「建売住宅を選んで後悔するのはどんなとき?」
「後悔しないようにチェックしておくべきことは?」
「注文住宅より価格が安いのはどうして?購入するのが不安だな?」
注文住宅より手頃な価格で購入できる建売住宅を選んだものの、住みにくさや思わぬご近所トラブルに悩む方は少なくありません。

家は一生ものの買い物だからこそ、住み始めてから後悔するのは避けたいですよね!
住居を購入する際は、今のライフスタイルだけでなく、家族が増えたときや子どもが成長したときのことも考慮すべきです。



実際に住み始めてから後悔しないために、事前に情報収集をしましょう!
この記事では、ハウスメーカーに15年間勤務した経験のあるプロが、以下の内容を解説します。
- 建売住宅で後悔した事例
- 購入する際に確認すべきポイント
- 建売住宅が注文住宅より安価な理由
- 建売住宅のメリット
住み始めてから後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。


建売住宅で後悔しがちな7つの事例


建売住宅を購入してから後悔している主な事例は、以下の7つです。
- 収納スペースが少ない
- 断熱性が低い
- 間取りが使いにくい
- 立地が悪い
- 日当たりが悪い
- 他の物件を見ずに決めてしまった
- 私道に接している物件を購入してしまう
一つひとつ確認して、後悔のない家づくりを心がけましょう。
1. 収納スペースが少ない
入居者のニーズに合わせて設計される注文住宅と異なり、建売住宅は似たような間取りでつくられることが多いです。そのため、入居してから収納スペースの少なさに不満に感じる方も少なくありません。



スペースが少ないと、子どもが大きくなったときに荷物が置けなくなりそうで心配です…
収納を新たに確保しようと棚やタンスを増やせば、その分部屋が狭くなってしまいます。内見するときは、リビングやキッチンの広さだけでなく、家族のライフスタイルに合った収納ができるか確認しましょう。



数十年経っても住み心地のよい家で暮らしたいですよね!
2. 断熱性が低い
建売住宅では、コストを抑えるために断熱性の低いつくりになっていることがあります。
グレードの低い断熱材が使われていたり、断熱性能の低い窓が設置されていたりすることで、冬は寒く夏は暑い状態になってしまうのです。



光熱費が高くなってしまわないか不安です…
部屋ごとの温度差が、ヒートショックや寒暖差疲労につながることもあるので、断熱性については入居前に必ず確認しましょう。住宅の断熱性能がどれくらいかを示す断熱等性能等級で、断熱性能を評価できます。



断熱等級4の基準を満たした家を購入すると安心です!
3. 間取りが使いにくい
注文住宅では、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りがつくられるのに対し、建売住宅では間取りがすでに決まっているケースがほとんど。そのため、住み始めてから生活動線や家事動線に使いにくさを感じる方は多いです。



玄関からリビングが遠かったり、洗濯物を干す場所としまう場所が離れていたりすると不便です…
住みやすさは人それぞれなので、内見のときに、暮らしているイメージが想像できるかは大きな判断軸になるでしょう。



生活するなかで、無駄な移動が多いとストレスに感じてしまいがちなので、要注意です!
4. 立地が悪い
デザインや内装に魅力を感じていても、立地が悪いと外出するときに不便さを感じるでしょう。通勤・通学・休日のお出かけなどがしにくいとなると、日常生活に支障をきたしてしまうかもしれません。



子どもがいる場合は、安全に通学できる場所がよいですよね!
候補地を絞る際には、周辺に商業施設や駅があるかどうか調べましょう。また、徒歩圏内にスーパーがあると、食材調達に便利です。



長く暮らす場所だからこそ、周辺環境はしっかり見極めましょう!
5. 日当たりが悪い
日当たりが悪いと、ジメジメしていたり、部屋によっては1日中薄暗いままだったりするため、失敗してしまったと感じる方が多いようです。冬は寒く、昼間なのに真っ暗で電気が必要なこともあるので、光熱費が上がってしまいます。



洗濯物が乾きにくかったり、壁にカビが生えていたり。日当たりが悪いと気持ちが沈んでしまいます…
晴れた昼間に内見に行くことが多いと、雨の日や夕方の日当たりの悪さに気づかないまま入居してしまいがちです。可能ならば、時間帯や天候のパターンを変えて内見に行きましょう。



季節ごとの日の当たり方もイメージできると、より快適に暮らせますよ!
6. 他の物件を見ずに決めてしまった
「よい物件は早くゲットしたい」という思いで、他の物件を見ずに購入してしまい、後悔する方も少なくありません。



物件選びは慎重に行うべきですね!
営業担当の方が早く売りたいという思いで即決を迫ることがありますが、希望条件に合わない場合や迷いがある場合は、時間を置いて検討すべきです。



言われるがままに即決してしまうのは危険です!
7. 私道に接している物件を購入してしまう
私道に接している物件を購入してトラブルになり、後悔する方は一定数います。
具体的な事例として、私道の所有者が道路に自転車や車を停めっぱなしにしていたり、水道・ガスなどの埋設管の不具合の際に掘削を断られたりするなどが挙げられます。



私道は取り扱いが複雑なので、しっかり確認しておきたいところ!
また、自分が建売住宅を購入した際に、私道負担を求められるケースもあります。公道に接している物件よりお金がかかることがあるので、近隣の使用状況を見ておきましょう。



私道の管理はご近所トラブルに発展しやすいので、既存の指導所有者がどんな人なのかは要チェックです!
なお、建売にすればよかったと後悔しないために、関連記事「【絶対見て】建売にすればよかったと感じる7つの理由!注文住宅との違いや後悔しないためのポイントを解説」では、建売住宅の特徴をまるっと解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


【後悔しないために】建売住宅を購入する際に確認すべき6つのポイント


建売住宅を購入して後悔しないために確認すべきポイントは、以下の6つです。
- 家具の配置を想定した間取り
- 収納物を想定したスペース
- 時間帯ごとの日当たり
- キッチンや水回りなどの設備のグレード
- ドアや窓の立て付け
- 防音性能
ひとつずつ解説します。
1. 家具の配置を想定した間取り
建売住宅の間取りはオーソドックスであることがほとんどのため、家族のライフスタイルに合わせて家具を配置できるかは確認すべきポイントです。



建売住宅は住宅会社が間取りを考えていますが、家族によっては合わないこともあるようです!
配置を考える際は、現在だけでなく、将来必要になるであろう子どもの勉強机やサイズアップした家具・家電が置けるかどうかも考えましょう。長期的にストレスを抱えることなく生活できるはずです。
2. 収納物を想定したスペース
見栄えのよい設計にするために、リビングやキッチンを広く見せている建売住宅は少なくありません。ものの量や保管する場所を考慮し、適切に収納できるかどうか想定しておくと、購入後に後悔することがないはずです。



収納スペースが少ないと、ものが部屋に溢れてしまい狭く感じてしまうんです!
子どもがいる場合は、ランドセルや図工の授業でつくった作品などを保管する余裕があるかも考える必要があります。
3. 時間帯ごとの日当たり



見学に行くときは、時間帯を変えて日当たりが問題ないか確認しましょう!
晴れている日中は問題なく感じていても、別の時間帯に行くと日当たりが悪かったり1階には日が入らなかったりすることがよくあります。



購入してから日当たりの悪さに気づいて後悔する方は多いです!
日当たりの悪さは、湿気がこもることによるカビの発生のリスクや冬の光熱費圧迫の原因になります。入居前に注意して見ておきましょう。
4. キッチンや水回りなどの設備のグレード
水回りに不備があると、「お風呂のお湯張りができない」「台所でお湯が使えない」などのトラブルにつながるため、入居前に確認しておきましょう。
床下に断熱材が設置されているかや天井裏に雨漏りといった不具合が発生していないかも見ておくと、入居後に大きな欠陥を発見して後悔することがないはずです。



可能であれば、引き渡し前に1箇所ずつチェックしておくと安心です!
5. ドアや窓の立て付け
ドアや窓の立て付けが悪いと上手く閉まらず、隙間風が入ってしまいます。雨の日や冬の時期に不便に感じやすく、光熱費アップの原因にもなるので要注意です。



修理会社にお願いすれば対応してもらえますが、入居前に気づけると安心ですね!
可能であれば、内覧時に開け閉めして不具合がないか確かめてみてください。
6. 防音性能
防音性能が低いと、ご近所トラブルにつながりやすいです。
生活音が外に漏れてしまったり工事現場の騒音に悩まされたりすると、ストレス増加の原因にもなるため入居前に必ず確認しましょう。



四方壁をたたいても音が逃げない・部屋の真ん中で手をたたいたら反響するなどの条件を満たしていれば、防音性能には問題ないでしょう。
また、防音性能と合わせて周辺環境の賑わい度合いをリサーチしておくと安心です。
とはいえ、住宅の購入前にチェックしておくべきことを、自分たちだけで判断するのは難しいと思う方もいるでしょう。そのような場合は「すーさんの相談窓口」にご相談ください。
家づくりのプロが建売住宅の購入をサポートしますので、後悔なく新生活を満喫できるはずです。
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建売住宅が注文住宅より安価な理由


建売住宅が注文住宅より安いのは、一括で仕入れた土地を分割して販売できるからです。
注文住宅の場合は、土地と家をそれぞれ購入するため、費用が高くなってしまいがちです。一方、建売住宅だと、大きい土地を分割して似たような間取り・つくりの家を設計するので、大幅なコストカットができます。



間取りを1から決めなくてよいので、コストカットできるんです!
なお、建売住宅と注文住宅のどちらがよいかについては、関連記事「【徹底比較】注文住宅と建売どっちがいい?価格差やメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


建売住宅の4つのメリット


注意して選ばないと後悔してしまう建売住宅ですが、注文住宅にはないメリットも複数あります。
- 費用が抑えられる
- 入居までの期間が短い
- 支払いが一括で済む
- 実際に物件を見てから購入できる
具体的に解説します。
1. 費用が抑えられる
建売住宅は、間取りのプランを限定することで、工期の短縮や一括での設備・建材の仕入れが可能です。



注文住宅よりもシンプルにつくれる分、余分なコストが発生しにくいんですね!
似たような間取りの場合、管理や設計の負担が減るので、注文住宅よりも900万円ほど安く購入できます。
2. 入居までの期間が短い
注文住宅は、内装や設計にこだわることで半年から1年近くの工期を要するため、実際に入居するまでに時間がかかります。一方、建売住宅はすでに住居が完成していることが多いので、購入後すぐに入居できます。



転勤や子どもの進学に合わせて入居できるのは嬉しいですね!
住み替えのタイミングが決まっている方にとっては嬉しいポイントです。
なお、家を建てるまでの期間については、関連記事「【最短例もあり】家を建てるまでの期間は1年半~2年!流れや早く建てる3つのポイントを紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


3. 支払いが一括で済む
建売住宅の場合、土地と建物をセットで購入するため、全ての費用を住宅ローンで賄えます。住宅ローンの借入額の範囲内で購入する物件を決めるため、資金繰りに悩むことは少ないでしょう。



すでに建物が完成している建売住宅は、住宅ローンが組みやすいんです!
また、注文住宅が5〜6回に分けて支払いを行うのに対し、建売住宅では契約金と最終金の2回で支払いが完了します。住宅ローンを活用して支払いをスムーズに済ませられるのも、建売住宅の大きなメリットです。
4. 実際に物件を見てから購入できる
建売住宅の場合はすでに建物が完成していることが多いので、実物を確かめたうえで購入するか判断できます。



購入前に確認すべきポイントを押さえて内見すれば、入居してから後悔しないはずです!
専門家でもない限り、間取りだけで住みやすさを判断するのは難しいです。実際に物件を見ることで暮らしている様子をイメージできるか判断し、購入を検討しましょう。
建売住宅で後悔しないよう購入前に住みやすさを確認しよう


注文住宅よりも安価に購入できる建売住宅ですが、住み心地の悪さや周辺環境の不便さなどが原因で、入居後に後悔する方は少なくありません。
建売住宅を購入する際は、家族が実際に暮らしている様子がイメージできるかどうかで見極めましょう。



よくある失敗を確実に避けたい場合は、家づくりのプロに相談しながら、具体的に進めていくのがおすすめ!
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