「新築を購入した際によくある後悔ポイントを知りたい」
「後悔したときの対処法はある?」
「新築を買って後悔したくない」
新築住宅は、人生で最も大きな投資となる方も多くいるでしょう。しかし、情報収集が不足していると、建てたことを後悔するかもしれません。
とはいえ、具体的な後悔ポイントがわかりませんよね。
この記事では、新築住宅を検討している方に向けて、以下の内容を解説します。
- 新築住宅の購入でよくある後悔
- 後悔しないために知っておきたいポイント
- 後悔した場合の対処法
ここで紹介している後悔は、15年以上にわたり住宅販売をおこなってきた元営業マンが厳選したものです!
最後まで読むことで、後悔しない新築住宅を購入できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
新築住宅でよくある10個の後悔
新築住宅でよくある後悔を10個紹介します。
よくある後悔を知ることで、同じ失敗をする可能性を防げますよ!
- 費用が想定よりも多くかかった
- 間取りが悪かった
- 日当たりが良くなかった
- 土地の調査が甘かった
- 設備が不足していた
- 収納が足りなかった
- 依頼する業者を比較しておけばよかった
- 外観のデザイン性を重視しすぎた
- 外構のメンテナンスが大変だった
- 水回りの動線が悪かった
順番に見ていきましょう。
1. 費用が想定よりも多くかかった
費用の見積もりが甘いと、想定よりも多くのお金が必要となり後悔することになります。
住宅ローンの借りすぎはもちろんですが、新築を建てる際には諸費用も計算に入れておくことが必要です!
具体的には、3点を考慮して適切に費用を見積もりましょう。
1-1. 住宅ローン
住宅ローンを組む場合には、返済する金額や金利以外にも以下の費用がかかります。
- 融資手数料:借入額×2%程度
- ローン保証料:借入額×2%程度
融資手数料とは、融資を行う際の手続きにかかる費用として金融機関に支払います。金額は定額制である場合が多いですが、金融機関によっては定率性で「借入額×2%」となっている場合もあります。
ローン保証料は、住宅ローン契約時に保証会社に支払う費用のことです。万が一、住宅ローンの支払いができなくなった場合に、保証会社が代わりに金融機関へ残金を支払ってくれます。金額は、借入額の2%程度が目安です。
1-2. 税金
新築住宅を建てた際には、以下の税金の支払いが必要です。
- 印紙税:1〜2万円程度
- 不動産取得税:固定資産税評価額×3%
- 登録免許税:固定資産税評価額×0.4%
印紙税は、ハウスメーカーとの建築請負契約書や、金融機関との住宅ローン契約書を作成する際に必要です。税額は契約金額によって異なり、1,000万円超5,000万円以下の場合には2万円を支払う必要があります。
不動産取得税は、家を建てた際にかかる税金です。税額は「固定資産税評価額×税率」で決まります。
登録免許税は建物や土地の登記の際に必要となる税金です。新築住宅の場合には「所有権保存登記」といい「固定資産税評価額×0.4%」を支払います。
1-3. 光熱費
新築住宅に移った際に、光熱費が高くなるというケースがあります。床面積や部屋数が増えたことにより、契約アンペアが大きくなることなどが原因です。
契約アンペアは固定料金であるため、電気の使用量にかかわらず料金が高くなります。
ほかにも、エアコン台数が増えたことが原因になる場合もあるでしょう。
新築住宅購入時の費用については、関連記事「【メモ必須】マイホーム購入時にかかる初期費用の目安と内訳を解説!予算を抑える4つの方法も紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 間取りが悪かった
子どもができて家族が増えた際に、部屋の数が足りなくなるという後悔もあります。
新築住宅を購入する際は、未来の家族構成をしっかり見据えましょう!
また、動線が悪かったことが原因で、家事がしづらいと感じることがあるようです。ランドリールームからベランダまでが遠いと、濡れた衣類を運ぶのが負担になるかもしれません。
実際に生活したときのことをイメージして、間取りを考える必要があります。
3. 日当たりが良くなかった
日当たりを考慮しておかないと、日中なのに部屋全体が暗いと後悔してしまうかもしれません。1日中電気をつける必要があると、電気代がかさんでしまうでしょう。
また、日当たりの悪い部屋はカビが発生しやすくなるため、除湿対策が必要です!
新築の場合には、日当たりを考慮して窓の場所や大きさを決めることが大切です。また、隣家がある場合には、どのように日当たりに影響するか確認しておきましょう。
4. 土地の調査が甘かった
新築を建てた際には、家だけでなく立地に後悔するケースもあります。立地で後悔するケースは主に以下の3つです。
- 利便性が悪い
- 隣家との関係が悪い
- 災害リスクが高い
多くの場合、土地の見学には車で行くため、公共交通機関の利便性の確認を怠りがちです!
道路交通量は時間帯によって異なる場合もあるため、生活してみると「思ったよりも渋滞が激しかった」ということもあります。
また、隣家との関係は、住み始めてから気づくことが多いです。たとえば、土地境界や騒音などのトラブルが起こることもありえます。
災害リスクは、水害や地震による液状化の可能性のことです。
土地を購入してから災害リスクが高いことに気がつくと、後悔してしまいますね!
あらかじめ国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、災害リスクを確認しておくことが大切です。
なお、土地購入の後悔については、関連記事「【これだけは見て】土地購入でよくある10個の後悔!対策方法や探し方を紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. 設備が不足していた
新築に住み始めると設備の質や量の不足に気が付き、後悔するケースも多くあります。たとえば「キッチンのコンロの口数が少なかった」「シャワーの水圧が弱い」などです。
とくに、コンセントの位置は重要で、数が足りなかったり場所が悪かったりすると、必要な電化製品を置けなくなることがあります。
家具や家電を配置する場所を決めておき、必要なコンセント数を確保しておきましょう。
延長コードを使用するとコードが目立つため、すっきりとした見た目にはなりません。
6. 収納が足りなかった
部屋の広さや数にとらわれすぎて、収納が不足していたと後悔するケースは少なくありません。一般的に収納スペースは、床面積の10~15%程度が適当と言われています。
せっかくの新築の家なのに収納が少ないと、すぐに物が散らかってしまいますよね!
また、大きさだけでなく、必要な場所に使い勝手の良い収納を準備することが大切です。
たとえば、キッチンには「パントリー(食料庫)」、服が多い家庭では「ウォークインクローゼット」を設けるなど、様々な収納を検討してみましょう。
7. 依頼する業者を比較しておけば良かった
依頼する業者は、家づくりのパートナーとなる大切な存在です。
新築の住宅を建てる業者は「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」などがあります。それぞれ性質や特徴が異なるため、比較検討をしっかりおこなわないと理想通りの家が建てられず後悔することになるでしょう。
ハウスメーカーであれば注文住宅を建てる際に、間取りやプランに適した土地を探してもらえます。
どの業者へ依頼するにしてもコミュニケーションを取り、納得できるまで議論しましょう!
なお、依頼する業者については、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
8. 外観のデザイン性を重視しすぎた
外観のデザイン性を重視しすぎると、機能性が劣るリスクがあります。具体的には、以下のようなケースがあります。
- 外壁の劣化が早い
- 色が個性的過ぎた
- 雨が室内に入りやすい
外壁は素材によって、劣化のスピードやメンテナンスの手間が異なります!
たとえば、木の外壁はナチュラルな印象があり人気ですが、木の質感を長く維持するためにはこまめなメンテナンスが必要です。一方で、サイディング素材は部分補修ができるので、必要な箇所だけをメンテナンスできます。
また、雨対策もしっかり考慮する必要があります。
たとえば、屋根が一方向に傾いた「片流れ屋根」は屋根の頂点の裏側に流れた雨水による、雨漏りのリスクが高くなります。
片流れ屋根のリスクについては、関連記事の「【事前に知りたい】新築住宅で片流れ屋根にして失敗する5つの理由!雨漏り対策も解説」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
9. 外構のメンテナンスが大変だった
庭を有効活用しようと思い、外構にこだわる方もいるでしょう。庭が広いと、家族と外で食事ができたり、洗濯物を干せたりとメリットが多くあります。
しかし、庭では植物や雑草の手入れ、落ち葉掃除などの定期的なメンテナンスが必要です。
広い庭はメンテナンスに手間がかかるので、大変に感じるかもしれません…
自分たちだけで手入れできない場合は、業者への依頼する必要があります。思わぬ出費があるかもしれません。
10. 水回りの動線が悪かった
水回りの動線は、生活の利便性に直結します。たとえば「キッチンと洗面所が遠くて家事の両立がしにくい」「洗面所とお風呂を同じ空間に配置したため使いにくい」などの後悔です。
宿泊者の入浴中は、洗面所が利用できなくなるかもしれませんね…
また、トイレがリビング近くにあると、食事中にニオイが気になるといった後悔もあるでしょう。
水回りの部分で後悔をなくすためにも、洗面所や脱衣室、トイレの配置を慎重に決めることが大切です。
新築住宅で後悔しないための7つのポイント
ここからは、新築住宅で後悔しないためのポイントを7つ紹介します。
- 余裕のある資金計画を立てる
- 周辺の利便性を考慮する
- 暮らしやすさを重視する
- 専門家に相談する
- 導線を意識する
- 将来のライフスタイルの変化を想定する
- 複数のハウスメーカーから見積もり・提案をとる
順番に解説するので、できそうなものは今日からでも取り組んでみてください。
1. 余裕のある資金計画を立てる
住宅ローンの借り入れ額は無理をしないのが鉄則です。住宅ローンの返済が生活費を圧迫しないように、余裕を持った資金計画を立てましょう。
資金計画を立てる際には、ネット上で使える無料の予算シミュレーションツールが便利なので利用してみてください!
予算とのバランスを取りながら、希望の家づくりを進めましょう。
2. 周辺の利便性を考慮する
新築住宅を建てる際は、周辺地域の利便性を確認しておきましょう。
チェックすべき項目としては以下のようなものが挙げられます。
- 日当たりが悪くないか
- 街灯があるか
- 周辺にスーパーや駅はあるか など
交通量が極端に多かったり少なかったりしないかなどを、できれば土日だけでなく平日にもチェックしましょう。
3. 暮らしやすさを重視する
おしゃれな雰囲気のある家をつくりたい気持ちはわかります。
ただ、そのような家は、部屋を圧迫したり使いづらかったりするでしょう。
新築当初は若くて気にならないかもしれませんが、歳を重ねるとおしゃれさよりも暮らしやすさが大切になります。
ずっとその家で暮らすことを考えておきましょう!
家づくりでは流行りや見た目を重視するよりも、生活しやすいかを見極める必要があります。
4. 専門家に相談する
デザイン性や土地の法的な問題などについては、専門家のアドバイスしてもらうことが重要です!
新築の購入は大きな買い物です。購入前には、不動産業者や行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。
また、家づくりの契約前に複数の業者から見積もりを取り、比較することも忘れずにおこないましょう。
家づくりでお悩みの場合は、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください!「どのような家を建てられるのかわからない」「いくつかのプランで迷っている」などのお悩みを、家づくりのプロが解決します。
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5. 動線を意識する
動線は、家事や生活をするときの通路のことを指します。動線が上手くいっていないと、毎日ちょっとしたストレスを抱えながら住むことになります。
たとえば、キッチンからリビングに料理を運ぶ際に通る道や、朝起きて洗面所へ向かう道は重要です。
動線に邪魔があれば生活しにくくなります!
設計段階で意識しておきましょう。
6. 将来のライフスタイルの変化を想定する
「子どもの独立」や「両親の同居」などを想定して、間取りや設備を考えることが大切です。
子どもが独立したあとは、部屋が余ってしまうことは想像しやすいですよね!
子どもの独立後は、リフォームして趣味の部屋やゲストルームなどに活用する例も少なくありません。将来的に空き部屋になることを想定して、大きさや配置などを検討しておくと良いでしょう。
家族のライフスタイルは、変わっていくものです。新築の家を長く住み続けられるように、将来の変化を想定しておきましょう。
7. 複数のハウスメーカーから見積もり・提案をとる
ハウスメーカーをすぐに1社に絞らずに、複数社から見積もりや提案をもらいましょう。自身の希望に対して、複数社から見積もり・提案をもらうことで、比較検討ができる上に価格交渉の材料にもなります。
また手間はかかりますが、複数社を比較することで担当者の提案力についても確認できます。
営業担当者から契約を急かされても、すぐに決める必要はありません。
じっくり各社の提案を比較しましょう。
新築で後悔した場合の4つの対処法
ここからは、新築で後悔した場合の対処法を4つ紹介します。
すでに新築で後悔してしまっている方は、次の行動が大切です!
- 住宅ローンが苦しいなら乗り換える
- 売却したお金で新しい物件を買う
- 賃貸で貸し出す
- リフォームする
以下で詳しく解説します。
1. 住宅ローンが苦しいなら乗り換える
金利の低い住宅ローンに借り換えることで、返済額を減らせる可能性があります。借入金額が多い住宅ローンでは、金利が0.1%でも変化すると総支払額に大きく影響を与えます。
住宅ローンの乗り換えなら「モゲチェック」がおすすめです。
モゲチェックは、複数社の住宅ローンの条件などを比較できるオンラインサービスです。ランキング形式で一番低い金利のローンを探せたり、返済額シミュレーションを簡単に算出できたりします。
モゲチェックを使って、よりお得な住宅ローンを見つけてみてくださいね!
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 売却したお金で新しい物件を買う
高値で売却できれば良いですが、多くの方は「中古物件への買い替え」「マンションから戸建てへの買い替え」などになるでしょう。
新築物件を高値で売却するのはなかなか難しいです!
一般市場で売却ができない場合は、不動産会社に買い取ってもらう方法もあります。買主を探す期間がかからず、スムーズに手続きを進められるでしょう。
3. 賃貸で貸し出す
家を貸し出して、自身は別の家に住み替える選択肢があります。
ただし、賃貸物件にするには住宅ローンを完済することが条件です!
住宅ローン契約は、本人が住むことが条件とされているためです。金融機関によっては、賃貸用物件向けの「アパートローン」への移行が可能な場合あります。アパートローンへの変更が可能であるか、金融機関に確認してみてください。
4. リフォームする
新築物件であっても、リフォームで間取りなどを変更できます。ただし、リフォーム費用が追加でかかってしまうため、さらなる資金の準備が必要です。
また、窓や壁など基本構造部分をリフォームした場合には「契約不適合責任」という、新築住宅の10年間の無料保証を受けられない点は理解しておきましょう。
「契約不適合責任」とは、買主が注意を払っていても気づけなかった、建築の不備に対して売り主が負う責任です。
構造部分をリフォームした場合に不備がわかったとしても、新築の売り主の責任であるとは必ずしも言えないためです!
新築住宅でよくある後悔を参考にして計画的に家づくりをしよう
新築住宅の後悔例を参考に家づくりを進めることで、失敗することはなくなるでしょう。間取りを考えるときには、将来のことを見据えたり、動線を意識したりすることなどがポイントです。
ぜひポイントを押さえて、新築購入で後悔しないようにしましょう!
なかでも、余裕のある資金計画を立てるは重要です。月々のローン返済に負担を感じると、教育資金や老後の貯蓄に影響してしまうことがあります。
家づくりで不安を感じる方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください!
中立的な立場から相談に乗ってくれる専門家にアドバイスをもらうことで、失敗を避けたり後悔する確率を減らせたりします。
何も決めていない状態でのご依頼も受け付けているので、住宅について疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください!