「リビングトイレは最悪って聞くけど本当?」
「リビングトイレのメリットはなに?」
「後悔しないための対策を知りたい」
これから家づくりをするにあたって、間取り的にどうしてもリビングにトイレを設置しなければならないケースもありますよね……
においや音が気になる方にとっては「リビングトイレは最悪」と思われている方もいるでしょう。しかし、デメリットばかりではありません。
この記事では、以下の内容について解説します。
・リビングトイレが最悪だと言われる理由
・おすすめポイント
・対策方法
大手ハウスメーカーで15年以上住宅を販売してきた家づくりのプロである私が、わかりやすく解説します!
リビングトイレの設置で理想の暮らしを実現したい方は、ぜひ最後までお読みください。
リビングトイレについてサクッと解説
リビングトイレとはその名の通り、リビングルームにトイレがある間取りです。リビング内にトイレが隣接されているので、温度差が小さかったり、移動がしやすかったりするメリットがあります。
しかし、リビングは家族がテレビを見たり会話したりする、くつろげる空間です。来客がある場合には、もてなしの場としても活用されます。
そのため、リビングとトイレが直結する間取りは「便利なようで使いづらい」という意見があります。
たしかに、来客の際は使いにくいかもしれませんね。
リビングトイレは最悪なの?後悔する3つの理由
リビングトイレで後悔する理由は、主に以下の3つです。
- 音やにおいが気になる
- トイレの中が見える
- 訪問者に気を遣わせてしまう
それぞれ詳しくみていきましょう!
1. 音やにおいが気になる
リビングにトイレがあると「用を足す音が聞こえていないか気になる」と後悔する人は少なくありません。
ほかにも、水を流したりトイレットペーパーを巻き取る音が聞こえてしまいます。
また、引き戸の場合すきまから音漏れすることがあるので、ドアの選択には注意が必要です。設置の際には「開き戸」を採用するようにしましょう。さらに「用を足した後のにおいが気になる」ことがあるかもしれません。
食事中やくつろいでいる時、トイレの音やにおいは不快に感じるかもしれないですね……
2. トイレの中が見える
トイレの扉がリビングを向いていると、出入りの度に便器が見えるのが気になるケースもあります。
食事中に便器が見えると、食欲がなくなってしまうかもしれません。
視界に入らないような配置にする必要があります。
3. 訪問者に気を遣わせてしまう
来客の際、訪問者に気を遣わせてしまう可能性があります。
「みんながくつろいでいるなかトイレに行きづらいな」と思わせてしまうかもしれません。
テレビの音量を少し大きめに設定したり、音楽を流したりと、来客の際には特に対策が必要です。
後悔しないために、トイレの間取りを検討することが大切ですね!
間取り設計で後悔しないためには、関連記事「【見逃せない】マイホームの人気間取り10選!失敗事例や後悔しないためのポイントも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
リビングトイレは最悪じゃない!おすすめポイント4選
リビングトイレはデメリットばかりではありません。おすすめポイントは、以下の4つです。
- トイレトレーニングがしやすい
- 温度差が小さい
- 清潔さを保てる
- 老後の負担を軽減できる
それぞれ解説します!
1. トイレトレーニングがしやすい
小さな子どもがいる場合、トイレトレーニングがしやすい点がメリットです。たとえば、食事中にトイレに行きたくなったときがあげられます。ほかにも、トイレに行きたそうな仕草をしている際にすかさず誘えば「排泄はトイレでするもの」という習慣が身につきやすいでしょう。
すぐにトイレに移動できれば子どもの成功体験が増えるため、自信をつけられます!
リビングからトイレが離れていると、間に合わずに失敗してしまうことがあります。すぐに移動できれば、トレーニングがスムーズに進む可能性が高まるでしょう。
また「トイレに一人で行くのは怖い」と感じている子どももいるため、誰かが近くにいるという安心感を持たせるのにも有効です!
2. 温度差が小さい
トイレとリビングが同じ部屋にあると、室内の温度差が小さくなります。家族が長い時間を過ごすリビングでは、快適な空間を保つためにエアコンを使用することが一般的だからです。
リビングとトイレの室温差により血圧が変動し、心筋梗塞や脳出血などの健康被害を引き起こす可能性が低くなります。
心筋梗塞などのヒートショックを防ぐためには、リビングとトイレの温度差を5度以内にすることが望ましいと言われています。
温度差による身体への負担が小さいため、ヒートショックを発症するリスク軽減が可能です!
3. 清潔さを保てる
リビングから見えることで「トイレをきれいにしておこう」という意識が働き、清潔さを保てることもメリットの1つです。
特に来客のある家では、より「清潔にしておこう」という意識が強くなるでしょう。
リビングからトイレが離れていると、掃除がおろそかになるケースは少なくありません。においに敏感な方は、消臭対策にも配慮が行き届くでしょう。
4. 老後の負担を軽減できる
リビングからトイレまでの距離が短いため、老後の負担を軽減できるメリットがあります。
老後は足腰が弱まるため、トイレに移動する最中に転んで骨折につながるケースがあります。
室内で車椅子を使用する場合、リビングからトイレまでが近いため介護する側も楽にサポートできます。老後に限らず、足のケガをした時などにも移動する負担を軽減できるでしょう。
リビングにトイレを設置するならここ!後悔しない間取りの考え方
リビングトイレを設置するなら、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- ダイニングテーブルから離れた位置にする
- テレビの横に設置しない
- ソファ付近の設置は避ける
それぞれみていきましょう!
1. ダイニングテーブルから離れた位置にする
キッチンやダイニングテーブルから離れている場所にトイレを設置すれば、においや音が気になりにくいでしょう。とはいえ、リビングの広さが確保できない場合、近距離になってしまうことも考えられます。
リビングが狭い場合は、ダイニングテーブルに座っている人たちの視界に入らないようにするのがポイントです!
2. テレビの横に設置しない
テレビはリビングで過ごしている人の視線が集まることが想定されます。そのため、テレビ付近に設置するとトイレに行くことがわかるため、気になってしまう方もいるでしょう。
トイレに入る度に視界に入るため、お互いのストレスにつながる可能性があります。
3. ソファ付近の設置は避ける
ソファに座ってくつろいでいる人の視界に入らないようにするのも有効です。読書やうたた寝している際に、ドアの開閉の音が気になってしまうかもしれません。
また、ソファの対面に設置する場合は、便器が見えないように工夫しましょう!
リビングトイレの間取りが決められない方は「タウンライフ」を活用するのがおすすめです。希望に基づいた間取りプランを複数の会社が無料で作成してくれます!
多数の間取りを比較検討できるので、理想の住まいを実現させられるでしょう。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
リビングトイレは最悪なんていわせない!7つの対策方法
リビングトイレのデメリットを解消する対策は、以下の7つです。
- 防音扉にする
- 流水音が静かなトイレを選ぶ
- 音が立ちにくいペーパーホルダーにする
- パーテーションをつける
- 消臭スプレーを置いておく
- リビングで音楽を流しておく
- 隙間テープを貼る
それぞれ詳しく解説します。
1. 防音扉にする
トイレのドアを防音扉にすると、用を足したり水を流したりする時の音漏れを軽減する効果が期待できます。
また、引き戸ではなく開き戸を選択するのがおすすめです!
引き戸タイプだと、天井または床のすきまから音漏れしてしまう可能性があります。一方、開き戸タイプはドアを閉めることで気密性が高まる効果があるので、音漏れしづらくなります。
リビングトイレを設置する際には、防音性のある開き戸を採用しましょう!
2. 流水音が静かなトイレを選ぶ
トイレの水を流す音が気になる場合、流水音が静かなタイプの製品を選ぶのがおすすめです。
最近は流水量が少なく、音が静かな製品が多い傾向にあります。
また、メーカーによって機能やデザイン、値段が異なります。消臭機能付きなどもあり、品揃えが豊富です。
実際にどの程度の音がするのか、ショールームなどで確認してみてください!
3. 音が立ちにくいペーパーホルダーにする
トイレットペーパーを巻き取る際にカラカラと音を立てないようなホルダーを選ぶのも有効な対策です。
カラカラした音の原因は、ペーパーを引き出す際に芯が揺れ動くためです。
芯が動かないよう、しっかり固定する静音設計が施されたホルダーであれば、カラカラした不快な音が軽減できます。ハウスメーカーの担当者に「音の立ちにくいホルダーをつけてほしい」と相談してみてください。
4. パーテーションをつける
トイレの扉よりも少し幅広のパーテーションであれば、リビングから見えにくくなりますよ!
パーテーションは、床や壁と色や素材を揃えると存在感が出すぎず、建具の一部のように溶け込みやすくなります。目隠し対策としておすすめの方法です。必要なときにだけサッと置ける可動タイプや、突っ張り式の常設タイプがあります。
来客時だけ対策するなら、天井にロールスクリーンを付けると、普段は空間を圧迫せずに済みますよ!
リビングトイレで悩んでいる方は、家づくりのプロ「すーさんの相談窓口」に相談してみるのが有効です。住宅販売15年のプロがアドバイスしてくれます。
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5. 消臭スプレーを置いておく
用を足した後にスプレーできるタイプなら、瞬間的に消臭できるのでリビングへにおいが漏れにくいでしょう。
におい対策には、消臭スプレーを置いておくのが効果的です。スプレー特有の香りが気になる人は、無臭の製品を購入するのがおすすめです。
トイレ用に限らず、アロマ効果があるスプレーを使用すれば、癒し効果もプラスされますよ。
6. リビングで音楽を流しておく
用を足している際や流水音を対策するために、リビングで音楽を流しておきましょう。ポイントは少し大きめの音量にしておくことです。
音楽が流れていれば、トイレの音をかき消せます。ほかにも、テレビをつけておくことも効果的です。
来客時でも音楽やテレビでトイレの音が気になりづらくなるため、気分よく過ごせるでしょう!
7. 隙間テープを貼る
リビングトイレの音やにおい漏れ防止に、隙間テープを活用する方法があります。
隙間テープは、ホームセンターやインターネットで手軽に購入できますよ!
ただし、自分で対策すると、見た目が不自然になったり、きれいに剥がせなかったりするケースがあるため注意が必要です。
リビングトイレは最悪じゃない!心配な方はすーさんに相談しよう
リビングトイレは音やにおいが漏れやすいため「最悪」だと感じている方もいます。しかし、小さなお子さんや介護が必要な方がいるご家庭では、トイレまでの距離が近いことは便利に感じられるでしょう。
防音扉を採用するなどの対策を取ればデメリットを攻略できるので、ぜひ検討してみてください!
リビングトイレの設置で後悔しないためには、自分たちのライフスタイルに合っているかをプロの目で判断してもらうことが大切です。5,000件以上の相談を解決に導いた家づくりのプロ「すーさん」なら、些細なことでも相談に乗ってもらえます!
相談は無料なので、家づくりに不安を感じている方はぜひお気軽にご相談ください!