「風通しの良い家に住みたい」
「どんな魅力があるのかな?」
「理想を実現させる方法を教えて」
マイホームの風通しが良いことは、快適に生活するための重要な要素です。家の中の湿気を抑え、カビやダニの繁殖を防ぐだけでなくシックハウス症候群の予防にも役立ちます。
住宅が劣化しづらくなりますよ!
風通しが良い家を実現するポイントは、窓の配置です。窓を室内の対角線や高い位置に配置すれば、風の流れを利用できます。
この記事では、風通しの良い家を建てようか悩んでいる人に、以下の情報を解説します。
- 風通しの良い家の魅力
- 理想を実現するためのポイント
- おすすめの設備
- 注意点
通気性の良さを確保したい人は、ぜひ最後までお読みください!
風通しの良い家が持つ5つの魅力
風通しの良い家は健康が維持しやすいです。具体的には、主に以下の5つにような魅力があげられます。
- カビやダニの発生を抑えられる
- 室内の熱気を逃せる
- シックハウス症候群を予防できる
- エアコンの負担を減らせる
- 住宅が劣化しづらい
順番に解説します。
1.カビやダニの発生を抑えられる
風通しの良い家にすることで、室内の湿度を調節してカビやダニの発生を抑えられます。外から入る風が、室内に溜まった湿度を放出してくれるからです。
カビやダニが繁殖しやすいのは、室内湿度が60%を超えた環境です。カビはダニのえさとなるので、カビの発生はダニの繁殖につながります。皮膚の炎症や感染症、アレルギーの原因となるので、通気性を確保して発生を未然に防ぎましょう。
近年は気密性の高い住宅が多いため、冬でも湿度が高くなっています。そのため、寝ている間に多くの汗をかく寝室や水回りの換気は十分に行うことが大切です。
小さなお子さんがいる家庭ではとくに安心ですね!
2.室内の熱気を逃せる
風通しの良い家であれば、室内にこもった熱気を逃がしやすくします。空気の循環をはやめ、室内を快適に導くでしょう。
とくに夏場の暑い日は、室内に熱気が溜まり熱中症のリスクが高まります。熱気が溜まった室内では、エアコンを使用してもすぐには涼しくならないため、一度空気を入れ替えるのが有効です。
扇風機やサーキュレーターを使えば、より効果的に熱気を放出しますよ!
3.シックハウス症候群を予防できる
風通しの良い家に住むと、シックハウス症候群の原因物質を排出できますよ!
シックハウス症候群は、住宅の建材や家具などから放出される化学物質がもたらす健康被害です。かかると頭痛やめまいなどの症状が現れます。
なお、シックハウス症候群の主な原因物質や症状の例は以下の通りです。
原因物質 | 概要 |
---|---|
ホルムアルデヒド | ・合板や壁紙などの接着剤に含まれる ・涙や吐き気・くしゃみなどの症状が現れる |
クロルピリホス | ・シロアリ駆除などに使われる殺虫剤と同じ成分 ・倦怠感や頭痛・目眩などの症状が現れる |
アセトアルデヒド | ・樹脂や塗料などに配合される防カビ剤 ・二日酔いのような症状が現れる |
トルエン・キシレン・エチルベンゼン | ・内装材の塗料や接着剤に含まれる ・疲労や吐き気など中枢神経系に影響がある |
夏の暑さや寒い冬でも快適に過ごせる気密性が高い家では、建具や日用品から出る化学物質が原因のシックハウス症候群に苦しまされることがあります。しかし、風通しを確保しておくことで常に空気を入れ替えられるため、化学物質が停滞しにくくなるのが魅力です。
4.エアコンの負担を減らせる
風通しの良い家は、自然換気を利用して室内の熱気を排出できます。そのため、エアコンにかかる負荷が大幅に減るでしょう。
また、使用する時には温度を高めに設定できるので、エネルギー効率の向上とエアコンの負荷が減って電気代の節約につながります。
エアコン本体も長く使えて経済的ですね!
5.住宅が劣化しづらい
住宅は湿気による木材の劣化に注意が必要です。建物が湿気で水分を吸収すると、基礎である木材を腐らせます。
しかし、風通しの良い家は、湿気の発生を抑制し木材に溜まった水分の蒸発を早めてくれます。湿気が少なくなればキッチンや浴室などの水回りが長持ちするため、メンテナンス費の抑制に貢献するでしょう。
水回りの補修は、大きなお金がかかるので助かりますね!
長持ちする家については、関連記事「【暮らしを守る】長持ちする家の特徴3選!住宅寿命を伸ばす方法やハウスメーカー選びのポイントも解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
窓の設置場所が重要!風通しの良い家を実現する5つのポイント
風通しの良い家の窓を配置するポイントは、以下の5つです。
- 対角線上に設置する
- 高い位置につくる
- 低い位置にもつくる
- 風の流れに沿った配置にする
- 外からの視線を遮れるように工夫する
それぞれ見ていきましょう。
1.対角線上に設置する
各居室の窓が2箇所あれば風の入り口と出口が作れるため、常に新鮮な空気が室内を循環します。また、窓を対角線上に設置することで広範囲の空気が巡回しやすくなるでしょう。
せっかく窓を2箇所に設置しても、配置が近すぎると部屋全体の空気は巡回しません。狭い範囲でしか空気が循環しないので、できるだけ部屋の対角線上に窓を設置してください。
窓が1箇所しかない時は、ドアを開けて扇風機で窓の外に空気を流しましょう!
2.高い位置につくる
暖かい空気は体積が膨張して質量が軽くなるため、上へ流れていきます。そのため、室内の熱気を逃がすには、高い位置に窓を設置するのが効果的です。
人が通れないほどの大きさの窓にすれば、夜間に開けっぱなしたまま寝られます。なお、吹き抜けなどの高い位置に設置する場合は、リモコンで開閉できるタイプが便利です。
暑くて寝苦しい夜が快適になりますね!
また、高い位置の窓は、採光が確保しやすく室内を明るく照らしてくれるのが利点です。
3.低い位置にもつくる
地窓を設置すると、室内に冷たい空気が循環します。地窓は、日本家屋では昔から使われている床から伸びた背の低い窓です。
日本では床に座る生活が基本なので、地窓で涼を取る文化が発展しました!
冷たい空気は下へと流れるため、地窓を設置すると足元の冷たい空気が室内にうまく流れます。高い位置の窓と併用すれば、空気の温度差を利用した換気を効率良く行えるでしょう。
また、地窓は居室だけでなく玄関や廊下、トイレに設置すると、通気と採光を併せ持ったおしゃれな空間に仕上がります。
4.風の流れに沿った配置にする
自然の風を効率よく室内に取り込むには、風の流れを考慮する必要があります。「日本海側と太平洋側」「海沿いと山沿い」など、土地が異なると風が吹く方向も同じように違いがあります。
窓を設置する際は、建物の風上を意識して大きさや形状を決めてください。
ただし、寝室の窓は風通しにこだわりすぎると、睡眠の質が下がる可能性があるので注意して設計しましょう!
寝室の窓については、関連記事「【事前チェックが重要】寝室の窓の失敗例7選!解決策や窓以外の注意点を住宅のプロが解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.外からの視線を遮れるように工夫する
せっかく風を取り込みやすい大きな窓を設置しても、近隣の視線を感じれば気軽に窓が開けられません。ブラインドや透け感のあるシェードで、視線を遮りながら風を取り込む工夫をしてみてください。
なお、外からの視線を遮る工夫は、以下の通りです。
- 窓の位置をずらす
- 窓の高さをずらす
- 北道路の土地を選ぶ
外構で植栽やフェンスを設置するのも効果がありますね!
2階リビングやウッドデッキを設置して、室内への視線が届きにくくする方法も効果的でしょう。
風通しを良くする4つの設備
ここでは風通しを良くする設備について、以下の4つを紹介します。
- 換気システム
- すべりだし窓
- ハイドア
- 玄関網戸
より快適な家づくりが可能になるでしょう。
1.換気システム
引用:建築基準法の改正
間取りや近隣の位置関係で窓が設置できない時は、換気システムを活用しましょう。雨の日や留守の際にも、自動で換気を行ってくれます。なお、換気システムの違いは、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
第一種換気 | ・給気口と排気口の両方を機械で換気するシステム ・設置が大がかりで初期費用も高い |
第二種換気 | ・給気口だけ機械で換気するシステム ・一般的な住宅ではあまり採用されない |
第三種換気 | ・排気口だけ機械で換気するシステム ・設置コストや電気代が安いが室温が外気に左右される |
換気システムがあれば、花粉などのアレルギーで窓が開けられない季節でも自由に空気を入れ替えられます。
建築基準法の改正で24時間換気が義務付けられているため、設置コストや快適性を考慮して導入しましょう!
とはいえ、換気システムのコストや機能面で「どうすればよいかわからない」という方がいるかもしれません。
住宅の換気システムについて迷ったら、ぜひ「すーさんの相談窓口」を利用してみてください。大手ハウスメーカーで15年以上にわたり営業をしていた経験を活かし、マイホームのお悩みを解決に導きます。
LINEにて無料相談ができるので、以下のリンクから友だち追加してみてください。
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2.すべりだし窓
ベランダなどに使われる引き違い窓は、風を取り込みにくいです。一方、すべりだし窓は外側に窓が開くことで効率的に風を取り込むため、空気の循環が素早く行えます。
開口部の調節がしやすく、省スペースでの設置が可能です。また、気温や風の強さによって、開口部を好きな幅に調節しやすいのが魅力です。
開口部が小さく人の出入りが難しいので、防犯にも役立ちますね!
3.ハイドア
引用:LIXIL|ハイドア
ハイドアを設置すると上枠が必要ないため、通気性が上がります。ドアを開け放つことで、床から天井までが隣の部屋とつながった開放感が味わえるでしょう。
ハイドアを引き戸にすれば、開き戸よりも広く開放できます。また、引き戸は開ける幅を自由自在に変えられるので、風通しの調整が可能です。
上吊りの引き戸であれば、下の部分に隙間があるので常に風通しの良い状態が続きますよ!
4.玄関網戸
引用:YKK AP|玄関網戸
玄関は扉を閉めっぱなしにすることが多いため、熱気が溜まりやすいです。そのため、玄関に網戸を取り付けて風の通り道をつくりましょう。玄関網戸のタイプ別の特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
カーテンのようなタイプ | ・安価で手軽に使える ・あくまでも簡易的なタイプ |
中心が折れるタイプ | ・丈夫で開閉時にスペースを取らない ・どんな形状の玄関にも取り付け可能 |
アコーディオンタイプ | ・コンパクトに折り畳める ・軽い力で開け閉めできる |
巻き込むタイプ | ・折り目がなく掃除がしやすい ・取り外しが可能なタイプもある |
玄関網戸は、虫よけだけでなく目隠しにもおすすめですよ!
風通しの良い家にするときに気をつけたい3つのポイント
風通しの良い家を建てる際には、以下の3つのポイントに注意してください。
- 窓の設置場所や種類を考慮する
- プライバシーに配慮する
- 断熱性とのバランスを取る
設置する窓を決める前に、知っておきましょう。
1.窓の設置場所や種類を考慮する
窓は種類やサイズが多すぎて、選択がとても難しいです!
設置した窓によっては、使いにくさから後悔する場合があります。そのため、窓を選ぶ際は使用目的に応じて、性能や効果を十分に得られるか確かめておきましょう。
たとえば、リビングの窓を設置する場合は、引き違い窓が一般的です。窓ガラスの面積が大きく、採光・通風ともに優れています。ただし、室内のデザイン性を向上させたい場合には、上げ下げ窓の採用がおすすめです。気密性や防犯効果も高く、おしゃれな空間が実現するでしょう。
2.プライバシーに配慮する
窓を設置しても、隣家や通行人の視線を感じてしまうと窓が開けられません。カーテンを閉めっぱなしでは、風通しが悪くなってしまいます。
設置する窓の高さや位置を変えることで、視線を外す工夫をしましょう。すりガラスやミラーガラスに変えてもプライバシーを保護できるので、施工会社の担当者に相談してみてください。
事前に相談すれば、失敗が避けられますね!
3.断熱性とのバランスを取る
風通しを重視して窓の数を増やすと、断熱性能が下がります。そのため、複数の窓をつくる際には、断熱性の高さを重視しましょう。
ガラスが二重や三重になった複層ガラスは、外気からの熱の流入を防いでくれます。また、窓枠のサッシも樹脂製に変えることで、熱を伝えにくくして室内の結露を防止します。
窓を設置する際は、風通しと断熱性能をバランスよく考慮して数や大きさ、種類を決めましょう!
風通しの良い家は窓が重要!設置に悩んだらすーさんに相談しよう
風通しの良い家は、アレルギーの原因となるカビやダニの発生を抑えます。また、シックハウス症候群の予防やエアコンの負担軽減も期待できるでしょう。
家族の健康を維持できますね!
ただし、理想的な家を実現するためには、適切な窓の設置が重要です。空気の出入り口を対角線上に2箇所設置したり、熱の気流を利用する上下階に窓をつけたりと工夫してみてください。
とはいえ、窓の設置は外観デザインにも影響するので、悩んでしまうかもしれません。
家づくりで悩んだ時は、すーさんの相談窓口をご活用ください!
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