「和室なしで後悔することは?」
「やめたほうがいいといわれるのはなぜ?」
「子育てに和室なしって影響する?」
子どもの遊び場や来客スペース、老後の夫婦の寝室など、多様な用途で活用できる和室。あると便利なイメージは強いですが、家全体が洋風のつくりだと浮いた雰囲気になるリスクがあります。
和室自体は魅力的ですが、間取りを考慮すると一長一短。慎重に検討する必要がありますよね…
この記事では、大手ハウスメーカーに15年間勤務した経験のある筆者が、以下の内容を解説します。
- 和室なしで後悔する理由
- 後悔しない和室をつくるコツ
- 和室をつくって後悔する理由
置き畳の活用法についても述べていますので、和室なしで後悔しないためにもぜひ参考にしてみてください!
和室なしで後悔する5つの理由
和室なしで後悔する理由として、以下の5つが挙げられます。
- 和室のほうが子育てに使いやすい
- 子ども部屋として使える
- 老後の寝室の代わりになる
- 家事スペースになる
- 来客対応スペースとして使いやすい
順に解説します。
1. 和室のほうが子育てに使いやすい
子どもが洋室で遊んでいると、おもちゃを落として床が凹んでしまうことも。また、子どものおむつ替えやお昼寝場所も、洋室よりも床が柔らかい和室のほうが使いやすいといわれています。
洋室だとマットを敷く必要があるので、少し手間がかかります。
子育てのしやすさで考えると、和室のほうが利便性は高いでしょう。
2. 子ども部屋として使える
長年暮らしていると、家を建てたときとは家族構成が変わり、子ども部屋を増やす必要が出てくることがあります。
子どもの数が増えて部屋が足りなくなったり、兄弟で同じ部屋にしていたけれど分けることになったりなど、想定されるパターンはさまざまです。
その場合、使い勝手の良い和室があると便利。部屋に仕切りを用意したり大掛かりなリフォームを検討したりしなくても、簡単に子ども部屋を増やせます。
ライフスタイルにあわせて使える自由度の高さは魅力的ですね!
3. 老後の寝室の代わりになる
2階に寝室がある場合、高齢になると行き来が大変になるという声はよく聞かれます。そのため、1階のリビングに和室をつけておけば、高齢になったときに寝室としても使えるでしょう。
大幅なリフォームは大変ですし、手軽に使える和室が1個あれば便利です!
4. 家事スペースになる
和室は、洗濯物を畳んだりアイロンをかけたり、座ってできる家事を行うスペースとして使い勝手が良いです。特定の目的を定めずにいろいろな家事を行う場として活用できるのは、和室ならではの魅力のひとつ。
子育てだけでなく、家事全般に使いやすいのは嬉しいポイントです!
また、買い物に出かけて持って帰ったものの、一時的な置き場としても和室は便利。間取りを考える際には用途が思いつかなかったとしても、さまざまな家事を進めるスペースとして活用できるでしょう。
和室以外にもあると嬉しい間取りについては関連記事「【見逃せない】マイホームの人気間取り10選!失敗事例や後悔しないためのポイントも紹介」で紹介しています。間取りでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!
5. 来客対応スペースとして使いやすい
リビングが散らかっていたりキッチンが片付いていなかったりするときなどに、和室はお客さんを案内するスペースとして便利です。
リビングが子どもの遊んだあとで散らかったままだったり、料理の途中でキッチンを見せたくなかったりする場合は、とても助かりますね!
また、両親や親戚が泊まりに来たときのゲストルームとしても活用可能です。来客が多いことが予想できる場合は、和室を用意しておくと安心でしょう。
和室なしで後悔するなら置き畳するのも手
すでに和室のない家に住んでいて後悔しているのなら、簡易的な置き畳をフローリングスペースとして用意するのもひとつの手です。
置き畳なら置いたり撤去したりできるので、使い勝手が良いメリットがあります!
すでに住んでいる家に新たな和室を用意する場合は負担がかかるので、まずは置き畳を実験として設置してみましょう。
現在マンションやアパートに住んでいて、マイホームを検討している方にもおすすめです。
置き畳は、1枚あたり6,000〜17,000円ほどから購入できます。和室がライフスタイルにあうかじっくり検討したい方は、ぜひ一度試してみてください。
後悔しない和室をつくる5つのコツ
ここでは、後悔しない和室をつくるコツを5つ紹介します。
- LDKと隣接させる
- 扉をつくる
- 用途をイメージしてスペースを決める
- 洋室との統一感を意識する
- ライフスタイルを想定してフラットか小上がりかを選ぶ
和室をうまく取り入れるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
1 .LDKと隣接させる
リビングルームとダイニングキッチン併設型のLDKに隣接した和室なら、遊んでいる子どもが常に視界に入るので、様子を見ながら家事を進められます。子どもの遊び場として和室を用意するなら、個室よりもLDK隣接のほうが安心です。
夜ご飯をつくりながら遊んでいる子どもを見られるのは助かりますよね!
また、LDKに隣接した和室なら、買い物で持って帰った商品の一時的な置き場として使ったり、来客対応で使う際にお茶を用意したりとるときなどにも便利です。
2. 扉をつくる
扉をつけておけば、LDK隣接にしていても個室として使えます。将来的に子ども部屋や夫婦の寝室として使う可能性があるのなら、扉をつけておくと便利です。
先の可能性を考慮しておくことが、和室づくりで失敗しないコツです!
3. 用途をイメージしてスペースを決める
用途にあわせて広さを決めることで、スペースが足りなくなったり持て余したりするリスクを減らせます。
たとえば4畳あれば、子どもを寝かせる横で洗濯物を畳むといった余裕も出てきますが、敷ける布団は1枚のみ。6畳あれば布団を3枚敷き詰められ、8畳あれば大人数が集まれるスペースになる、といったイメージです。
フローリングのスペースとのバランスを見ながら決めましょう!
4. 洋室との統一感を意識する
洋室のスペースの中で和室を置く場合は、近い印象の色でまとめたり、壁の素材をひと続きにしたりすることで、全体の雰囲気に馴染みやすくなります。
アンバランスにならないように、統一感を意識しましょう。
5. ライフスタイルを想定してフラットか小上がりかを選ぶ
フラット・小上がりには、どちらにもメリット・デメリットがあります。
フラットにすると、リビングと一体感が出たり扉をつけやすかったりするメリットがありますが、汚れが溜まりやすかったりLDKに置いてあるテレビが見えにくかったりするデメリットがあります。
一方小上がりは、リビングと別空間として演出できたり収納として使えたりする点は便利ですが、子どもが誤って転落する可能性や掃除がしにくい点はデメリット。
フラットか小上がりかは、ライフスタイルを考慮して検討してみてください!
和室をつくらなくて後悔したくない方は、プロに相談するのもおすすめです。
家づくりは一生でそう何度も経験することのない一大イベント。あれもこれもと希望を詰め込むと、かえって後悔することもあります。
経験豊富なプロに相談することで、失敗するリスクを軽減できますよ。
「すーさんの相談窓口」では、これまで4,000名以上の相談に乗ってきた経験から、あなたにとって和室が本当に必要なのか否かをお伝えします。相談は無料なので、ぜひお気軽にご連絡ください!
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和室をつくって後悔する3つの理由
ここでは、和室をつくって後悔する理由を3つ紹介します。
- メンテナンスが面倒
- カビやダニが発生しやすい
- 掃除に手間がかかる
詳しく見ていきましょう。
畳コーナーの必要性については関連記事「【よく考えて】畳コーナーいらなかったと後悔する7つの理由!小上がりのメリットも解説」で解説しています。ぜひご覧ください!
1. メンテナンスが面倒
畳は傷みやすいので、フローリングよりもメンテナンスに手間がかかります。表面に傷が増えると毛羽立ちやささくれが出てきたり、ほこりが溜まってアレルギーの原因になったりします。
畳1枚は1万円以内で購入できますが、広いと10万円近くかかることも珍しくありません…!
10年〜15年に1回でも、買い替えが必要となると相当の出費を覚悟する必要があります。
2. カビやダニが発生しやすい
畳は、カビやダニなどのアレルゲンが発生しやすい傾向です。理由として、畳の表面が自然素材の「イ草」からできていることが挙げられます。
イ草は水分を吸収しやすいため、汚れが付着しやすいのです。
湿度が高いとより付着しやすくなるので注意が必要です!
ダニやカビを防ぐためには、日頃からしっかり掃除や換気をするのが効果的。家族にアレルギーの方がいる場合は、とくに意識しましょう。
3. 掃除に手間がかかる
フローリングと畳の部屋の掃除方法は全く同じではありません。フローリングで使えるクイックルワイパーは畳では使えませんし、畳の掃除で便利なほうきはフローリングだと傷の原因になってしまいます。
お掃除ロボットを使うにしても、畳スペースが小上がりだと移動させる手間がかかりそうです…
畳のスペースをつくる際は、普段の掃除をどうするのかを検討しておくと安心です。
和室なしで後悔するかどうかはライフスタイルによる
和室は、家事や育児に使える多目的スペースや、老後の寝室として確保できるメリットがあります。一方で、家全体の雰囲気が洋風だと雰囲気を損ねてしまったり、掃除の手間がかかったりするのも事実。
和室をつくって後悔しないためには、事前にデメリットの改善策を十分に検討する必要があるのです。
また、和室なしで後悔するかどうかは、家族のライフスタイルによっても異なります!
和室を含め、家づくりにお悩みの方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご利用ください。これまで4,000名以上の相談に乗ってきた筆者が、家づくりのあらゆるお悩みに回答します。
「こんなこと聞いてもいいのかな」といった些細な質問でもかまいません。
理想のマイホームをつくるためにも、ぜひお気軽にご連絡ください!