます。
色々な要素を盛り込みたくなりますよね!
家事室の間取りが大きくなりすぎないように、家族のニーズや生活スタイルを考慮して間取りを検討しましょう。
狭小住宅に後悔する理由については、関連記事「【設計次第】狭小住宅で後悔する7つの理由!間取り実例や注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.どのように使うか決めておく
家事室を設置する際は、使用目的を明確にしましょう。家事室に人気があるからといって使用目的が曖昧なまま設置すると、結局使わなくなってしまいます。
また、洗濯物を「洗うだけ」と「収納する」までとでは間取りが大きく違うため、用途に合ったプランを検討してみてください。
使わなくなることも考慮しておきましょう!
家事室の間取りに悩んだ時はすーさんに相談しよう
家事室を併設する間取りには、ランドリールームや洗面所・パントリーなどがあります。快適な家事室があれば家事の時短が可能になり、仕事や趣味の時間が増えるでしょう。
突然の来客にも慌てずに済みますね!
しかし、家事室は使用目的が明確でないと使わなくなってしまいます。どのような使い方がいいのかわからない時は、プロに相談しアドバイスをもらいましょう。
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