「犬と一緒に暮らすにはどんな間取りがおすすめ?」
「犬も人間も快適に暮らせるコツはなんだろう…?」
「実際の間取りを見て参考にしたい!」
犬は人間よりも家の中で過ごす時間がとても長いです。1日の大半を過ごす家の中が犬にとって快適なものでけなれば、大きなストレスを与えてしまうでしょう。
犬にとって快適な暮らしであることはもちろん、人間との生活の中で快適な環境を作ることが大事です!
ただし、大切な家族である愛犬と人間が幸せに暮らすための間取りにはコツとアイデアが必要です。
そこでこの記事では、大手ホームメーカーに15年間勤めた住宅のプロが、以下のことについて解説します。
- 間取りを決める前に知っておきたい犬の特徴
- 間取りのアイデア
- 間取り実例
実際に犬と快適に暮らしている人のアイデアや、採用して良かった間取り例を紹介しているので、最後まで読み参考にしてみてください!
家の間取りを計画する前に知っておきたい犬の特徴3選
犬が快適に感じられるかは、人間目線で考えているだけではわかりません。性格や特徴を踏まえたうえで、間取りに反映させる必要があります。
ここでは、前提知識として犬の特徴を3つ紹介します。
- 外を眺めるのが大好き
- 寂しがり屋
- 外を眺めるのが好き
ひとつずつ見ていきましょう。
1.外を眺めるのが大好き
犬は外の景色を眺めるのが大好きです。
景色や道ゆく人をぼーっと眺めることはもちろん、家族が帰ってくる瞬間を心待ちにして、ずっと窓の外を見ている光景を目にしたことがある人も多いでしょう。
一人でお留守番の時は、家族の帰りを健気に待ち続けています。愛犬のために、外を眺めやすい位置に見晴らし窓を作ってあげましょう。
外に出られなくても、開放的な気分を味わえますね!
見晴らし窓は犬の目線に合わせて、床に近い位置に配置するのがポイントです。
2.寂しがりや
犬は群れる生き物なので、寂しがりやで一人が苦手です。そのため、いつも家族と一緒に居たいと望んでいます。
一緒にいられる時間は出来るだけ側にいて、同じ時間を過ごしてあげたいですね!
家族の集まるリビングの近くに、専用のパーソナルスペースを作ってあげましょう。クッションや水飲み場などを置いて、リラックスできる場所を提供してあげてください。
家族のくつろぐ空間の近くに置くことで、安心感を与えられます。
3.暑さに弱い
犬は体が毛に覆われているため、暑さにとても弱い生き物です。口呼吸で体温調節をしますが、それだけでは暑さに耐えられない時があります。
体温調節が苦手なため、熱を冷やすスペースがあるといいでしょう。
土間や無垢のフローリングなどは夏場でもひんやりとしているため、お腹をくっつけて体温調節をするのに最適です。
散歩帰りの暑くなった肉球も優しく冷やしてくれるでしょう。
土間のある家のメリットについては、関連記事「【欠点解消】土間のある家のデメリット5選!設計のポイントや活用方法もあわせて紹介」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
犬と暮らす家の間取りアイデア10選
ここでは、犬と暮らすための具体的なアイデアについて10個紹介します。
- 機能性の高い壁紙や床材を選ぶ
- 無垢材の床にする
- 低い位置に窓を設置する
- 回遊動線を確保する
- 怪我や事故を防ぐための対策をする
- 散歩後に足を洗えるドッグバスを設ける
- ペットコーナーを作る
- 愛犬専用の部屋を用意する
- 庭やドッグランを確保する
- 愛犬用品の収納スペースを作る
それぞれ見ていきましょう。
1.機能性の高い壁紙や床材を選ぶ
犬と住むなら機能性の高い壁紙や床材を選びましょう。インテリア商材を扱うメーカーでは、ペット専用の商品を多く開発しています。
商材 | 特徴 |
---|---|
フローリング (シリコンコーティング・コルク材) | 傷や汚れがつきにくく掃除しやすい |
クッションフロア | 柔らかく、犬の足に負担が少ない |
防音フロア | 音が響きにくい |
防滑性長尺シート | 滑りにくい |
また、消臭効果のある壁紙「エコカラット」やひっかき傷に強いクロスを採用するのもおすすめです。
機能性のインテリア商材を選ぶことで、犬を怪我から守り、家をダメージから守ってくれます。
犬との暮らしが負担になら無いように、機能性商材をうまく取り入れましょう。
2.無垢材の床にする
無垢材の床は犬との暮らしに適しています。
いい商品だと多少値段が張る場合もありますが、無垢材にしかない特徴や良さがあります。
- 天然木なので硬すぎず柔らかすぎず、足への負担が少ない
- 傷になっても後に味になる
- 熱くなりすぎたり冷たくなりすぎたりしない
天然木が持つ特徴がそのまま、犬との暮らしにぴったりマッチしていますね!
3.低い位置に窓を設置する
犬のために窓を設置するなら、低い位置にするのがポイントです。無理のない体勢で眺められる窓があると、外の様子が分かり安心感を与えられます。
窓の近くにパーソナルスペースや水飲み場があれば、なお快適ですね!
のんびりと主人の帰りを待てるように低い位置に設置してあげましょう。
4.回遊動線を確保する
家の中で過ごすことが多い犬のために、走り回れる回遊動線を確保しましょう。犬は急にスイッチが入って走り回りたくなることがあるものです。
思いっきり遊ばせてあげられる動線を確保していたら、犬のストレス発散ができますね!
たとえば、少し長めの廊下を設けたり、リビングから玄関、和室をぐるっと一周できたりするような構造がおすすめです。
ただ、飛び出しや事故防止として、玄関までの導線を1直線にしないよう注意して設計しましょう。
私のInstagramでは、回遊動線のイメージがつかめるようにルームツアーをしています。こちらもあわせてチェックしてみてください!
5.怪我や事故を防ぐための対策をする
犬が家の中で怪我や事故なく安全に暮らすためにできる対策をしましょう。具体例をいくつか紹介します。
- 階段の傾斜を緩やかにする
- キッチンゲートを設ける
- 飛び出し防止シートの設置
- コンセント穴を高い位置に設置する
人間にとっては小さな段差や階段の傾斜であっても、犬にとっては大きな怪我や事故の原因になります。コンセントの位置も同様に、設計の段階で決めましょう。
キッチンゲートや飛び出し防止シートは後付けも可能です。
とくに事故が起こりやすい赤ちゃんの頃は気をつける必要がありますね!
6.散歩後に足を洗えるドッグバスを設ける
玄関や勝手口まわりにドッグバスを設置しましょう。
散歩帰りに足を洗ったり、お風呂に入れたりすることができます。庭や玄関の近くなど、外からの動線上に設置すると便利です。
水道はお湯も使えるようにしておくと冬場も寒さを軽減できますよ!
7.ペットコーナーを作る
ペットコーナーを作って犬が安心してくつろげるスペースにしましょう。
- 飲み水
- トイレシート
- ゲージ
- クッション
設置する場所は、みんなが集まるリビングの横や、玄関下のデッドスペースを有効した場所を柵で囲ってゾーニングした場所などが良いでしょう。
また、土間もおすすめです。掃除がしやすいうえに目が届きやすい特徴があります。外に出ることが難しい日でも遊び場として活用できるので、飼い主にとってもメリットがあるでしょう。
犬は寂しがりやな面もありますが、その反面暗くて狭いところを好む特性があり、プライベートスペースを必要としています。
他の家族の気配を感じながらも適度に距離を取れる場所が、犬にとっての快適なペットスペースです。
8.愛犬専用の部屋を用意する
部屋数に余裕があり2匹以上の犬と暮らす場合は、ペット専用の部屋を用意してあげるのがおすすめです。犬専用の部屋を設けることで、生活スペースとの棲み分けができます。
生活空間と犬のスペースが混ざりにくくなるので掃除や片付けが楽になりますね!
他にも、ペットドアや脱臭・換気機能など、人間も犬も快適に暮らせるための工夫は積極的に取り入れていきましょう。
9.庭やドッグランを確保する
庭や屋上で自由に遊べるドッグランをつくると、犬とたくさん遊べるのでおすすめです。
犬を走らせるためにドッグランに出かけるのも良いですが、家に走り回れる場所があれば飼い主の負担を軽減できます。もちろん大袈裟なものでなくて構いません。
ちょっとした庭だったり、廊下で走らせてあげるだけでも気分転換になりますよ!
10.愛犬用品の収納スペースを作る
犬用品は意外と量が多く収納にはスペースが必要です。土間スペースやフローリングの一部を収納にすると、使い勝手がいいでしょう。以下は想定される犬用品の例です。
- 犬のおもちゃ
- トイレシート
- おしりふき
- トイレットペーパー
- ペットフード
- 薬
- 服・レインコート など
家を設計する際には、それぞれ使いやすい場所に必要な量の収納スペースをあらかじめ計画しましょう。
とはいえ、収納の場所や必要な収納量は住んでみないと見当がつかない部分があります。そのような方は、経験豊富なすーさんに相談してみるのがおすすめです。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに15年勤めた経験を活かして、プロの目線で家づくりのアドバイスをします。無料で相談可能ですので、ぜひ一度お問い合わせください。
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犬と幸せに暮らす家の間取り実例3選
実際に犬と暮らしている間取りの例を3つ紹介します。
- ドッグランで遊ぶ様子が室内から見えるおしゃれで愛犬ファーストな家
- リビングとつながった畳スペースから庭にいる愛犬を見守れる平屋
- ドッグスペースにガラス戸を採用し家族みんなの雰囲気が感じられる家
それぞれ見ていきましょう。
1.ドッグランで遊ぶ様子が室内から見えるおしゃれで愛犬ファーストな家
引用元:SUUMO
大きなデッキテラスがあり、広々としたドッグランが広がっています。室内からも一望できるため、愛犬が遊ぶ様子を眺められるのがポイントです。
外で遊んだ後は、玄関から続く土間収納の奥にあるドッグバスで、室内に入る前に足をきれいにできます。
犬にとっても人間にとってもこの上なく理想的な間取りですね!
まさに愛犬のために考えた犬と暮らすための理想的な住宅です。
2.リビングとつながった畳スペースから庭にいる愛犬を見守れる平屋
引用元:SUUMO
広い庭にドッグランがあり、芝生が敷かれています。愛犬の足にも優しい環境です。
アイランドキッチンは回遊性のある位置にレイアウトし、愛犬が動き回るのに邪魔をしない作りになっています。
自由にたくさん走り回れるように考慮された設計になっていますね!
また、室内にグルーミングルームを設置することで、作業スペースを1点に集中し掃除の手間を減らしています。
3.ドッグスペースにガラス戸を採用し家族みんなの雰囲気が感じられる家
引用元:SUUMO
愛犬のために作られた6畳のドッグスペースにはシャワーが設けられています。リビング横に設置されているため、家族の気配をいつでも感じられるのがポイントです。
なお、ドッグスペースは靴のまま入れる仕様にしており、ウッドデッキにも出入りが可能です。
犬のためにできることを人間が効率的に行えるように工夫されていますね!
犬と暮らす家の間取りはとことん愛犬ファーストで考えよう
犬と快適に暮らすためには様々な工夫ができます。しかし、根底には飼い主である人間が、犬の快適さや幸せを考えた上で、最大限できることを設計に施すことが必要です。
犬と暮らす家を設計するなら、思い切って犬ファーストなアイデアをたくさん盛り込むことで幸せな暮らしを実現できるんですね!
なお、愛犬と暮らす快適な家の間取りを実現したいなら、専門家の手を借りて情報収集するのがおすすめです。実際の施工例や取り入れて良かった点などリアルな声を聴かせてくれるでしょう。
自分では思いつかないようなアイデアを提案してくれるかもしれません。たとえば「すーさんの相談窓口」なら、住宅のプロであるすーさんが親身になってアドバイスをしてくれます。
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