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【実現可能】陸屋根の木造住宅の魅力や注意点10選を解説!住宅のプロが対策方法も紹介

「陸屋根の木造住宅は建てられるの?」
「陸屋根木造住宅の魅力や注意点は何?」
「後悔しないためにはどうすればいいかを知りたい」

陸屋根(ろくやね、りくやね)は、「勾配のない平らな屋根」のことであり、日本の木造住宅ではあまり見られませんでした。

あき

最近では防水技術の進化によって採用する住宅も増えているので、見かけることが多くなっています。

しかし、傾斜がなく雨水がたまりやすいため雨漏りのリスクがあるなどのデメリットも考慮して、採用するかどうか迷っている方もいるかもしれません。

この記事では、15年間大手住宅メーカーに勤務した家づくりプロが以下の内容について解説します。

  • 陸屋根のタイプ
  • 陸屋根木造住宅の魅力
  • 注意点
  • 後悔しないための対策
すーさん

陸屋根にして後悔しないための対策も紹介するので、最後まで読んで参考にしてください。

目次

陸屋根とは?2つのタイプを解説

陸屋根

陸屋根(ろくやね、りくやね)とは「勾配のない平らな屋根」のことです。「平屋根」や「パラペット付き屋根」とも呼ばれます。

一般的な屋根(勾配のある屋根)とは、納まりや仕上げの仕様が異なります。木造住宅に取り入れられる屋根の種類は以下の2つです。

  1. 屋上防水タイプ
  2. 金属屋根タイプ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.屋上防水タイプ

陸屋根の屋上防水タイプは、屋上をシート防水やウレタン防水で仕上げることで、歩行できる状態にする工法です。排水を促すために必要な、1/100~1/50程度の緩やかな勾配がついています。

建物外周に「パラペット」と呼ばれる立ち上がりを設置し、雨水の排水は「排水ドレン」「雨どい」を通って行います。

すーさん

屋上を利用できるのは利点ですが、コストが割高になってしまう点には注意が必要です。

2.金属屋根タイプ

すーさん

金属屋根タイプの陸屋根は、正面に雨どいが見えないため、直線的でシャープな印象の住宅になりますよ!

緩やかな勾配でも雨水が流れ落ちるように、縦ふきのガルバニウム鋼板などを設置するのが一般的です。縦ふきとは、屋根の傾きに沿って張るタイプの金属屋根ことです。

金属屋根タイプでは屋上が使えませんが、かかるコストは一般的な木造住宅とほとんど変わりません。

陸屋根木造住宅の5つの魅力

陸屋根の魅力

陸屋根には、一般的な屋根にはない以下の5つのような魅力があります。

  1. デザイン性が高い外観になる
  2. 屋上空間を有効活用できる
  3. メンテナンスしやすい
  4. 室内のスペースを広くできる
  5. 台風による風の被害を受けにくい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.デザイン性が高い外観になる

あき

陸屋根の木造住宅にするとマンションやビルのようなフォルムになり、スタイリッシュでシャープな外観にできますね!

シンプルでありながら、高級感があってデザイン性が高い外観にこだわりたい方にぴったりです。そのため、キューブ型の家や窓が少ない住宅に取り入れられることが多くなっています。

なお、キューブ型の家については関連記事【要検討】キューブ型の家で後悔する5つの理由を解説!対策方法やおしゃれな外観にするポイントも紹介で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

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2.屋上空間を有効活用できる

屋上防水タイプの陸屋根を採用すれば、屋上空間を有効活用できます。住宅密集地で庭がつくれない場合や、庭に日差しが当たらない場合には、屋上をアウトドア空間として利用するのがおすすめです。

なお、屋上は以下のように活用できます。

屋上の活用方法
  • 洗濯物を干す場所
  • 屋上緑化にして家庭菜園やガーデニングを楽しむ場所
  • リラックスする場所
あき

ガーデニングなどの趣味がある方は庭がなくても、木造住宅の屋上で思い切り趣味を楽しめますね!

3.メンテナンスしやすい

木造住宅の陸屋根は、メンテナンス作業に足場が不要なことが魅力の1つです。

一般的な勾配屋根の場合には、屋根のメンテナンス(屋根のチェック、塗装、張替え)の際に「屋根足場」が必要です。屋根足場の費用は1,000円/㎡程度であり、30坪の住宅(=勾配屋根面積120〜150㎡)ではメンテナンスのたびに12〜15万円かかってしまいます。

すーさん

メンテナンスがしやすいだけではなく、費用を抑えられるのはうれしいポイントですね!

なお、メンテナンスが少ないハウスメーカーについては、関連記事【お得に家づくり】メンテナンスが少ないハウスメーカー5選!選ぶときのポイントや費用を抑えるコツを紹介で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

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4.室内のスペースを広くできる

陸屋根木造住宅は勾配屋根と比較して、室内のスペースを広くできます。屋根の下にすぐ室内天井がくるため、天井を高くできるからです。

室内の天井を屋根に合わせて斜めにする必要がなく、開放的な空間をつくれます。

あき

吹き抜けのある2階リビングや天井が高い3階建てにしたい方におすすめです。

5.台風による風の被害を受けにくい

陸屋根はフラットな形状をしているため、風の影響を受けにくいと言われています。台風のような強い風が吹くときでも、屋根が破損することはほとんどありません。

すーさん

台風被害が多い地域に木造住宅を建てたい方は、陸屋根を検討してみるのがおすすめです。

陸屋根木造住宅の5つの注意点

陸屋根の注意点

陸屋根の木造住宅には魅力がありますが、注意点もあります。

  1. 雨漏りのリスクがある
  2. 斜線制限の規定を超えやすい
  3. 夏に室温が高くなりやすい
  4. 積雪により被害を受ける可能性がある
  5. 屋根裏収納はつくれない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.雨漏りのリスクがある

あき

木造住宅の陸屋根はフラットな形状をしているので雨水がたまりやすく、勾配屋根よりも雨漏りのリスクが高いです!

採用する防水の種類や施工会社選びを失敗すると、雨漏りを数年で起こしてしまう可能性もあります。

すーさん

定期的なメンテナンスを行って、防水効果を維持する必要もあります!

排水溝の掃除をこまめに行って、できるだけ水をためないようにすることが重要です。雨漏りのリスクが高いことを理解して採用するようにしましょう。

2.斜線制限の規定を超えやすい

陸屋根は、勾配屋根よりも「斜線規制」の影響を受けやすく、斜線制限の規定を超えやすいでしょう。建築基準法では、周囲の日当たりや通風環境を損なわないようにするために「北側斜線」「道路斜線」「隣地斜線」を定めています。

用途地域ごと数値(角度)が定められており、敷地の境界線や道路境界線から伸ばした斜線の内側に建物をおさめる必要があります。

すーさん

斜線制限の規定を超えてしまった場合には、建物面積を小さくしたり、各境界線から後退させたりすることによって、斜線内におさめる必要があります。

用途地域によっても数値は異なりますが、狭小地では木造でも陸屋根の実現が難しい可能性がある点には注意が必要です。

参照:建築基準法第56条「建築物の各部分の高さ」

3.夏に室温が高くなりやすい

木造住宅の陸屋根には屋根裏の空間がないため、夏に太陽光の影響が室内に伝わりやすく、室温が高くなりやすいです。

あき

勾配屋根と違って、最上階の室内に日射熱が直接伝わってしまいます!

屋根の断熱材には分厚くて、高性能なものを利用することで日光の影響を抑えられます。

4.積雪により被害を受ける可能性がある

豪雪地域だと降り積もった雪がそのまま建物上に残ってしまうため、積雪荷重への配慮が必要です。

すーさん

雪の荷重は多雪地域で「積雪1cm・1㎡=3kg」程度、一般的な地域では「積雪1cm・1㎡=2kg」程度、豪雪地域では「積雪1cm・1㎡=10kg」になると言われています。

家の大きさにもよりますが、木造住宅の陸屋根にかかる積雪荷重を想定しておく必要があります。心配な方で予算を多めに取れる方には、融雪システムの導入がおすすめです。

5.屋根裏収納はつくれない

陸屋根の場合には、屋根裏収納は空間がないためつくれません。ほかにも、ロフトや納戸をつくりたい場合にも、十分な空間を確保できないためつくるのは難しいでしょう。

そのため、屋根裏の空間を有効に使いたい方は、勾配屋根を検討するのがおすすめです。

ここまで、陸屋根木造住宅の魅力やデメリットを紹介してきましたが、自分が建てたい土地や地域に陸屋根が向いているのかわからないと感じる方もいるかもしれません。

あき

悩んでいる方は、「家づくりのプロ」であるすーさんに相談するのがおすすめです!

どんな悩みにも丁寧に答えてくれるので、家づくりが不安な方も安心して相談できます。無料で利用できるので、以下のリンクから気軽に相談してみてください。

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陸屋根木造住宅で後悔しないための4つの対策

アスファルト防水

陸屋根木造住宅で後悔しないためには、事前に対策をとっておく必要があります。以下のような対策が効果的です。

  1. 防水加工が施された素材を選ぶ
  2. 定期的なメンテナンスを想定しておく
  3. 高性能な断熱材を選ぶ
  4. 融雪システムを導入する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.防水加工が施された素材を選ぶ

すーさん

木造住宅の陸屋根の雨漏りリスクを避けるためには、防水加工が施された素材を選んでおくのがおすすめです!

ただし、初期費用が高くなる点には注意が必要です。なお、防水加工の種類には以下のようなものがあります。

防水加工の種類
  • シート防水
  • アスファルト防水
  • ウレタン防水
  • FRP防水

それぞれ耐用年数が変わるため、採用する素材については施工会社に詳しく聞いておくようにしましょう。

2.定期的なメンテナンスを想定しておく

陸屋根のメンテナンスは10年周期を推奨されているため、定期的に費用がかかることを想定しておきましょう。なお、アスファルト防水では20年程度の耐久性があると言われているので、メンテナンス頻度を抑えられる可能性があります。

あき

耐久性の高いものを選んでおくのがおすすめです。

雨水を流す排水口が詰まっていると水たまりができやすく、雨漏りのリスクを高めてしまいます。無理のない範囲で、屋根掃除を習慣にしておくとよいでしょう。

3.高性能な断熱材を選ぶ

木造住宅の陸屋根の断熱材は、勾配屋根以上に高性能なものを選ぶようにしましょう。

屋上防水タイプの場合には、コストはかかりますが断熱防水工法を採用するのがおすすめです。金属屋根タイプの場合には、断熱材付きの屋根材を採用したり、日射を高反射できる防水塗料を選んだりする方法もあります。

すーさん

夏でも快適に過ごすためには、高性能な断熱材を選びましょう!

なお、高気密高断熱の住宅については関連記事【極寒を凌ぐ】高気密高断熱住宅が得意なハウスメーカー5選!選び方や注意点も解説で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

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4.融雪システムを導入する

積雪が多い地域に陸屋根の木造住宅を建てようと考えている方は、融雪システムの導入を検討しましょう。雪の重さが原因で、屋根が崩壊する可能性があるからです。

あき

雪は水分を含んでいると重くなるので、融雪システムがあると安心ですね!

よく雪が降る地域に住むことを検討しているなら、融雪システムの導入がおすすめです。

陸屋根木造住宅を建てたいなら専門家に相談しよう

陸屋根 木造住宅 相談

陸屋根の木造住宅は、デザイン性が高くスタイリッシュな外観にでき、屋上空間をアウトドア空間として利用できるなど魅力が満載です。

ただし、木造住宅で陸屋根を導入する際には注意点があるため、対策をしっかりしておく必要があります。

なお、陸屋根木造住宅のことでお悩みの方は、プロに相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。

すーさん

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すーさんの相談窓口では、悩みをしっかりと聞いたうえで、家づくりについてアドバイスをしてくれます。無料で相談できるので、ぜひお気軽に利用してみてください。

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この記事を書いた人

失敗&後悔しない家づくりに関する情報を発信|家づくりが楽しすぎて家オタクと化した30代主婦|家づくり中に会いたい女No.1と呼ばれるまでに|Instagramアカウントはフォロワーさん6.8万人超え|家づくりの事を徹底リサーチして分かりやすく伝えます

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