「ヌックを取り入れた間取りとは?」
「間取りで後悔しないためにできる対策はある?」
「おしゃれなヌックの実例が知りたい」
ヌックとは「居心地の良い小ぢんまりとした空間」の意味を持ちます。家づくりでは、空間を壁や扉で仕切らずに、段差をつけたり異なる素材を使用したりすることでヌックを実現できます。
ゆっくりと自分だけの空間で過ごしたい方に人気の間取りです。
とはいえ、ヌックの設置には注意点があるので対策方法を押さえておくことが大切です!
そこで、この記事では15年間大手ハウスメーカーに勤務した家づくりのプロが、以下の内容について解説します。
- ヌックの概要
- 魅力と注意点
- 後悔しないポイント
- 間取り実例
理想のヌックを実現したい方は、最後まで読んで参考にしてください。
ヌックとは?サクッと解説
ヌックとは「居心地の良い小ぢんまりとした空間」のことです。
ヌックはスコットランドのイングル・ヌーク(Ingle neuk)に由来し、中世石造住宅の暖炉の側方に設けた「腰かけ」のことです!
暖炉脇にある小さくて落ち着けるスペースという意味から、ヌックは世界中に広まっています。
設置場所に決まりはないため、好きな空間につくりましょう。空間をドアなどで仕切らないものの、段差があり他の場所とは異なる素材を使用することで、理想のヌックを実現させてみてください。
なお、広さはリビングや階段の下に設置できる1~3畳くらいが目安です。
ヌックのある間取りは個室をつくらなくても快適に過ごせる空間のため、おうち時間が増加するようになった昨今、若い方中心に人気の間取りです。
ヌックのある間取りの4つの魅力
ヌックのある間取りについて気になっている方は、どのような魅力があるのか知りたい方が多いでしょう。そこで、ここではヌックのある間取りの魅力を4つ紹介します。
- 個室をつくらなくてもプライベートな空間になる
- 狭い空間で居心地の良さを感じる
- デッドスペースを活用できる
- 活用方法が多数ある
それぞれ詳しく解説していきます。
1.個室をつくらなくてもプライベートな空間になる
ヌックは、個室をつくらなくてもプライベートな空間を演出できます!
ヌックはリビングなどの一角につくることが多いですが、ほかの空間と異なる雰囲気をだすことで自分だけの居場所がつくれます。
例えば、家族がリビングでテレビを見ている中で家族の存在を感じながらも、趣味に没頭したり、本を読んだりすることが可能です。
敷地面積が限られていて個室をつくるスペースがない場合に、ヌックを設置するのがおすすめです。
2.狭い空間で居心地の良さを感じる
ヌックは1~3畳ぐらいのスペースなので、狭い場所ならではの居心地のよさを感じられるのが魅力の1つです。
狭い場所が落ち着くのは、動物が外敵から身を隠して穴ぐらで過ごしていたことが要因かもしれません!
とはいえ、人によって居心地を良く感じる広さは異なります。お気に入り空間が実現できるよう、施工会社と相談しながら設計を進めましょう。
3.デッドスペースを活用できる
ヌックは省スペースにつくれるので、家の中のデッドスペースを活用できるのがうれしいポイントです。例えば、階段下の空間をヌックにすれば隠れ家のような場所になるでしょう。
階段下のスペースに遊び場があれば、秘密基地のようで子どもも喜びそうですね!
デッドスペース有効活用して、お気に入り空間をつくりたい方にヌックはおすすめです。
4.活用方法が多数ある
ヌックには活用方法が多数あるのも魅力の1つです!
ヌックの活用方法は以下のようなものがあります。
- 子どもの遊び場
- 読書スペース
- 勉強場所
- テレワークスペース など
どのように活用するかを事前に決めておくと、必要なスペースを確保しやすいです。
ヌックのある間取りの3つの注意点
ヌックのある間取りには、魅力もありますが以下のような注意点もあります。
- 工事費用が追加でかかる
- 面積を必要とする
- うまく活用できない可能性がある
注意点も把握したうえで設置を検討しましょう。
1.工事費用が追加でかかる
ヌックを設置するには、場合によっては工事費用が追加でかかる点には注意が必要です。例えば、デスク、本棚、ベンチを設置する場合など、内容によって費用が変わります。
ただ、デッドスペースを活用する際には追加料金がかからないこともあるので、費用については施工会社に相談してみましょう。
ヌックをつくる際の予算を決めておく必要がありますね!
工事費用が予算内に収まるかをしっかりと確認して、ヌックをつくるか検討しましょう。
2.面積を必要とする
ヌックを収納スペースや他の間取りを削ってつくる場合には、面積が取られる点に考慮が必要です。1~3畳程度を使用するため、狭い土地に家を建てる際には生活空間に影響がでないか確認しておくといいでしょう。
また、階段下のデッドスペースを活用したいなら収納スペースをほかの場所で確保する必要があります!
ヌックをつくる際には、面積を必要とする点を把握して、他の間取りとの優先度を確認しましょう。
3.うまく活用できない可能性がある
ヌックをつくる際には、事前に活用方法を決めておくのがおすすめです。
活用方法をきちんと決めていないと、使わなくなってしまう可能性があります。また、実際に生活していることをイメージして設置しないと、使いにくさを感じるでしょう。
なんとなく取り入れてしまうと、活用できないスペースになってしまいます!
ここまで、ヌックの間取りの魅力と注意点を紹介してきましたが、自分が建てる家に合っているかどうか悩む方も多いでしょう。そんな方には、大手ハウスメーカーに15年間勤務した家づくりのプロであるすーさんに相談するのがおすすめです。
どんな些細な悩みにも無料で相談にのってくれるため、気軽に利用してみてください。
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ヌックのある間取りで後悔なし!4つのポイント
ヌックのある間取りで後悔しないポイントを4つ紹介します。
- 段差や素材で区画分けをする
- 居心地の良い広さにする
- 熱気や湿気対策をする
- 照明を工夫する
理想のお気に入り空間をつくり方は、参考にしてください。
1.段差や素材で区画分けをする
ヌックをつくる際には、段差をつけたり素材にこだわったりすることで、区間を分けることを意識しましょう。以下のような方法が有効です。
- 建具のない入り口をつくる
- 段差をつける
- ヌックだけ床材をかえる
- 天井を他の部分よりも下げる
区画を分けることで、別空間として認識しやすくなります。
同じ部屋ではあるものの特別な空間を実現するためには、雰囲気を変えることが大切です。
2.居心地の良い広さにする
ヌックの広さは大体1〜3畳くらいが目安ですが、あまり広すぎないことで居心地が良くなるでしょう。居室ぐらいの広さにしてしまうと落ち着かず、使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。
落ち着く広さにこだわる必要がありますね!
人によって居心地の良い広さは異なります。設計段階でどのように活用するかを決めて、適切な広さを確保できるよう施工会社に相談しましょう。
3.熱気や湿気対策をする
熱気や湿気対策をきちんとすることで、ヌックで快適に過ごせます!
ヌックを階段下や廊下につくった場合には、窓を設置できないので空気が停滞する場合があります。よどんだ空気が立ち込めたり、湿気がたまってカビが生えたりすることを防ぐために対策しましょう。
なお、以下のような対策が効果的です。
- 換気扇を設置する
- ヌックを壁で囲い過ぎない
- 冷暖房使用時にシーリングファンや扇風機を利用する
空気の停滞を防いで、ヌックで快適に過ごせるようにしましょう。
4.照明を工夫する
ヌックの照明は居室より少し暗めにすると、落ち着いたスペースを実現させられます。
狭い空間で照明が明るすぎると落ち着かないですよね!
具体的には、照明を低くすることで落ち着いた雰囲気になります。
- ペンダントライト(天井からコードやチェーンなどによって吊り下げるタイプ)を設置する
- 床に間接照明を置く
照明を工夫することで、ヌックでゆったりした時間を過ごせるでしょう。
照明については、関連記事「【これで決まり】新築におすすめな照明9選!部屋ごとの選び方や失敗事例もあわせて解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
ヌックのある間取り実例3選
ヌックのある間取りの実例を3つ紹介します。
- 階段下を活用する
- LDKの一角に設置する
- 窓際に取り入れる
それぞれ特徴の異なる施工例なので、参考にしてください。
1.階段下を活用する
階段下のスペースに3.5畳のヌックスペースがある間取りです!
こちらの間取りは、ヌック内にベンチを設置して大人2人で座ってもゆったりと過ごせるスペースが実現しています。また、中にラグを敷いているので、床に座ってくつろぐことも可能です。
リビングと一体感がありながらも、ヌックの特徴である小ぢんまりとした空間を演出できています。入り口は三角の垂れ壁になっているところが、リビング全体のポイントです。
階段下のデッドスペースを有効活用したい方は参考にしてください。
2.LDKの一角に設置する
LDKの一角に設けたヌックの一例です。
こちらの間取りはLDKの一角にヌックがあり、読書を楽しんだり、家族とのコミュニケーションを取ったりできるスペースになっています。
窓を開ければ、心地良い風が吹き抜けるので季節感を味わえるでしょう。また、棚や収納にお気にいりの本や趣味の道具などをしまっておけば、家族の近くにいながら自分だけの時間を楽しめます。
リビング内にヌックをつくりたいと考えている方におすすめの間取りです。
3.窓際に取り入れる
こちらは、窓枠を幅の広いカウンター材でつくることで、窓際に座れるヌックを実現した間取りです。
大きな窓が特徴で、明るさを確保しながら開放感を演出できていますね!
小ぢんまりとした空間で、自分だけの贅沢な時間を過ごせるでしょう。窓際にヌックをつくりたい方は、腰かけられるように窓枠の素材にこだわることを検討してみてください。
ヌックのある間取りを実現させるためにポイントを押さえておこう
ヌックのある間取りは、プライベートな空間をつくれて、居心地の良さを感じられる魅力があります。また、デッドスペースをうまく活用できたり、利用方法が多数あったりするのもおすすめポイントです。
デッドスペースをうまく活用すれば、設置費用を抑えられる場合もありますよ!
ヌックのある間取りを実現したいけど、どのように設計すれば後悔しないか悩む方は多いでしょう。そのような方は、大手ハウスメーカーに長年勤務したすーさんに相談するのがおすすめです。
たくさんの家づくりに携わったプロなので、成功例も失敗例もたくさん知っています。どのような些細な悩みにも丁寧に答えてくれるので、相談実績は5,000件以上を誇っています!
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