「完成見学会ではどんな点が参考になるのかな」
「モデルハウス見学との違いを知りたい」
「どうやって参加するの」
家づくりの情報収集をしていると「完成見学会」の案内を目にすることがあるでしょう。完成見学会は、リアルな家づくりの情報が得られる非常に有益な場です。

でも、住宅展示場とは違って馴染みがないため、どのように活用したら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、完成見学会について参加者と施主に分けて以下の内容を解説します。
- 完成見学会と住宅展示場のモデルハウスとの違い
- 参加するメリットと確認しておきたい情報
- 参加する際の流れ
- 施主として見学会を開くメリットと注意点



完成見学会の活用方法を紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!


完成見学会と住宅展示場のモデルハウスとの違いについてサクッと解説


完成見学会は、実際にこれから人が住む家です。一般の人がハウスメーカーから謝礼を受取る代わりに、新築した家を入居前に「完成見学会」として公開しています。
一般の人の家であるため、施主がどのような家族構成で、どんなライフスタイルを想定して家を立てたのかという背景やこだわりを直接知れます。



新築した家を見せてもらえる点が、大きな特徴なんですね!
一方で、住宅展示場のモデルハウスは、ハウスメーカーが自社の建てる家を紹介するための住宅です。
実際に住む方がいるわけではなく、ハウスメーカーが自社技術やデザインコンセプトをPRすることが目的として建てられています。



完成見学会と住宅展示場は、見学できる家の「現実味」において大きな違いがあると言えます!
完成見学会は、実際の生活に根ざした家づくりのアイデアや工夫を知れるイベントです。
【参加者】完成見学会に参加する3つのメリット


完成見学会は、実際に住むリアルな家を見られる機会です。こちらでは、完成見学会が家づくりをするにあたって、どのような点で参考になるのか解説します。
- サイズや間取りを体感できる
- 生活をイメージしやすい
- 具体的な質問ができる
一つひとつ見ていきましょう。
1. サイズや間取りを体感できる
完成見学会の特徴は、実際に家のサイズや間取りを体感できることです。Webサイトやカタログでは伝わりにくい空間の広さや間取りを直接確かめられます。



施主の家族構成に合わせて作られた間取りを見ることで、自分たちの家族構成やライフスタイルに合った家づくりをイメージしやすくなりますね!
また、土地の形状や周囲の環境に合わせた建物の大きさや配置も確認できます。自身の場合では、どのような家を建てられるかを具体的に想像できるでしょう。
2. 生活をイメージしやすい
施主が実際に住む家を見ることで、どのような家族構成やライフスタイルに合わせて設計されたのか、生活の工夫やこだわりを直接感じ取れます。
家事動線や収納スペースの配置など、日々の生活の中で大切となる要素を実際に確認できるため、デザインだけでなく機能的にも優れた家づくりのヒントを得られるでしょう。



住宅展示場のモデルハウスは、ハウスメーカーのPRであるため、実際の生活をイメージした視点が持ちにくいですよね!
3. 具体的な質問ができる
完成見学会では、ハウスメーカーの担当者や施主自身に直接具体的な質問ができます。自分たちが家を建てる際に不安や疑問に感じている点を、実際に家を建てた経験者や専門家に直接聞ける機会はたいへん有益です。
例えば「建築の際にどのような課題があり、どのように解決したのか」「どのような点に最もこだわったのか」など、実際の経験に基づくリアルなアドバイスをしてもらえます。



自分たちが家を建てる際にぶつかるかもしれない問題に対して、あらかじめ対策を考えられるのでとても役立ちますね!
ここまで完成見学会に参加するメリットを紹介しましたが、家づくりでうまく反映させられるか不安に思う方がいるかもしれません。そのような方は、プロに相談してみてはいかがでしょうか。
気軽に相談できる「すーさんの相談窓口」は、無料で利用可能です。ハウスメーカーの営業マンとして15年の経歴のある私が、家づくりの疑問や不安に対してアドバイスいたします。
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【参加者】メリットを活かす!完成見学会で聞いておきたい6つの情報


完成見学会の際には、現場での確認を有意義に行うために、ハウスメーカーの担当者に以下の6点を聞いておきましょう。
- 土地・建物の大きさ
- 家族構成
- 設計でこだわったところ
- 標準仕様とオプションの違い
- 耐震・断熱・気密性能
- 総費用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 土地・建物の大きさ
土地の面積や建物の床面積は、家を建てる上で最も基本的な情報です。実際に土地を見てどれくらいの大きさの家が建てられるのかを知ることで、理想とする空間を実現できるかを判断できます。



イメージしていた家と実際のサイズを比較すれば、現実的な家づくりのプランを立てられますね!
2. 家族構成
家は住む家族のライフスタイルやニーズに合わせて設計されます。そのため、完成見学会では、どのような家族構成を想定して建てられたのかを確認することが大切です。



家族の人数や年齢構成を知ることで、各部屋の使い方や家全体の設計コンセプトを理解できますね!
例えば、子育て世代の家族構成なら、子ども部屋の数や配置、共有スペースの広さなどが大切なポイントです。
また、高齢者と同居する場合は、バリアフリー設計や安全性に配慮した設計がなされているかも確認できるでしょう。
3. 設計でこだわったところ
家には、それぞれの施主がこだわったポイントがあります。例えば「自然光を最大限に取り入れるための工夫」「家族のコミュニケーションを促進するリビングの配置」などがあげられます。



施主がこだわったポイントは、家を建てる際の参考になるだけでなく、より良い家づくりのアイデアを得るための重要なヒントとなりますよ!
施主がこだわった家づくりのポイントを、実際に目で見て確認しましょう。



なお、我が家のキッチン選びのこだわりについては、私のInstagramで詳しく解説しています。参考にしてみてください。
4. 標準仕様とオプションの違い
ハウスメーカーが提供する家には、標準仕様として提供される部分と、追加費用を払うことで機能性やデザイン性を高められるオプションがあります。
ニーズに合ったオプションを選択すれば理想の家を実現できますが、その分費用は増えます。完成見学会の際には、標準仕様とオプションの箇所を確認しておきましょう。



標準仕様でもニーズを満たす場合が多いため、違いを確認することでコストを抑えられます!
5. 耐震・断熱・気密性能
家を建てる上で、耐震性・断熱性・気密性を確保することはとても大切です。性能が高い家は、日常生活の快適性や災害時の安全性が高くなります。



完成見学会では、各性能に関する数値を体感できます!
例えば、それぞれの数値を元に「断熱材の種類や厚さ」「窓の二重サッシ」などの工夫を見ることで、その家の快適さをより具体的にイメージできます。
性能の良し悪しは生活費にも影響を与えるため、十分に確認しておきましょう。
6. 総費用
総費用は、家を建てる際の最も重要な要素です。完成見学会では、家の大きさや仕様に対してどの程度の費用がかかったのか聞いておきましょう。
総費用を確認した上で「どのような部分に予算をかけたのか」「どの部分ではコストを抑えられたのか」という点も確認しておくと、家づくりの際の参考になります。



予算内でどのような選択をすべきかを考えることは、家づくりにおいて重要なポイントです!
予算配分のアイデアや、コスト削減のための工夫を知ることで、予算を管理しながら理想の家を建てるためのヒントを得られるでしょう。
【参加者】メリットを活かす!完成見学会の現場で確認すべき6つのポイント


完成見学会では、以下の6つのポイントに注目することで、家全体のコンセプトや快適性をより深く理解できます。
- 部屋の広さ・間取り
- 動線
- 家の内と外の気温差
- 日当たり
- 内装の仕上げ
- 外構
一つひとつ見ていきましょう。
1. 部屋の広さ・間取り
部屋の広さや間取りは、実際に家の中に入って歩いてみることで、より深く理解できるポイントです。ただし家具や家電が設置されていないため、それらを配置した状態をイメージして確認することが大切です。



各部屋の機能や動線など、間取りによって生まれる家族のライフスタイルもイメージしてみましょう!
家の間取りを考える際には、タウンライフの活用がおすすめです。タウンライフでは質問に答えていくだけで、自身の理想に合った間取りを提案してもらえます。無料で利用できるので、ぜひご活用ください。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 動線
家事の時短が叶うような、また家族がスムーズに移動できるような動線を確認しましょう。効率的な動線は、日常生活をより快適にし、無駄な動きを減らすことにつながります。
施主が家事動線をどのように工夫したか聞いた上で、実際に家の中を歩くことで、水回りや部屋の配置を考える上でのヒントを得られるでしょう。



完成見学会の現場では、動線に着目することで家の構造を理解できます!
家の動線については、関連記事の「【暮らしやすい家】家事動線の良い間取りにする5つのコツ!注意点や実例もあわせて紹介」で詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。


3. 家の内と外の気温差
断熱性や気密性は、生活の快適さを大きく左右する要素です。カタログなどでは数値を知ることしかできませんが、完成見学会では家の内と外の気温差から性能を感じ取れます。



完成見学会の日が寒い日や暑い日であれば、その差を体感する絶好の機会になりますね!
室内がどの程度快適な温度を保っているかを確認し、断熱性や気密性の高さを実感してみましょう。
4. 日当たり
自然光が十分に入ることは、家の快適さにとって大切な要素です。



完成見学会では、窓の位置や大きさ、家の向きなどによる日当たりの良さを確認しましょう!
実際に見学することで、どの部屋がどの時間帯にどれくらいの光を受けるのかを確認し、家全体の明るさや暖かさを体感できます。日当たりを良くするための工夫を確認し、窓の位置や大きさなどを検討する際のヒントにしましょう。
5. 内装の仕上げ
内装の素材や仕上げは、家の雰囲気に大きな影響を与えます。完成見学会では、壁や床の材料の質感を直接確認できる機会です。実際に見て触れてみることで、素材の質感や仕上がりを感じ取れるでしょう。



色の組み合わせやデザインのセンスも、自分たちの好みと照らし合わせることで多くのヒントを得られますね!
6. 外構
家の外観や外構は、その家の第一印象を決定づけます。駐車スペースの広さやアプローチのデザインなど、実際に目で見て確認することで、機能性や見た目の良さを評価できます。



外からの視線の遮り方も見学を通じてチェックすることが大切ですね!
外構を考える際のポイントは、関連記事「【ほったらかしはNG】外構をやってない家の理由5選!デメリットやおすすめの外構を紹介」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。


【参加者】トラブルを防ぐ!完成見学会に参加する際の流れ3ステップ


完成見学会に参加する際は、以下の3つのステップを理解しておくことで、当日を有意義に過ごせるでしょう。
- 予約申し込み
- 持ち物の準備
- 見学当日
一つひとつ確認していきましょう。
1. 予約申し込み
多くのハウスメーカーでは、完成見学会の参加に予約が必要です。予約は、ハウスメーカーのWebサイトや電話で受け付けています。
予約の際には、参加希望日や時間帯などを伝えることで、当日はスムーズに見学させてもらえるでしょう。



参加を断られるケースもあるため、必ず予約をしておきましょう!
2. 持ち物の準備
見学会に参加する際には、メモを取るための筆記用具やメジャーを持参しましょう。筆記用具があると、見学中に気になった点や後で質問したいことを記録できます。
メジャーは部屋のサイズを測り、家具が入った状態をイメージする際に役立ちます。



聞きたいことを忘れないように、質問リストを事前に用意しておくことも大切ですね!
また、当日スリッパや手袋を持参するか、見学会での貸し出しがあるかハウスメーカーに確認しておきましょう。新築の床や壁を汚したり、傷つけたりしないためにも準備しておくと安心です。
3. 見学当日
見学の際には、ハウスメーカーの担当者が、家の特徴やポイントを説明してくれます。事前に用意した質問リストを参考にしながら、気になる点を積極的に質問しましょう。
また、写真撮影が許可されている場合には、気になった箇所を撮影しておくのがおすすめです。後でじっくり見返せるので、間取りを検討する際などに役立ちます。



ただし、無断での撮影は厳禁です!
撮影する前に、担当者へ確認しておきましょう。なお、見学時間は30分から1時間程度が目安です。
【施主側】完成見学会やってよかった?見学会を開く3つのメリット


ここからは、施主として完成見学会を開く3つのメリットについて紹介します。
- こだわりの住宅を披露できる
- 謝礼をもらえるかもしれない
- つくり手の意識が高まる可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.こだわりの住宅を披露できる
見学会を開くことによって、こだわって建てた住宅を披露できます。



内装や外装の細かい部分などのこだわってつくった部分を多くの人に見てもらえますね!
理想の住宅を多くの人に披露したい方は、見学会を開くのがおすすめです。
2.謝礼をもらえるかもしれない
完成見学会を開くことによって、ハウスメーカーや工務店から謝礼をもらえる可能性があります。
一般的にハウスメーカーから見学会の開催を打診されることが多く、その際には謝礼を出してもらえることがあります。



ただし、謝礼は気持ち程度のことが多いです。
場合によっては、建築費用を安くしてくれたり、工事をサービスで実施してくれたりする場合があるため、事前に確認しましょう。
3.つくり手の意識が高まる可能性がある
完成見学会を開くことによって、つくり手の意識が強まる可能性があります。多くの方に披露するなら、いい家だなと思ってもらいたいという気持ちが出る場合があるからです。



ハウスメーカーや工務店は見学会を開くことで、自分たちの商品や技術を披露する機会になります!
とはいえ、見学会を開かないと手を抜かれる心配があるということではないので安心してください。
【施主側】完成見学会はやめたほうがいい?見学会を開く際の5つの注意点


施主として見学会を開く際の5つの注意点について紹介します。家族や友人から「やめたほうがいい」と言われる場合を考慮して、しっかりと確認しておいてください。
- トイレを使用されることがある
- 住宅を傷つけられるケースがある
- 防犯面で懸念を感じる場合がある
- かかった費用を知らない人に公開される
- スリッパの用意が必要になるかもしれない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.トイレを使用されることがある
見学会の参加者にトイレの使用を希望されることがあるかもしれません。基本的には見学会中にトイレを借りることはマナー違反です。



でも、貸してほしいと言われると断りにくいですよね!
新築住宅のトイレを知らない人に使用されるのは嫌だと思う方は事前にハウスメーカーに相談し、仮設トイレの設置などを依頼しましょう。
2.住宅を傷つけられるケースがある
悪気がなくても見学者に住宅を傷つけられる場合があります。



引き渡し前であれば修繕してもらえますが、引き渡し後であれば対応してもらえない場合があります!
見学会を行った後に、傷がないかをきちんと確認しておくと安心です。
3.防犯面で懸念を感じる場合がある
知らない人が室内に入ってくるため、防犯面で懸念を感じる場合があります。見学会に参加する方に悪意を持った方は少ないとは思いますが、家の中の様子を知られるため不安に感じる方がいるでしょう。



不安な方は参加者を「ハウスメーカーで契約済みの方」に限定するのがおすすめです!
4.かかった費用を知らない人に公開される
住宅や設備にかかった費用は、知らない人に公開されます。



これから住宅を建てる人は住宅の詳しい金額を知りたい方が多いです!
場合によっては、概算ではなく詳細金額を公開されることがあります。チラシなどに掲載されるケースもあるので、見学会参加者だけでなく地域住民に金額帯を知られるかもしれません。
新築見学会を開催する場合には、家の中だけではなく費用についても公開する必要がある点を押さえておきましょう。
5.スリッパの用意が必要になるかもしれない



見ず知らずの人に新築住宅を素足で歩かれることに抵抗があります。
施主がスリッパの用意をする必要があるかもしれません。一般的には新品の靴下やスリッパなどをハウスメーカーが用意してくれることが多いですが、用意してくれない場合があります。



開催の前に用意する必要がある物はないか確認しておきましょう!
完成見学会は完全予約制で来場者を限定できる


完成見学会は完全予約制にして来場者を限定できます。完全予約制にすることで、以下のようなメリットがあります。
- 人数を絞れる
- 大人のみ、業者と契約している方のみなど条件を設定できる
- 購買意欲が低い方の来場を制限できる



条件を設定することで、ストレスのない見学会を実施できそうですね!
完成見学会のメリットはリアルな生活をイメージした設計や工夫を知れること


完成見学会はリアルな生活をイメージできるため、自身の家族構成やライフスタイルに合った家づくりに関するヒントを得られる貴重な機会です。
見学会では、ハウスメーカーの担当者や施主自身から家づくりのポイントやこだわりについて直接話を聞けます。実際に家を建てた人の経験談は、カタログやWebサイトでは得られないリアルな情報が得られるでしょう。



これから家を建てる予定のある方は、参加を検討してみてください。
なお、家づくりの進め方に不安を感じている方は、すーさんの相談窓口をご利用ください。



ハウスメーカー営業マンとして15年の経歴のある私が、家づくりの相談に無料でのります。
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