「新築で平屋を建てるときはどんなことに注意すればいいの?」
「平屋の失敗例が知りたい!」
「後悔しないための間取りのポイントは?」

新築平屋の家づくりは、すべての間取りを1階に入れなければならないため、考慮すべきことがたくさんあります!
とくに防犯や動線をしっかり考えておかないと後悔しやすいため、家を建てる前に十分検討することが大切です。
この記事では、住宅のプロである筆者が新築平屋について、以下の内容を詳しく解説します。
- 新築で平屋を建てたときの失敗例と対策
- 間取り作成のポイント
具体的な対策や注意点についても解説するので、建ててから後悔しないように、これから平屋の間取りを考える方はぜひ参考にしてみてください!


新築平屋の失敗例と対策12選


コンパクトで安全な家づくりができる平屋は人気が高いですが、実は間取りに悩んだり失敗したりする人もたくさんいます。



新築平屋はどんな点が難しいんですか?



水回りや居間、寝室など必要な部屋をすべてワンフロアに集約させなければならないため、調整が難しいです!
新築平屋の主な失敗例は、次の通りです。
- 日当たりや風通しが悪い
- 収納が足りない
- 動線が悪い
- 防犯面や外からの視線が気になる
- 洗濯物を干すスペースがない
- 音が気になる
- トイレが足りない
- 間取りに可変性がない
- プライベートが確保できない
- 広さや立地で妥協してしまった
- 災害への耐性に不安がある
- 予算オーバーしてしまった
対策と一緒に、ひとつずつ確認していきましょう。
1. 日当たりや風通しが悪い
平屋なら日当たりや風通しが最高だと思って建てたのに、実際に暮らしてみると思ったより日が当たらない・風通しが悪い、というのはよくある話です。
平屋はワンフロアにすべての部屋を配置しなければならないため、実は間取りの調整が難しいです。



すべての部屋を日当たり・風通しをよく配置するのはかなり困難ですよ!
暗い部屋や風通しが悪い場所にある、窓が片方にしかないなど、条件の悪い部屋ができてしまうため、換気や採光などをよく考えましょう。
- 部屋の使用目的を考える
- 採光や換気ができる設備を付ける
- 廊下の配置を工夫する



何を優先したい部屋なのかを考えることが大切なんですね!
2. 収納が足りない
平屋の場合、スペースが限られることも多いため、収納が足りなくなる失敗例も多いです。



大きめのウォークインクローゼットにこだわって、各部屋の収納を省略したケースもあります。
収納スペースは最初によく検討しておかないと、収納のために家具を置くことになり部屋が狭くなる原因になります。
その場所で使うものや、部屋の使用目的をよく考え、収納の数や場所などを丁寧に検討することが大切です。



生活しているとものが増えてくるので、人数分の収納スペースをしっかり確保しておくことが大切ですね!
3. 動線が悪い
洗濯や家事動線を考慮しなかったために、使い勝手が悪い間取りになってしまうのもよくある失敗のひとつです。



ポイントは、使う人にとって便利かどうか、家事が楽になるかどうかです!
動線ばかり意識すると廊下が増えすぎてしまい、収納が減ってしまうケースもあるため、具体的にシミュレーションしながら考えることが大切です。



収納と動線は一緒に考えたほうがよさそうですね!
動線を考えたうえで水回りを1ヵ所に集中させると、工事費も安くなります。
毎日の家事が楽になり、時間やお金の節約にもつながるため、じっくり検討しましょう。
4. 防犯面や外からの視線が気になる
平屋は開放的な家になる一方、防犯面が大きな課題です。また外からの視線が気になるケースも多いため、対策が欠かせません。
安心して生活できるように、窓の構造や設置場所などを慎重に検討することが大切です。



防犯面をおろそかにすると安心して暮らせず、家を建てた意味がなくなってしまいますよね!
たとえば以下のように、安全面を考慮した対策を行いましょう。
- 雨戸や二重鍵を取り付ける
- 窓を開けなくても換気ができるようにする
- 換気や採光のための窓を高所に取り付ける
- 防犯ガラスを採用する
防犯ガラスは高額ですが、泥棒に入られて被害に遭い、その後安心して住めなくなることを考えると安く済むはずです。
5. 洗濯物を干すスペースがない
意外と問題になりやすいのが、洗濯物を干すスペースです。とくに雨の日に困りやすく、人数が多いほどスペースの確保が難しくなります。



晴れた日は外に干せばいいけれど、雨の日は室内に干すことになるからスペースがないと詰みますね…
雨の日以外にも、花粉症や黄砂で外に洗濯物を干せない日もあるため、動線も意識しながら干す場所を考えておくことが大切です。



干す場所を確保しておかないと、居間や日当たりのいい部屋が洗濯物で埋まってしまいます!
家族が増えても困らないように、少し余裕を持たせてスペースを確保しておくと安心です。
6. 音が気になる



寝室の近くにキッチンやトイレがある、子ども部屋の近くに居間がある場合などに注意です!
トイレやお風呂など水回りを使う音や、キッチンにある食器洗浄機の音が気になって眠れない、居間のにぎやかな声が受験期の子どもの妨げになるなど、騒音は家庭内でも大きなストレスになります。
防音対策をしっかり行う、部屋の配置を考慮するなど、音への配慮を十分に行いましょう。
7. トイレが足りない
平屋ならトイレは1ヵ所でよいと考える方も多いのですが、実は配置や家族構成によっては大きな後悔につながります。



スペースや予算に問題がなければ、2個にしておくと家族が増えたときや来客時に便利です!
トイレはプライバシーや音への配慮も大切なので、リビングや寝室から離すといった配置もポイントになります。
しかし、寝室やリビングからあまりに遠いと利便性が悪くなってしまい、住み心地が悪くなる原因になりかねません。



家族が増えるとトイレ1個じゃ大変なときも出てきますよね!
広さを変えて2つ設置してみると、予算や設置場所の問題も解決しやすいでしょう。
8. 間取りに可変性がない
平屋を建てるときは、間取りに可変性を持たせておくことも大切です。
ライフスタイルの変化に対応できない間取りだと、住むにつれて不自由さを感じることになるからです。



子どもの成長や10年後、20年後の住み方を考えて、間取りに可変性を持たせておくと安心ですよ!



子どもが小さいとき、大きくなったとき、いなくなったときでそれぞれ必要な部屋や造りが変わりますね!
分割できる子ども部屋や、成長に合わせて部屋の大きさを変えられるようにするなど、工夫しておくと便利です。
9. プライベートが確保できない
各部屋が近すぎたり開放しすぎたりすると、家族のプライベートが確保できなくなってしまいます。



部屋の音が筒抜けになったり、丸見えになったりするのは嫌かも…
一人で過ごせる時間や安心してリラックスできる空間も必要です。プライバシーを重視した間取りづくりをしましょう。
10. 広さや立地で妥協してしまった
予算不足が原因で土地の広さや立地で妥協すると、トラブルの元や後悔する原因になりやすいです。
たとえば日当たりが悪い土地を買ってしまった、平屋にした結果隣家から丸見えになってしまったなどはよく聞く話です。



周りが2階建てばかりだと、日当たりが悪くなるし家も丸見えになっちゃうんですね…
平屋のメリット・デメリットをよく考え、立地や周りの状況も考えたうえで家や土地を購入することが大切です。
隣家とのスペースを確保する、視線を遮る構造にするなど、妥協したことで後悔しないような対策をきちんと行いましょう。
11. 災害への耐性に不安がある
平屋は水害といった災害に弱い特徴があります。2階に避難できないため、川の近くのように水害の多い土地の場合は十分な注意が必要です。
ハザードマップをしっかり確認すること、避難場所や避難経路を調べて安全を確保しておくことはもちろん、必要な備えを行っておくことも大切です。
水害が気になる地域であれば、基礎を高めにつくる、道路から一段上がった場所に建てるなど、対処できる場合もあります。



雨や台風の被害が多いところなら、雨戸を備え付けておくことも大切ですね!
災害への備えを十分にしておけば、家族が安心して暮らせるでしょう。
12. 予算オーバーしてしまった
平屋には必須といえる防犯対策や、あれもこれもと採用した結果、予算を大きくオーバーしてしまったというケースは非常に多いです。
日当たりや風通しが確保できる構造や防犯性の高い二重ガラスなど、コストがかかる部分が多いためです。



平屋であることがデメリットになってしまうんですね…
安心して暮らせる家にするためには、予算内でやりくりすることや、最初に十分な予算を用意しておくことも必要になります。



必要なものは取り入れ、節約できるところはできるだけコストダウンしながら、安全性や利便性はしっかり確保したいですね!
予算を大きくオーバーして住宅ローンを借りると、月々の支払いが困難になることも想定されるため、慎重に検討することが大切です。
できる限り予算内になるよう、優先順位を決めて安全性と利便性を確保できる間取りを考えましょう。
なお、これら以外の実体験や詳しい対策を知りたい方は「すーさんの相談窓口」をご活用ください!大手ハウスメーカーに15年勤務した私が、どんな些細なお悩みにも回答します。
相談は無料なので、少しでも不安がある場合は利用して解消するのがおすすめです。
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新築平屋で失敗しないための間取り作成の5つのポイント


新築平屋で失敗しないために、間取りを作成するときは次の5つのポイントに注目しましょう。
- 間取り作成の時間を多めに取る
- ライフスタイルの変化を考慮する
- シミュレーションを行う
- 防犯対策を行う
- 専門家に相談する
詳しく解説していきます。
1. 間取り作成の時間を多めに取る
間取りには十分な時間をかけ、修正や再検討がじっくりできるようスケジュールには余裕を持たせましょう。
ギリギリのスケジュールで家を建てると、シミュレーションや再検討に十分な時間がかけられず、納得できる家に仕上がらない可能性が高くなるからです。



子どもの進学に合わせて入居する場合のように、あらかじめ住み始めたい日が決まっているときは、とくにスケジュールが厳しくなりがちなので注意が必要です!
2. ライフスタイルの変化を考慮する
家を建てるときのことだけ考えていると失敗します。5年後、10年後の家族構成や暮らし方を想定し、間取りが変えられるようにしておくと長く快適に住めます。



子どもたちが成長し、夫婦二人だけの世代になったときのことも考えておきたいですね!



子どもに安心な家づくりも大切ですね!
男女差に考慮したい思春期や、細かな配慮が必要になる受験期のことも想定しておくと、家族が安心して暮らせるでしょう。
3. シミュレーションを行う
平日やお休みの日、雨の日など、シチュエーションに分けて詳しくシミュレーションすると、問題点が浮き彫りになり、間取りを再検討するきっかけになります。



家事動線をシミュレーションするだけでは不十分なんですね!



家族みんなが住みやすい家にするためには、それぞれの動線を確認することが大切です!
シミュレーションで気になった部分は担当者と共有し、間取りに活かしていきましょう。
4. 防犯対策を行う



防犯対策はいろいろあるので、予算や場面に応じた方法を選びたいですね!
防犯対策として一般的に採用されることが多いのは、以下のようなものです。
- 窓に格子を付ける、防犯性能の高い窓にする
- 補助鍵や防犯シャッターを取り付ける
- 防犯カメラやシステムを導入する
- 防犯を意識した外構にする
後付けできる防犯対策もありますが、まずは工事の段階からしっかり防犯に強い家づくりを意識することが大切です。
間取りや開口部を工夫することも防犯対策になるため、生活に即した対策を取り入れるようにしましょう。
5. 専門家に相談する
家づくりでの失敗を防ぐためには、経験豊富な専門家の意見を聞く、相談することも大切です。



私は失敗例や成功例をたくさん知っているので、家族構成や立地など状況に応じたアドバイスが可能です!
プロに相談することで、自分では気づけないポイントや解決策を見いだせるため、時間や費用の節約にもつながります。



すーさんなら、ハウスメーカーの担当者には聞きづらいことも相談しやすいですね!
気になることをうやむやにしたり、間取りを他人任せにしたりすると後悔につながりやすいので、失敗しないためにもぜひ「すーさんの相談窓口」を活用してみてください!
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新築平屋で失敗しないために新居での生活を具体的にイメージしよう


新築で平屋を建てるときには、新居での生活を具体的にイメージし、シミュレーションを重ねることで失敗しにくくなります。
とくに動線や防犯面はよく考え、快適さや安全性が損なわれることがないように注意しましょう。
また、限られた予算内に収めるために優先順位を付けて検討し、家族の意見もしっかり反映させることが大切です。



初めての家づくりで不安に感じる方や、専門家の意見を聞きたい方は、家づくりのプロに相談してみると安心です!
すーさんの相談窓口なら、家族構成や予算なども考慮しながら、実際の失敗例をもとに具体的なアドバイスがもらえます。
平屋を建てるときにおすすめのハウスメーカーや、工務店選びのアドバイスもできるので、ぜひお気軽に相談してみてくださいね!

