【タイプ別】6人家族の間取り実例6選！理想を実現させるポイントも住宅のプロが解説

「6人家族に適した間取りを探している」
「どうしたら家族みんなで快適に暮らせる家が実現できる？」
「大家族向けの住宅プランを知りたい」

6人家族のための理想的な住まいづくりに悩む方は多いでしょう。広さや収納、プライバシーや家事効率などの大家族ならではの課題を解決しつつ、快適な生活空間を実現するのは容易ではありません。

そこで本記事では、大手ハウスメーカーに15年勤務していた家づくりのプロである筆者が、以下の項目を紹介します。

• 6人家族に必要な坪数
• 間取り例
• 間取りを考える際のポイント

効率的な動線計画から将来を見据えた可変性まで、快適な暮らしを実現するための秘訣を伝授します。

6人家族に必要な坪数をサクッと解説

6人家族に適した住まいの広さを確保することは、快適な生活を送るうえで重要な要素です。国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、6人家族に必要な最低限の広さは70㎡とされています。

しかし、より余裕のある暮らしを実現するなら、都市部なら135㎡程度、郊外なら175㎡が理想的でしょう。

また、在宅ワークのスペースが必要な場合や趣味の部屋を設けたい場合には、さらに広い面積が求められます。適切な収納計画や可変性のある間取りを採用することで、限られたスペースでも快適な暮らしを実現できるでしょう。

【2階建て】6人家族の間取り例3選

6人家族のための2階建て住宅では、家族全員が快適に過ごせるスペースを確保するために、プライバシー空間と共用スペースのバランスを取ることが重要です。

ここでは、実際の間取り例を3つ紹介します。

1. 5LDKで不自由のない暮らしを実現
2. 隣家の近さが気にならない中庭のある家
3. 回遊動線のある間取りで家事負担を軽減

それぞれ確認していきましょう。

1. 5LDKで不自由のない暮らしを実現

2世帯住宅として設計されているため共用部分が多いものの、セカンドリビングにはミニキッチンを設置することでプライバシー空間と共有スペースのバランスを取っています。

また、1階と2階をつなぐ階段を2つに分けたことで、各居室までの生活動線のよさをアップさせています。LDKは、20畳と広々した空間を確保しているので6人が集まってもゆったりと過ごせるのが魅力です。

2. 隣家の近さが気にならない中庭のある家

南面が隣家に近いという立地条件を克服するため、建物をコの字型に設計し中央にテラスデッキを配置することで、通風と採光を確保しています。

また、6人分の食材を運ぶのが少しでも楽になるようにと、土間収納には2つの出入り口を設けることでキッチンへの直通ルートを実現しているのがポイントです。

機能的な設計を採用することにより、6人家族であっても居心地の良い暮らしを実現しています。

なお、モダンな外観の家を作りたい方は、関連記事「【組み合わせ自由】ナチュラルモダンな家を実現する方法8選！成功させる方法や事例も解説」を参考にしてみてください。

3. 回遊動線のある間取りで家事負担を軽減

家事がしやすい回遊動線を導入するために、オープンキッチンを採用しています。料理をしながら、リビングで過ごす家族とコミュニケーションが取りやすいのが魅力です。

また、LDKを2階に配置することで吹き抜け空間を実現しています。家族全員が同じ場所にいても、窮屈さを感じにくい開放的な空間が広がっているのがポイントです。

【平屋】6人家族の間取り例3選

6人家族向けの平屋は、限られた面積を最大限に活用しつつ、家族全員が快適に暮らせる工夫が求められます。ここでは、実際の間取り例を3つ紹介します。

1. 3世代が程よい距離感を保てる家
2. 自然と調和する丁寧な暮らしを実現した2世帯住宅
3. 4人の子ども心をくすぐる工夫が満載の家

1. 3世代が程よい距離感を保てる家

各世代のプライバシーを確保するために、間取りに高低差をつけたのがポイントです。キッチンやダイニングより低くしたリビングや小上がりタイプの畳スペースなど、段差を設けることで家族の気配は感じつつも視線が交わらないよう設計されています。

また、急勾配な屋根裏を利用し天井の高さを確保することで、開放感を実現しています。6人が一緒の空間にいても狭さを感じにくいのがポイントです。

2. 自然と調和する丁寧な暮らしを実現した2世帯住宅

広々とした敷地を最大限に活かし、2世帯がゆったりと暮らせる平屋の住まいを実現しています。家の中心に配置された中庭は、プライベートを確保しつつも開放感が生まれているのがポイントです。

ほぼすべての居室からテラスにアクセスできること、中庭を介して家族の視線が交差する設計をしたことにより、空間につながりが演出されているのも特徴です。

3. 4人の子ども心をくすぐる工夫が満載の家

引用：【SUUMO】中2階の秘密基地、雲梯（うんてい）のある楽しい家

子ども4人が思う存分遊べるように、家の中にたくさんの工夫が詰め込まれているのが特徴の家です。ぐるぐる回遊できる動線はもちろん、トンネル状の床下収納は子ども心をくすぐるでしょう。

夫婦で協力して家事を進められる動線を確保していることから、時短できたぶんは家族みんなで過ごしたり大人のリフレッシュ時間にあてたりできるのが嬉しいポイントです。

ここまで実例を紹介してきましたが、家族にぴったりの住まいをつくるのは選択肢が多すぎて決めきれないと悩む方もいるでしょう。そのような方は、専門家にサポートしてもらうことをおすすめします。

マイホームのお悩みは「すーさんの相談窓口」の利用がおすすめです。相談は無料なので、以下からお気軽にご連絡ください！

6人家族の間取りを考える際の5つのポイント

6人家族の住まいを計画する際は、家族全員が快適に暮らせる空間づくりが重要です。ここでは、長期的に住みやすい空間を実現するための5つのポイントを紹介します。

1. ゆったりと過ごせる広さがあるか
2. 採光を確保できるか
3. 生活動線は利便性が高いか
4. 他の部屋との配置はバランスが悪くないか
5. 収納スペースは十分にあるか

詳しく見ていきましょう。

1. ゆったりと過ごせる広さがあるか

6人家族の間取りにおいて、十分な広さの確保は最優先事項です。将来的な家具配置も視野に入れ、家族全員が快適に過ごせる空間設計をしましょう。

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、6人家族に必要な最低限の広さは70㎡とされています。しかし、より余裕のある暮らしを実現するなら、都市部なら135㎡、郊外なら175㎡程度が理想的です。

子どもが大きくなると、趣味や部活で使用する用具が増える可能性があります。ライフスタイルの変化にも対応できる空間を用意しておくのがおすすめです。

2. 採光を確保できるか

6人家族の住まいでは、適切な日当たりの確保が健康的な生活環境づくりに欠かせません。

日当たりを改善するポイントは以下の通りです。

家族の健康と快適な暮らしを保つために、日当たりにこだわった間取り設計を心がけましょう。

3. 生活動線は利便性が高いか

効率的な生活動線の設計が、6人家族の快適な暮らしの鍵となります。とくに、キッチンからリビング・ダイニングへの動線を短くすることで、家事の効率が大幅に向上します。

また、洗面所や浴室、トイレの配置を工夫し、朝夕の混雑を回避できると利便性の高さを実感できるでしょう。

動線は設計段階で十分に検討し、家族全員の生活スタイルに合わせて最適化することが大切です。

4. 他の部屋との配置はバランスが悪くないか

6人家族の間取りでは、各部屋の配置バランスが生活の質に大きく影響します。人数が多いぶん、生活スタイルが異なることがあるからです。そのため、寝室はなるべく静かさを保てる場所に配置し、良質な睡眠環境を確保しましょう。

また、家族のコミュニケーションが取りやすいように、リビングを中心に各部屋を配置することをおすすめします。

さらに、将来的な間取り変更の可能性を考慮し、フレキシブルな設計を心がけましょう。子どもの成長や家族構成の変化に対応できる間取りは、長期的な住みやすさにつながります。

5. 収納スペースは十分にあるか

十分な収納スペースの確保は快適な暮らしの基盤となります。

収納したい物はどれくらいあるかを把握して、設計に落とし込みましょう。また、空間を有効活用するために、床下や階段下などを収納を設置することを検討してみてください。デッドスペースの活用で、居住空間を広く確保できる可能性があります。

子どもの身長にあわせて段差の高さが変えられるようにしておくと、片づける習慣が身につきやすいです。自立心を成長させるためにも、ぜひ取り入れてみてください。

6人家族にぴったりの間取りで理想的なマイホームに

6人家族のための理想的な住まいづくりは、家族全員のニーズを満たしつつ、長期的な視点で快適な生活が実現できることを意識する必要があります。間取り事例やポイントを参考に、家族みんなに最適な住まいを設計しましょう。

大手ハウスメーカーで15年間住宅販売をした経験を活かして、さまざまな視点からアドバイスを行っています。5,000人以上の家づくりにかんする悩みを解決してきた実績があるので、お気軽にご相談ください。