「新築なのに寒いと感じる原因は?」
「注文住宅で寒さを感じることがないか不安」
「おすすめの断熱材を知りたい」
新築なのに寒いと感じるのは、断熱材の性能が低かったり、資材間にすき間があったりすることが原因です。暖かいマイホームを実現するために、断熱材や日当たりを重視しましょう。
新築を建てるなら暖かい家に住みたいです!
そこで本記事では、新築なのに寒いと感じる原因について、以下のポイントを解説します。
- 寒いと感じる原因
- 対策方法
- おすすめの断熱材
快適で暖かい家を建てたい方は、最後までご覧ください。
新築なのに寒いと感じる6つの原因
新築なのに寒いと感じる原因は、以下の6つです。
- 窓やサッシから暖気が逃げている
- 断熱材の性能が低い
- 資材間にすき間がある
- 吹き抜けがある
- 独立した部屋が多い
- 暖房器具の能力が部屋の広さに適していない
ひとつずつ原因をチェックしておきましょう。
1. 窓やサッシから暖気が逃げている
室内で温められた空気の58%は窓から外へ逃げるといわれているため、窓やサッシの断熱性が低いと寒く感じます。特にアルミサッシは断熱性が低いため、冷気が伝わりやすいのが特徴です。
意外と多くの空気が窓から外に逃げるんですね…
暖かさを保つために、断熱性能が高い窓やサッシを選びましょう。
2. 断熱材の性能が低い
断熱材の性能が低いと、部屋の中の暖かい空気が外に逃げてしまい寒さを感じます。断熱材の施工はハウスメーカーの腕によって決まるため、精度が低いと本来の能力を発揮できないケースが少なくありません。
そのため、後悔しない家づくりをするためには、事前に施工会社の実績をチェックしておくのがポイントです。
ハウスメーカーを決めるときは、過去にどのような家を建てたのかチェックしてみましょう!
3. 資材間にすき間がある
木造住宅は木材を組み合わせて作られているため、資材の間にすき間ができやすくなります。わずかなすき間から冷たい空気が入り込むことで、室内が寒いと感じてしまうことがあります。
木材はそれぞれ形が異なるので、すき間ができやすいんですね!
ただし、木造住宅すべてが寒く感じるわけではありません。施工技術の高いハウスメーカーに依頼すれば暖かい家を実現できるため、実績が豊富なメーカーに依頼しましょう。
4. 吹き抜けがある
吹き抜けにすると高い天井付近に暖かい空気が流れることで、部屋が寒くなります。また、エアコンを使用しても暖められた空気が循環しづらいことから、部屋を快適な室温にするのに時間がかかることがあるでしょう。
そのため、吹き抜けを取り入れるときはより高性能な空調を選んだり、天井にサーキュレータをつけたりして対策するのがおすすめです。
断熱材や空調にこだわれば、吹き抜けがあっても寒く感じにくいでしょう!
5. 独立した部屋が多い
家族それぞれに居室を設けたり、各設備に扉を設置したりすると、暖かい空気を遮断する仕切りが増えるため寒さを感じやすいです。たとえば、リビングと廊下の間にドアを設置すると、温度の変化を感じるケースなどがあげられます。
たしかに冬場の廊下は、特に寒さを感じますね!
部屋間の温度差はヒートショックを起こす原因にもなりかねません。家族が安心して暮らせる住まいを実現するためには、不要な仕切りは取り除き空間をつなげるのがポイントです。
6. 暖房器具の能力が部屋の広さに適していない
暖房器具の能力が部屋の広さに適していないと、外から冷やす力が強くなるため部屋が寒く感じます。特に、部屋が広く天井が高い場合はなかなか温まりにくい傾向があります。
部屋の床面積を広くする場合は、高性能な暖房器具を取り入れるのがコツです。エアコンは定格出力の値が大きいほど能力が高くなるので、広い間取りにするときは参考にしてみてください。
暖房器具の能力が部屋の広さに適しているかをチェックしてみましょう!
新築で寒いと感じないための対策8選
新築で寒いと感じないための対策は以下の8つです。
- 日当たりのよい土地に建てる
- 仕切りの採用は最小限にする
- 高性能サッシを採用する
- 気密シートを取り入れる
- 熱交換型の第一種換気システムを導入する
- シャッターをつける
- 床暖房を設置する
- 換気口カバーを設置する
快適に過ごすためにチェックしておきましょう。
1. 日当たりのよい土地に建てる
日当たりのよい土地なら、日中に日差しが入り込み暖かく過ごせるのでおすすめです。太陽光が部屋の中の空気を暖めてくれるため、暖房を使う頻度を減らせる可能性もあります。
なお、土地を探すときは実際にその場に行ってみて、日当たりがいいかを確認してみてください。「周囲に高い建物がないか」「南向きのリビングが設置できるか」などを基準にして選ぶと、後悔を防げるでしょう。
快適に過ごすには、日当たりのよさをチェックしなければなりませんね!
2. 仕切りの採用は最小限にする
部屋が細かく分かれていると、仕切りが暖気を遮断します。それぞれの空間に熱源となるヒーターやエアコンの設置が必須となるため、なるべく仕切りは最小限に抑えましょう。
部屋をできるだけ仕切らずに、間取りを一体化させるのがポイントです!
仕切りを取り払い回遊性のある間取りにすれば、家全体を暖めやすくなります。本当に仕切りが必要かをよく検討したうえで間取りを考えると、快適な新築住宅が実現するでしょう。
3. 高性能サッシを採用する
暖房で暖められた空気は、約半分がサッシから逃げてしまいます。そのため、高性能サッシを採用し寒さを防ぎましょう。
なお、最もグレードの高いサッシを求めている方には「クリプトンガス入りのトリプルガラス樹脂サッシ」がおすすめです。ただし、極寒地域で効果を最大限に発揮するため、採用する場合にはハウスメーカーとしっかり相談しておいてください。
施工会社と一緒に理想の家を実現しましょう!
4. 気密シートを取り入れる
家のすき間をなくして暖かい状態を保つには、気密シートを取り入れましょう。気密シートがすき間風を防いでくれるため、木造住宅でも寒さを感じにくいのが特徴です。
すき間風が気になる場合は、気密シートで対策してみてください!
高気密高断熱住宅を建てる方法については、関連記事「【極寒を凌ぐ】高気密高断熱住宅が得意なハウスメーカー5選!選び方や工夫したい設備も解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5. 熱交換型の第一種換気システムを導入する
第一種換気システムとは、外気を暖めたうえで家中を換気してくれるシステムのことです。一般的には、換気すると室内で暖められた空気を外に逃がすこととなります。そのため、換気しながら暖房を使用しても、室内は快適な温度になりにくいです。
しかし、第一種換気システムなら暖められた空気から熱だけを回収することで、外気に熱を加えて換気してくれます。冷気ではなく、新鮮な温かい空気を取り入れることが可能です。
高性能なシステムを導入すれば、寒さを感じずに快適に過ごせますね!
6. シャッターをつける
シャッターがあると家と外の間に壁ができるため、外気が直接侵入するのを防げます。すき間風や冷気を防ぐためには、シャッターで対策してもいいでしょう。
特に木造住宅は寒さを感じやすいため、シャッターの設置で暖かさを保つことを検討してみてください。
なお、雨戸かシャッターで悩んでいるなら、断然後者がおすすめです!
7. 床暖房を設置する
エアコンは足元に寒さを感じやすいため、床暖房と併用するのがおすすめです。足元が暖かいと、冬場でも裸足で移動できるでしょう。
床暖房があれば、スイッチを入れるだけでじんわり暖かさを感じられますね!
リラックス空間を実現したい方にもおすすめなので、新築にするときは床暖房を導入してみてください。
床暖房については、関連記事「【忠告】新築の床暖房にかかる費用は3つ!後悔しないための注意点を元住宅営業マンが解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
8. 換気口カバーを設置する
換気口には大きなすき間があるため、カバーを設置して冷たい風の侵入を防ぎましょう。
ただし、カバーをつけっぱなすと換気ができないため料理をする際などの換気が必要なタイミングでは、一時的な取り外しが必要です。取り外しの手間はかかりますが部屋の温度を保ちやすくなるため、暖かい家にしたい方におすすめです。
ここまで新築住宅におすすめな寒さ対策を紹介しましたが、どれを採用すべきか判断できないと悩む方がいるかもしれません。そのような方は、専門家に相談してみるといいでしょう。
これまで5,000名以上の家づくりのお悩みを解決してきた私なら、どのようなことでもアドバイスできます!
「すーさんの相談窓口」では、理想の家を実現するための具体的な方法を提案しているので、以下のボタンからお気軽にご連絡ください。
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新築の寒さを防ぐ!おすすめの断熱材5選
新築の寒さを防ぐには、以下の5つの断熱材がおすすめです。
- ポリスチレンフォーム
- 硬質ウレタンフォーム
- 炭化コルク
- 羊毛
- セルロースファイバー
ひとつずつチェックして、快適なマイホームを実現しましょう。
1. ポリスチレンフォーム
発泡プラスチック系の断熱材を、ポリスチレンフォームといいます。
種類は、以下の2種類です。
種類 | 特徴 |
---|---|
ビーズ法ポリスチレンフォーム | ・内部にある空気層が断熱性能を発揮する ・発泡プラスチック系断熱材のなかでは安価 |
押出法ポリスチレンフォーム | ・ビーズ法よりも粒子が小さく密度が高い ・部分的に使われることが多い |
いずれもすき間なく住宅にぴったりと形を合わせられるのがポイントです。ただし、断熱性が高いものの耐火性には弱いことがあげられます。
2. 硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えた断熱材です!
気泡に含まれる小さなガスは熱伝導を抑えるため優れた断熱性があり、結露やカビを防止する役割もあります。ただし、価格が高価で燃えると有毒ガスを発生させるリスクがあります。
3. 炭化コルク
炭化コルクは、ワインなどに使われるコルクの端材を炭化させた物です。断熱・調湿・吸音性に優れており、家の中の気温を快適に保てる効果があります。使い終わったコルクを使用しているので環境には優しいのですが、高価なのがデメリットです。
また、施工できるハウスメーカーが限られています!
湿度がコントロールできるタイプを探している方は炭化コルクがおすすめです。
4. 羊毛
羊毛に防虫処理を施した断熱材で、高い調湿性と断熱性があり、一年中を通して快適に過ごせるのが魅力です。防虫効果は半永久的で害虫の被害を抑えられるのも、ほかの断熱材にはないポイントです。
断熱性と調湿効果を兼ね備えているのがうれしいですね!
ただし、羊毛はほとんどの場合で海外からの輸入となります。また、天然素材なこともあり、ほかの断熱材と比較するとコストが高くなるでしょう。
5. セルロースファイバー
セルロースファイバーは新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を綿状にした断熱材で、気密性に優れています。吸放湿性があるため、夏は涼しく冬は暖かい家を実現できるでしょう。
ただし、ほかの断熱材より費用が高く、取り扱っている専門業者が少ないのが現状です。セルロースファイバーを取り入れたい場合は、施工会社の実績をチェックしておく必要があります。
実績をチェックしておけば後悔しませんね!
新築で寒い思いをしないために対策しておこう
新築で寒い思いをしないためには、土地選びからこだわるのが大切です。日当たりのよい土地ならエアコンをつけなくても暖かく感じるため、光熱費の削減にもつながるでしょう。
また、部屋を仕切りすぎると暖房効率が悪くなり、ヒートショックのリスクが高まります。間取りを考える際には、仕切る必要があるかを検討しておくことが大切です。
寒さを感じないための対策をチェックして、暖かい家を実現してください。
なお、専門家に相談することで、寒さを攻略できる方法についてより詳しく確認できます。住宅のプロにサポートしてもらいたい方は「すーさんの相談窓口」を活用してみるのがおすすめです。
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