「浴室はどこに配置すべきかな?」
「浴室の間取りのアイデアを知りたい」
「注意点はあるの?」
浴室は1日の疲れをリフレッシュできる空間です。便利で快適な間取りにして、バスタイムを充実させたいと思う方は多いでしょう。
ただし、間取りについては洗面所やキッチンなどの水回りと合わせて検討しなければ、後悔するかもしれません。
住み始めてから後悔しないように、浴室の間取りのポイントを押さえましょう!
そこで本記事では、浴室の間取りについて以下の内容を解説します。
- おすすめの間取り
- 押さえるべき注意点
- 考えておくべきポイント
これから浴室の間取りを決めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
浴室の間取りおすすめ7選
浴室のおすすめの間取りを7つ紹介します。
- トイレや洗面所を近くにする
- 脱衣所と洗面所を分ける
- 玄関の近くに配置する
- キッチンの位置を意識する
- 洗濯機置き場と隣接させる
- 収納スペースを確保する
- 2階以上に配置するなら専門家へ相談する
それぞれ詳しく解説するので、浴室の間取りを考える際の参考にしてみてください。
1. トイレや洗面所を近くにする
一般的な住宅では、浴室の近くに洗面所とトイレをまとめて配置する間取りが採用されます。水回りをまとめることで、リビングやダイニングの面積を広く取れるのが利点です。
また、水回りを1ヶ所にまとめることで、家事動線が良くなります。洗濯やお風呂掃除などの距離が短くなると、家事の時短や効率化を実現できるでしょう。
他にも、水回りがまとまっていることで配管距離が短くなり、工事費の削減効果を期待できます。万が一、配管が詰まったり破損したりしても、配管距離が短ければ修理日数が短くなるできるでしょう。
イニシャルコストとランニングコストの両方で削減を狙えます!
2. 脱衣所と洗面所を分ける
浴室と合わせて必要になるのが脱衣所です。脱衣所には洗面所を設置するのが一般的ですが、できる限り分けることをおすすめします。
誰かが浴室・脱衣所を使用していると、洗面所が使えなくなるからです。特に、朝シャワーや朝風呂を習慣にしている家族がいる場合は、脱衣所と洗面所を分けないと後悔するでしょう。
朝の洗面所が混雑すると、洗顔や歯磨きなどの身支度に待ち時間が生まれます!
準備が遅くなれば外出時間も遅くなり、通勤通学で余計な焦りが生じる原因になります。
脱衣所から分けた洗面所の配置については、玄関の近くに配置するのがおすすめです。帰宅後すぐの手洗いうがいを習慣化しやすく、風邪や感染症の予防にも効果を期待できます。
3. 玄関の近くに配置する
玄関近くに浴室を配置すると、帰宅後にお風呂へ直行できます。子どもがたくさん遊んで泥だらけで帰って来ても、リビングやダイニングが汚れる心配はありません。
部屋をキレイに保ちやすいですね!
また、仕事から疲れて帰って来て、一度でも床やソファに座ると、お風呂に入るのが面倒に感じる方も多いでしょう。玄関から浴室までが近ければ、入浴への心理的なハードルが低くなり、お風呂でリフレッシュしてからリビングへ向かえるようになります。
4. キッチンの位置を意識する
浴室とキッチンを近づけて、ぐるっと回遊できるような配置にすると、家事動線を優先した間取りの完成です。料理と並行して洗濯や掃除もしやすくなり、家事効率がアップします。
時短できれば、趣味など自分に使える時間が増えて、毎日がもっと楽しくなりますね!
家事の効率をアップするコツについては、関連記事「【暮らしやすい家】家事動線の良い間取りにする5つのコツ!注意点や実例もあわせて紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
5. 洗濯機置き場と隣接させる
浴室と洗濯機置き場を近くにすると、脱いだ服を洗濯機に入れて、すぐに浴室に入れます。脱いだ服が脱衣所に散らからず、ランドリーボックスなどを設置しなくても良いのがポイントです。
また、浴室乾燥機を浴室に設置していれば、洗濯機から洗濯物を取り出してすぐ浴室に干せます。
洗濯物を持って歩く距離や干す時間が短くなりますね!
6. 収納スペースを確保する
脱衣所は、服を脱ぎ着するだけの場所ではありません。バスタオルや着替えを置く棚や、浴室で使用する洗剤の詰め替えを片付けられるような収納スペースを確保する必要があります。
洗濯機置き場や洗面所も設置する場合には、洗濯用洗剤やハンドソープに歯ブラシなど、保管すべきものがさらに増えます。
収納すべきものは意外に多く、収納スペースはできる限り広く多く設置するのがおすすめです!
収納棚に扉を取り付ける場合は、湿気対策も忘れてはいけません。浴室からの湿気が棚に入れば、内部に置いたものにカビが発生する可能性があります。
7. 2階以上に配置するなら専門家へ相談する
浴室を2階以上に設置したい場合は、ハウスメーカーと十分な打ち合わせが必要です。
しっかりとした工事をしなければ、シャワーや水栓からの水圧が弱くなります。また、水が漏れたり溢れたりすると、天井材や階下にも影響を及ぼします。
高額な修理費や清掃費が発生するかもしれません!
そもそも年を重ねたり、体調が悪かったりすると、入浴のためだけに2階へ上がるのは面倒に感じるでしょう。
一方で、子どもの人数が多い、二世帯住宅で居住空間を階で分けているような場合は、1階と2階のそれぞれに浴室を設置すると便利になります。
お風呂待ちの時間が発生せず、お湯を沸かす回数や追い焚きの回数も減らせますね!
間取りについては各浴室を上下に配置することで、配管距離が短くなり工事費の削減を図れます。仮に2階で漏水しても階下が点検口のある浴室であれば、キッチンやリビングの場合に比べて、被害や修理作業費が少なくなるのもポイントです。
2階からの漏水時には天井裏の点検修理が必要になるため、キッチンやリビングが真下の場合には天井の開口作業が生じる可能性も…
2階以上に浴室を配置したい場合は、ハウスメーカーと十分な打ち合わせしてから家づくりを始めましょう。
自分たちに合った間取りを具体的にイメージできない方は、タウンライフを利用するのがおすすめです。無料で複数のハウスメーカーから間取りを提案してもらえるので、家づくりに役立ちます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
浴室の間取りで押さえるべき3つの注意点
浴室の間取りを決める際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- プライバシーを配慮する
- 洗面所・脱衣所との位置関係を考える
- 掃除をしやすくする
それぞれ詳しく紹介します。
1. プライバシーを配慮する
浴室や脱衣所は、服を脱いだり着たりする場所なので、プライバシーを確保することが重要です。プライバシーが守られていないと、恥ずかしい思いをする可能性があります。
例えば、以下のようなことに気をつけましょう。
- 外から脱衣所や浴室内の人影が見えないようにする
- 窓から隣家や道路が見えないようにする
- 玄関から浴室が見えないようにする
家の中と外の両方から、浴室と脱衣所の配置を検討するのが重要です。
2階以上に配置したい場合は、配管ルートや水圧をじっくり考える必要があります。ハウスメーカーの担当者と相談して、住み始めてから後悔しない間取りにしてください。
2. 洗面所・脱衣所との位置関係を考える
脱衣所と洗面所をまとめて浴室の近くに配置すると、家族が浴室を使用している時に洗面所が使えなくなります。洗面所への動線を複数にしたり、引き戸やカーテンなどで仕切れるように工夫したりするのがおすすめです。
また、洗面所は家族以外に、来客も使用する可能性があります。
来客が生活感を覚えにくいように、浴室や脱衣所を見えにくくするのがポイントです!
洗面所と脱衣所が兼用の場合でも、十分な収納棚を設置して着替えやバスタオルなどを片付ければ、来客の視界に入らなくなります。他にも、リビングから洗面所へアクセスした際に、正面に見えないような配置にするのもおすすめです。
生活感が出やすい浴室と脱衣所は、配置と収納を工夫しておしゃれに見せましょう!
3. 掃除をしやすくする
浴室は水を扱う場所なので、汚れが溜まりやすいことからこまめな掃除が欠かせません。
掃除しにくいデザインだと、細かいところまでキレイにできず、カビが生える可能性があります。放置すると、肺炎を引き起こす原因になる場合があるので、定期的な掃除を心がけてください。
キレイな状態をキープできるように、掃除しやすいデザインを選びましょう!
なお、浴室の間取りについて自分たちだけでは決めきれないと悩んでいる方は、長年大手ハウスメーカーに勤務した「家づくりのプロ」であるすーさんに相談するのがおすすめです。
家づくりに関するあらゆる悩みに対して丁寧に答えてくれるので、安心して相談できます。納得のいく家づくりをしたい方は、以下のボタンからお気軽に連絡してみてください!
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浴室の間取りと合わせて考えるべき7つのポイント
家を建てる際に浴室で決めることは、間取りだけではありません。以下の7つについても考えておくと、毎日の入浴が快適になります。
- 浴室の広さ
- 浴槽(バスタブ)の広さ
- 浴室乾燥暖房機
- 浴槽と浴室のオプション
- ドア
- 窓
- 床材
理想の浴室を実現するために、順番に確認しましょう。
1. 浴室の広さ
浴室の広さは、同時に入浴する人数によって決めるのが重要です。あまりにも浴室が広すぎると冬は寒く感じたり、換気扇や浴室乾燥暖房機の機能が低下したりすることがあります。
広さを確認するために、モデルハウスやモデルルームに行くのがおすすめです!
なお、広さ別の特徴についてまとめると、下表のとおりとなります。
広さ | 特徴 |
---|---|
0.75坪 | ・1人で入るには十分なサイズ ・浴室内が温まりやすい ・2人で入るのは厳しい |
1坪~1.25坪 | ・一般的なサイズ ・1坪は1人で入るのに適した広さ ・1.25坪あれば親子で入れたり介護ができたりする |
1.5坪 | ・親子での入浴や介護でも十分なサイズ ・ゆったり入れる ・広いため寒さを感じやすい |
使っているシーンをイメージしながら、浴室の広さを決めましょう。
2. 浴槽(バスタブ)の広さ
浴槽にはさまざまなデザインの製品があります。広く普及している形状は長方形で、イメージもしやすいはずです。
一般的な製品において短辺や深さは大きく変わりませんが、長辺には差があり、浸かり心地に影響します。
主な特徴をサイズ別にまとめると、下表のとおりです。
浴槽のサイズ | 特徴 |
---|---|
100cm以下 | 足が伸ばせず狭く感じやすい |
100~130cm | 身長160cm以下の人はある程度ゆったりと入れる |
140cm | 身長180cmの人でも少し膝を曲げれば入れる |
160cm | 誰でも足を伸ばしてゆったり入れて親子で入浴可能 |
180cm | 親子でもゆったり入れる |
少しサイズが違うだけでも、浸かり心地は大きく異なります!
ただし、浴槽が大きいと浴室が狭く感じたり、水道光熱費が高くなったりします。
ゆったり入りたいからと、安易に大きなサイズを選んではいけません。
一方で、小さなサイズを選ぶと足が伸ばせず、リラックスできないことから後悔する原因になるので慎重に選びましょう。
浴槽(バスタブ)の種類や特徴については、私のInstagramの投稿を確認してみてください!最新式はおしゃれなデザインや便利な機能を備えていますよ!
3. 浴室乾燥暖房機
浴室の換気扇に、乾燥や暖房の機能を付けた機器が浴室乾燥暖房機です。暖房を使用することで、通常の換気扇よりも早く効果的に浴室を乾燥できます。
浴室をしっかりと乾燥できれば、カビの発生防止にも効果を期待できますよ!
また、浴室乾燥暖房機は、洗濯物を乾かすことにも役立ちます。浴室にランドリーパイプ(物干し竿)を設置すれば、曇りや雨の日でも洗濯物を乾かせます。
ランドリーパイプは脱着できると浴室の掃除がしやすく、サビが生じる心配もありません!ただし耐荷重には注意してください!
暖房機能が活躍するのは冬の寒い日です。浴室と脱衣所の寒暖差による、ヒートショックを防ぐ効果を期待できます。
私は大丈夫だと過信せずに、乾燥機能と合わせて暖房機能も付けておくのがおすすめです!
4. 浴槽と浴室のオプション
浴槽のオプションで人気なものは、掛け湯やジェットバスです。テレビのコマーシャルなどで、憧れている方も多いのではないでしょうか。
心地よい水圧が体のマッサージになり、日常の疲れを取ってくれるでしょう。ただし、どちらも水を噴出するには駆動部と配管が必要です。
駆動部は故障するリスクがあり、配管は清掃する手間が生じます!
どちらのオプションも、定期的にメンテナンスが必要になることを忘れてはいけません。
また、浴室のオプションには、ミストやテレビなどが挙げられます。
ミスト機能はサウナが趣味の方におすすめです!毎日のバスタイムが楽しみになりますね!
テレビについては、使用時に注意が必要です。長湯でのぼせる以外に、音量や窓の配置によっては、近隣との騒音問題に発展する可能性があります。
いずれのオプションも長期的な使用を考えて、本当に必要かを吟味しましょう。
5. ドア
浴室を考える際、ドアの種類は重要なポイントです。種類や製品によって、使い勝手や掃除のしやすさは大きく変わります。
ドアの種類ごとに特徴をまとめると、下表のとおりです。
ドアの種類 | 特徴 |
---|---|
開き戸 | ・一般的なドア ・ドアの掃除がしやすい ・ドアノブにタオルをかけられる ・浴室内で人が倒れたら内開きドアが開かない |
中折れ戸 | ・縦方向に分割された扉が中央で折れて開閉するドア ・開閉スペースが抑えられる ・ドアの掃除がしやすい ・稼働範囲が広く故障しやすい |
引き戸 | ・横にスライドさせて開閉させるドア ・開閉時に前後のスペースがいらない ・開口部分が広くて出入りしやすい ・ドアをスライドさせるスペースが必要 |
浴室内では滑って転倒したり、寒暖差によるヒートショックを起こしたりなど、家庭内では事故が起こりやすい場所のひとつです。
使いやすさだけではなく、救助のしやすさなど安全性も考えて選びましょう!
6. 窓
浴室に窓を設置するなら、外壁に面した場所に浴室を配置する必要があります。
窓については、そもそも設置が必要なのかを考えましょう!
窓をつけた場合のメリットとデメリットをまとめると、下表のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・日中は明るく掃除がしやすい ・窓を開けるだけで換気できる ・外からの風や景色を楽しめる | ・プライバシーへの配慮が必要になる ・窓によっては断熱性が低下する ・浴室を配置する場所が限られる |
窓を取り付けるメリットとデメリットを理解した上で決めるのがポイントです。
7. 床材
浴室を検討するときに忘れてはいけないのが床材です!
床材を選ぶ際に、検討すべきポイントと選び方は下表のとおりです。
ポイント | 選び方 |
---|---|
安全性 | 濡れても滑りにくい素材や転倒時の衝撃を軽減できる素材か |
快適性 | ヒンヤリ感や硬さなどストレスを感じないか |
手入れの簡単さ | 汚れにくく、カビが生えにくいコーティングがされているか |
また、床材には以下のような種類と特徴があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
樹脂 | ○乾きやすく耐水性がある ×割れたり傷ついたりする |
タイル | ○デザインの種類が豊富 ×材質によっては冷たい |
木材 | ○おしゃれで温かみがある ×水分により劣化しやすい |
石材 | ○特別感や高級感がある ×汚れやすくキレイにしにくい |
さまざまな特徴を持った床材があるので、何を重視するかで選ぶのが良いでしょう。
浴室の間取りに妥協せず理想の家づくりを叶えよう
浴室の間取りを工夫することで使い勝手は大きく変わります。毎日使う場所だからこそ、リビングやキッチンだけではなく、浴室の間取りも妥協せずに決めましょう。
間取りはもちろん、できれば機能にもこだわりたいですよね!
オプションも含めると、浴室について考えるべきポイントは数多くあります。気になることや心配ごとがある方は、プロに相談してアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。
私は、15年間大手ハウスメーカーに勤務した家づくりのプロです!
すーさんの相談窓口では、悩みをしっかりと聞いたうえで、一人ひとりに合わせたアドバイスをしています。浴室の間取りについても相談できるので、ぜひ一度利用してみてください。