「南玄関の間取りが知りたい」
「おすすめの家事動線はあるの?」
「南側に玄関を設置してもいいのかな」
南玄関は日照時間が長いため、日中は常に明るく気持ち良く過ごせます。自然光が降り注ぐ玄関に吹き抜けやリビングを隣接すれば、暖かくデザイン性の高い家づくりが完成するでしょう。
風水的にも太陽が一番高く昇る南側は、明るく暖かいエネルギーが入りやすい方角です。人気運や美容運が上昇して、社会的地位が上がると言われています。
しかし、南玄関を設置すると南側に居住スペースが配置しづらいです!
また、スムーズな家事動線が確保できる間取りを考慮する必要があるでしょう。
この記事では、南玄関の間取りとスムーズな家事動線が知りたい人に向けて、家づくりのプロである筆者が以下の内容について解説します。
- 南玄関の魅力
- 間取りのコツ
- 気をつけるポイント
- 間取り例
理想の家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
南玄関の間取りが魅力的に感じる3つの理由
南玄関の間取りが魅力的な理由は、以下の3つです。
- 明るく心地よい空間
- 植物がよく育つ
- 風水的に吉
南側に設置を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.明るく心地よい空間
南玄関はどの方角よりも日照時間が長くなるため、自然光がたっぷり差し込み明るさを確保できます。玄関に窓がついていれば、日中は太陽光で十分なため照明が要りません。
お客さんが来た際に、明るい玄関だと相手の顔が良く見えます!
玄関ドアにガラスが入っていると、採光しやすくデザイン的にもおしゃれです。また、玄関を吹き抜けにし上部に窓を設けると、暖かい空気が流れて快適な空間になるでしょう。
2.植物がよく育つ
南玄関は、日当たりの良さからアプローチやポーチに植えた草木がよく育ちます。玄関は「家の顔」と言われるほど、住宅の印象を決める重要な場所です。
華やかな印象にしたい人は、植物や寄せ植えなどを置くことを検討してみてください。玄関周りを装飾すると、家全体が明るい印象になり外観のアクセントになるでしょう。
ただし、南側は日差しを得るために大きな窓を設置することが多く、外からの視線が気になる可能性があります。そのため、四方に枝を伸ばすシンボルツリーを植えることで視線を遮り、プライバシーの保護や防犯対策をするのがおすすめです。
フェンスや壁を設置するよりも、より自然にプライバシーが守られますよ!
3.風水的に吉
南玄関は日当たりが良いため、風水では「火」の気を取り込みやすく、活動的でコミュニケーションが活発になると言われています。なお、風水的な意味で南玄関は、以下のような運気上昇の効果が見込めます。
- 名誉運
- 人気運
- 美容運
- 家族運
火の気の効果で悪運を断ち切り、社会的地位や人気が高まります!
「火」の気は、火を燃やし続けられる「木」との相性が良いです。玄関に無垢材の床や木製の家具、シンボルツリーがあると、より効果アップが期待できるでしょう。
風水的によく避けられる北玄関については、関連記事「【目からうろこ】北玄関のメリット5選!注意点や間取りアイデアもあわせて解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
南玄関の間取りで家事動線をスムーズにするコツ5選
スムーズな家事が実現する動線は、以下の通りです。
- 玄関に手洗い場を設置する
- 玄関にパントリーとキッチンを隣接する
- キッチンとダイニングの距離を近づける
- キッチンと水回りを近くに配置する
- 洗面所と脱衣所を分離する
順番に解説します。
1.玄関に手洗い場を設置する
玄関ホールに手洗い場を設置すると、帰宅してすぐに手洗いやうがいができます。風邪などの感染症予防に最適で、子どもに手洗いを習慣化させるのにも効果的です。
また、来客の際に手洗い場を貸すことになっても、生活感のある洗面所を見られないで済みます。急な来客でも慌てて片付ける必要がないのは、嬉しいポイントです。
手洗いスペースに鏡を設置しておけば、外出前には身だしなみチェックができますね!
2.玄関にパントリーとキッチンを隣接する
玄関とパントリー、キッチンを隣接させると、買い物からの帰宅後にすぐに食材がしまえます。重い荷物を持って長い距離を移動しなくても良くなり、体力的な負担の軽減が期待できるでしょう。
また、宅配便で受け取った食材もそのまま片付けられるので、移動距離が短いのが利点です。
ただし、玄関からパントリーやキッチンが丸見えにならないように間取りを工夫してください!
3.キッチンとダイニングの距離を近づける
キッチンとダイニングが近いと、食事の配膳や後片付けが楽です。作るおかずが多い時は、ダイニングテーブルを作業台にすれば効率良く調理できます。
調理した料理がすぐに配膳できますよ!
また、子どもがダイニングテーブルで宿題していれば、料理中でも様子を見てあげられるでしょう。
一方、機能性や収納を重視したキッチンはLDKの中で独立した状態になりがちです。インテリアを統一することで、デザイン性の高い空間に仕上げましょう。
4.キッチンと水回りを近くに配置する
キッチン・洗面所・ランドリールームが近いと、家事動線が短くなり労力が減りますよ!
水回りをまとめると、移動距離が減るため効率よく家事ができます。とくに、キッチンを中心にまとめると、料理をしながら洗濯や身支度、風呂掃除などができて便利です。
生活動線がシンプルになり、普段の生活が楽になるでしょう。また、水回りは分散させない方が配管の引き込みを短くできて設置費用を抑えられます。
回遊動線の間取りについては、関連記事「【事例アリ】回遊動線のある間取りの魅力3選!住宅のプロが後悔例や設計のコツを解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5.洗面所と脱衣所を分離する
洗面所と脱衣所が同じスペースにあると、誰かが入浴中していると洗面所を使いにくいです。生活環境を最適で機能的にするには、洗面所と脱衣所を分離させることをおすすめします。
なお、分離させるメリットは以下の通りです。
- スペースを同時に使える
- お客様に洗濯物が見られない
- プライバシーが守られる
- 家族を気にせず家事ができる
収納スペースも確保しやすいですね!
家事動線を意識した間取りは、日常生活の質の向上に欠かせません。帰宅した際の玄関からの動線や水回りの集中など、ぜひ理想の家づくりの参考にしてみてください。
とはいえ、家事動線が決められないと悩んでいる方は、長年大手ハウスメーカーに勤務した「家づくりのプロ」であるすーさんに相談するのがおすすめです。
南玄関の間取りなど、どんな些細な悩みでも丁寧にアドバイスしてくれます。無料で相談できるので、気軽に利用してみてくださいね。
\ ノープランでOK /
南玄関の間取りを採用するなら気をつけるべきポイント3選
南玄関の間取りの注意点は、以下の3つです。
- 南側の居室スペースが少なくなる
- 玄関の劣化が早まる
- 視線が気になる
対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
1.南側の居室スペースが少なくなる
南玄関にすることで、日当たりの良い南側のスペースに設置できる居室の数が減ってしまいます。生活空間の主要であるリビングやダイニングの快適性が下がるでしょう。
そのため、東西に長い住宅を建てることで、デメリットを解決するのがおすすめです。東西に長い家は、南側に窓がある居室の設置ができます。大きな窓を南北に設置すれば、たくさんの日差しを取り込めて、風通しもよくなるでしょう。
中庭のあるコの字の家も家全体に自然光を取り込みやすいですよ!
2.玄関の劣化が早まる
南玄関は日照時間が長いため、直射日光でドアや取っ手の劣化が早まってしまいます。直射日光による劣化例は、以下の通りです。
状態 | 状況 |
---|---|
色褪せ | ・紫外線による色褪せ ・見映えが著しく低下する |
塗装のはがれ | ・紫外線による塗装の劣化 ・結露や錆びが発生する |
反り返りや変形 | ・紫外線による本体の変形 ・ドアが合わなくなる |
色褪せや塗装のはがれが原因でドアが変形すると、ピッキングなどで空き巣に入られますよ!
玄関の劣化対策として有効なのは、こまめな掃除やお手入れです。玄関用の艶出しや化粧フィルムで、紫外線から守りましょう。
3.視線が気になる
南玄関を採用する場合、南側の道路に面しているケースが一般的です。そのため、車や通行人の視線が気になる恐れがあります。
外の視線が気になって、カーテンを閉めたまま生活するのは嫌ですよね!
南側は大きな窓を設置することが多く、カーテンを閉めていないと家の中が丸見えになってしまいます。そこで、外構に壁やフェンスを設置して目隠しをしましょう。
より自然に目隠しするなら植栽がおすすめです。シンボルツリーを植えれば、目隠しだけでなく癒しの効果も得られます。オリーブやヤマボウシなどの常緑樹は、冬でも枯れずに緑の葉が目隠ししてくれるでしょう。
家事動線を意識した南玄関の間取り事例3選
南玄関を採用して家事動線を考慮した間取りは、以下の3つです。
- 中央に階段を配置した間取り
- 家事室のある間取り
- 洗面所にランドリールームを配置した間取り
それぞれの間取りのポイントを解説します。
1.中央に階段を配置した間取り
引用:南玄関で「家事動線」のいい間取り|約30坪で快適おしゃれな住まいづくり
階段を中央に配置することで、全ての居室へ短い動線でアクセスできます。また、2階の廊下を少なくしてスペースの無駄を省いた間取りです。
帰宅後はすぐに手を洗える衛生的な間取りですね!
玄関から真っ直ぐ手洗い場とLDKの二手に移動できるので、来客の際も気を遣わずに済みます。南側のリビングの吹き抜けから降り注ぐ太陽の光で、冬でも暖かく過ごせるでしょう。
2.家事室のある間取り
浴室・洗面所・家事室が一直線に並んだ、家事を楽にする動線です。キッチン横に家事室があると料理の合間にひと息つけます。
学校の書類整理やレシートの記帳も、家族とのコミュニケーションを取りながら進められるでしょう。
デスクだけなので、狭いスペースでも設置できますね!
家事室がある間取りについては、関連記事「【超効率的】家事室のある間取り7選!便利な設備や成功させるポイントをプロが解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.洗面所にランドリールームを配置した間取り
引用:ランドリールームのある間取り実例|失敗しない考え方のポイントを解説
ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させた間取りです。洗濯作業が一カ所に集約した動線で、工程の多い洗濯の時短を実現しました。
「洗う・干す・アイロンがけ・畳む」がランドリールーム内で完結します。畳んだ衣類はファミリークローゼットへ一か所に収納できるのも魅力です。
ランドリールームで部屋干しする場合は、ある程度の広さを確保しましょう!
南玄関の間取りで家事動線に悩んだらすーさんに相談しよう
南玄関は自然光がたっぷり差し込む明るい玄関です。玄関に窓がついていれば、日中は太陽光で照明が必要ありません。
南玄関は風水的にもコミュニケーションを活発にさせ、名誉運や人気運・美容運などの運気を上昇させる効果があります。
家事動線を意識した間取りを取り入れると、さらに運気が上昇しますね!
とはいえ、南玄関は強い紫外線を浴びるため、ドアの劣化に注意が必要です。こまめな掃除やメンテナンスを実施してきれいな状態を持続しましょう。
南玄関の間取りで家事動線にお悩みの方は、プロに相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。これまで5,000人以上の相談に乗ってきた経験があるすーさんなら、あなたに合った提案をします。
家づくりの悩みをしっかりと聞いたうえで適切なアドバイスをするので、ぜひご利用ください!