「東玄関の間取りにはどんなメリットがある?」
「実現するには何を考えれば良い?」
「アイデアを見てみたい」
玄関は外から持ち込んでしまう湿った空気や雨水などで、じめじめしがちです。そのため、臭いやカビへの対策をする必要があります。
とはいえ、除湿剤などをおいても効果が低いことに困っています…。
実は東玄関なら、採光や風通しのよさが確保できるので、過ごしやすい空間を実現できます。
そこでこの記事では、東玄関の間取りを検討している方に向けて、家づくりのプロである筆者が以下の内容について解説します。
- 各方角の間取りとの違いと特徴
- おすすめの理由
- 注意点と対策
- アイデア
家づくりでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!
東玄関と各方角の特徴の違いをサクッと解説
玄関は東以外にもさまざまな方角に設置できます。各方角の特徴の違いを以下の表にまとめたので、確認してみましょう。
方角 | 特徴 |
---|---|
東向き | ・午前中の日当たりが良い ・家の南側にスペースを確保できる ・正午から夕方にかけて部屋が薄暗くなる |
北向き | ・日当たりが悪い ・室温が上がりづらく1日を通して寒くなりやすい ・日差しが入らないので照明が必要になる |
南向き | ・太陽の日差しがあたる時間が最も長い ・1日を通して玄関が明るい ・直射日光があたるため、室温が上昇しやすい |
西向き | ・午後から夕方にかけて日差しがあたる ・西日の眩しさの対策が必要になる ・午前中は陽の光が入りづらく暗くなりやすい |
東玄関は、太陽が昇ってくるのと同時に部屋に光が入ってきます。
朝になると部屋の中が明るくなるのが特徴です!
東玄関の間取りは「朝から活動したい」「午後に家にいることが少ない」といった方におすすめです。
東玄関の間取りがおすすめの理由5選
ここからは、東玄関がおすすめの理由を具体的に紹介していきます。
- 南側のスペースを有効活用しやすい
- 吹き抜けを作ると光を取り込める
- 西日を防げる
- プライバシーを守りやすい
- 気持ちよく1日を始められる
順番に見ていきましょう。
1.南側のスペースを有効活用しやすい
東玄関の間取りにすると、家の南側のスペースを活用しやすいです。南側に玄関がない分、まとまった広々としたスペースを作れます。
大きめのリビングやダイニングなどを配置しやすくなり、家族団らんの空間を作りやすくなるでしょう。
南側は1日を通して太陽の光が入ってきます!
窓を設置することで日中の日当たりが良くなるので、電気をつけなくても自然な明るさの部屋を実現できるのが魅力です。
また、日中の室温が上がりやすくなるため、冬の寒い日でも快適に過ごしやすくなります。
2.吹き抜けを作ると光を取り込める
東玄関に吹き抜けを作ると、部屋の中に太陽光をたっぷり取り込みやすくなります。日の出から太陽光が差し込んでくるので、朝から午前中にかけて室内全体を明るくできるでしょう。
また、東向きの玄関は日差しが玄関の室温を暖めたり、風通しの良さが熱気や湿気を逃がしてくれたりします。
朝の早い時間から快適に過ごしやすくなります!
さらに、玄関を吹き抜けにすることで開放的な空間になり、おしゃれな雰囲気を演出してくれるでしょう。
玄関の吹き抜けについては、関連記事「【実際どう?】玄関が吹き抜けで後悔する理由4つを住宅のプロが解説!対策法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.西日を防げる
東玄関の間取りにすると、西日を防げます。西日の日差しの強さは、部屋の中に入ってくると眩しさを感じさせます。そのため、遮光カーテンの設置などの対策が必要です。
玄関が東側にあれば、西日は入ってこないため日差しの対策がいりません!
また、西日が入らないことから夕方からの室温上昇を防げます。特に夏場は暑さを防げるため、室温を安定させられるのが利点です。
4.プライバシーを守りやすい
東玄関の間取りがおすすめの理由の一つが、家全体のプライバシーを守りやすいことです。東側に玄関を設置して南側にリビングやダイニングを作ると、それぞれが直結しません。
玄関からリビングが見えなくなり、来客や外からの視線が届きづらくなります!
家のプライバシーが保たれるので、洗濯物が干しやすくなったり、リラックスできたりするなど、過ごしやすい空間を実現できます。
5.気持ちよく1日を始められる
太陽は東から昇るので、1日の始まりに朝日を浴びられます!
朝から明るい空間で過ごせれば、気持ちのよい目覚めを実感できるでしょう。通勤や通学の際に、すっきりとした気持ちで1日を開始できるため、朝の充実感が高い生活を送れます。
東玄関の間取りにする際の3つの注意点
東玄関の間取りにする際は、以下の3点に注意しましょう。
- 朝日が眩しい
- 日中の室温が上がりにくい
- 午後になると照明が必要になる
それぞれ解説していきます。
1.朝日が眩しい
東玄関の間取りは朝から昼頃までの日当たりがよいのが魅力ですが、朝日が眩しいと感じることがあります。
朝日が低い位置から差し込むからです!
そのため、朝日の眩しさについて、何かしらの対策をしておきましょう。例えば、玄関ポーチに屋根を設置したり、窓にカーテンを付けたりすることが考えられます。
玄関に入る日差しを調整できるため、朝の時間帯を快適に過ごしやすくなります。
2.日中の室温が上がりにくい
東玄関の日当たりは午前中が一番よいため、日中の室温が上がりにくいのがデメリットです。
正午を過ぎると玄関の日当たりが悪くなってくるため、どうしても室温が上がりにくくなってしまいます。
すると、夏は少し涼しさを保てるため問題ありませんが、冬は日中から部屋が寒く感じることがあるでしょう。
寒さが気になる方は、小さな電気ヒーターを設置して室温を安定させる工夫をしてみてください。
玄関とリビングの間取りについては、関連記事「【開放感アップ】玄関とリビングを直結させるのがおすすめな理由3選!間取り例や成功のコツも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.午後になると照明が必要になる
東玄関の間取りにした場合、午後になると電気をつける必要があります。正午を過ぎると日差しが入りにくくなるためです。
玄関が暗くなると、靴ひもを結ぶときなどに不便さを感じるでしょう。
そのため、明るさを保つための照明を取り付けましょう。シーリングライトやペンダントライトなど、雰囲気に合うものを選んで付けてみてください。
なお、注文住宅の東玄関の間取りで悩む方は、専門家に相談してみるといいでしょう。すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤務した経験があり、たくさんの人の家づくりに携わってきました。また、LINEでの相談件数は5,000件を突破しています。
5,000人以上の家づくりの悩みを解決してきました!
あなたに合った間取りを無料でアドバイスできるので、ぜひお気軽に以下のボタンからご連絡ください。
\ ノープランでOK /
快適な東玄関の間取りを実現する4つのポイント
快適な東玄関の間取りを実現するポイントを見ていきましょう。
- 季節や時間ごとの日当たり・風通しを確認しておく
- 外から見えにくいように配慮する
- 近隣住宅の間取りを考慮する
- 車や道路への動線を考える
それぞれ解説していきます。
1.季節や時間ごとの日当たり・風通しを確認しておく
東玄関の間取りを決める際は、家を建てる土地に足を運んで季節や時間ごとに日当たりや風通しにどのような違いがあるかを確認しておきましょう。
体感してから決めることで、1年や1日を通して快適な生活がしやすくなります!
例えば、日差しを遮る隣家や山などがない場合には、夏は朝5時前後に玄関に日差しが入ってきます。一方で冬だと太陽が昇る時間が遅いため、朝7時頃にならないと日差しが入ってきません。
その土地に合った東玄関を実現できるよう、必要な対策をしておきましょう。
2.外から見えにくいように配慮する
東玄関の間取りは、外から見えにくいように配慮する必要があります。玄関が道路に隣接していたり、隣家との距離が近かったりすると、家の中を見られてしまう可能性があるからです。
外から玄関の中が見えやすい場合、プライバシーの確保や防犯性が低くなってしまうので注意が必要です。
そのため、道路や近隣住宅からの見え方を確認したうえで、東玄関の間取りを決めてみてください。
3.近隣住宅の間取りを考慮する
東玄関の間取りを考える際は、近隣住宅の玄関や窓の位置を確認しておきましょう。近隣住宅の間取りによっては、玄関から家の中が見えることでプライバシーを守れない可能性があります。
さらに、お互いが玄関や窓を開閉した際に、顔を合わせることになり驚いてしまうケースも考えられます!
家族のプライバシーを守るためにも、周辺環境を確認してみてください。
4.車や道路への動線を考える
玄関から車や道路が近いと、スムーズに移動できることから外出しやすくなります。
また、玄関とガレージが近くにあれば、雨が降っていても傘をささずに移動したり、荷物の出し入れが簡単にできたりするのが魅力です。
外出時の移動をスムーズにしたいなら、車と道路への動線を確認しておくことをおすすめします!
東玄関の間取りを実現した事例3選
東玄関の間取りを考えるなら、実際の事例を見ることでイメージを掴みやすくなります。
今回は以下の3つの事例を紹介します。
- 南側に過ごす時間の長い居室を配置した間取り
- ビルトインガレージで愛車を眺められる間取り
- 広いリビングに採光を確保した間取り
それぞれ見ていきましょう。
1.南側に過ごす時間の長い居室を配置した間取り
東側に玄関を設置して、南側に和室、リビング、ダイニング、キッチンを配置した間取りです。1日の中で長い時間を過ごす部屋を南側にまとめることで、採光を確保しています。
1日を通して各部屋に太陽の光が入ってくるので、常に明るい部屋を実現できるのが魅力です。
西側の窓をなくしたことで、西日を防いでいますね!
また、玄関から各部屋が見えない間取りになっているので、プライバシーに配慮した間取りが実現できています。
2.ビルトインガレージで愛車を眺められる間取り
ビルトインガレージにして、車庫と玄関をつなげた間取りです。車を頻繁に使用する方にとっては、理想的な間取りではないでしょうか。車への移動がスムーズなため、外出時の時短が叶います。
また、急に雨が降っても濡れずに移動可能です!
寝室とガレージを隣にして窓を設置することで、いつでも愛車を眺められるようになっています。
3.広いリビングに採光を確保した間取り
北東に玄関を設置した間取りです。南側に広いリビングダイニングを設置することで、採光を確保し明るい部屋を実現しています。
また、リビングの西側に窓を設けることで、冬場の日中に暖かさを保てるよううまく西日を活用しているのが特徴です。
夏場はカーテンを閉めておけば室温上昇を防ぎつつ、日差しが部屋の明るさを保ってくれますね!
玄関からキッチンやリビングが完全に見えないように配慮されているので、プライバシーがしっかり守られています。
「かえるけんちく相談所」の記事「【間取りで後悔】する13のポイント|一級建築士が解説!」では、注文住宅の間取り診断で後悔しがちな13のポイントを詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
東玄関の間取りで快適な注文住宅を建てよう
東玄関の間取りは、朝日を部屋に取り入れやすいことが魅力です。早い時間帯から部屋に日差しが入るので、朝から気持ちのよい1日を過ごせるでしょう。
充実した1日を過ごせますね!
本記事を参考に、東玄関の間取りを検討して快適な住宅を建てましょう。
家族で考えてみたけれど、まだ不安がある方はすーさんの相談窓口までご相談ください!
すーさんの相談窓口では、住宅販売士の経験を生かしてあなたにぴったりの間取りを提案しています。東玄関のマイホームを建てようと考えている方は、ぜひ以下のボタンからお気軽にご連絡ください!