「土地ありの家を建てる費用はどれくらい?」
「どんな費用がかかる?」
「費用を抑える方法が知りたい」

土地を持っている場合に家を建てる費用が気になりますよね。
土地なしに比べるとどれくらい費用が違うのか、家を建てるコストを抑えるにはどうすればいいのかを知ることで、ムダなローンを組んだり、資金不足に悩んだりすることがなくなります。
この記事では、住宅ローンに関する情報を網羅する筆者が、以下の内容を解説します。
- 家を建てる場合の費用相場
- 費用の内訳や頭金の目安
- ローコスト住宅を提供するハウスメーカー
- 家を建てる費用を抑える方法
土地ありの家を建てるのに失敗したくないと考える方は、ぜひ最後までご覧ください!


家を建てる場合の費用相場とは!土地あり・なしで比較


家を建てる場合、どれくらいの費用がかかるのか気になりますよね。ここでは、土地あり・なしに分けて紹介します。
なお、紹介する数値は「2021年度 フラット35利用者調査」を参考にしています。
1. 土地あり
土地あり(土地の購入が不要)の場合の注文住宅の費用相場は、エリアにより異なります。平均の費用相場は、以下のとおりです。
エリア | 平均費用 |
---|---|
全国 | 3,572万円 |
首都圏 | 3,899万円 |
近畿圏 | 3,778万円 |
東海圏 | 3,650万円 |
その他 | 3,372万円 |



当然ながら、首都圏は費用がかかることがわかりますね!
2. 土地なし
土地なし(購入が必要)の家を建てる費用相場は、以下のとおりです。
エリア | 土地付き注文住宅の平均費用 | 建売住宅の平均費用 |
---|---|---|
全国 | 4,455万円 | 3,605万円 |
首都圏 | 5,133万円 | 4,133万円 |
近畿圏 | 4,658万円 | 3,578万円 |
東海圏 | 4,379万円 | 3,139万円 |
その他 | 3,980万円 | 2,905万円 |
土地購入込みの場合、エリアにより購入金額にかなりの差があることがわかります。



土地を購入しているかいないかで、必要な資金は大きく変わるといえます!
土地ありの家を建てる費用の内訳


すでに土地を持っていて家を建てる場合にかかる費用を見てみましょう。
- 本体工事費
- 付帯工事費
- 諸経費
どんな費用がどれくらいかかるのか、詳しく解説します。
1. 本体工事費



家を建てる費用が本体工事費で、総費用の約7割を占めます!
家本体の工事費なので、庭や水道工事などの設備費用は含まれません。
本体工事費に含まれるのは、以下のような項目です。
- 設計費
- 仮説工事費:足場の組み立てや仮設電気、仮設トイレの設置など
- 基礎工事費:床下や壁へのコンクリート打ち
- 木工工事費:木材の加工、組み立て
- 内外装工事費:屋根、外壁、壁など
- 設備費:キッチン、トイレ、浴室など
設計費は、設計事務所に依頼するものです。建築コストの大半を占めるものなので、ここを削れるかどうかが総費用にかかわってきます!
2. 付帯工事費
付帯工事費は、家本体以外にかかる費用です。総費用の2割程度が目安と言われています。
かかる費用は、主に以下のとおりです。
- 解体工事:古い家屋の解体が必要な場合
- 外構工事:庭、塀など
- ライフライン工事:水道・ガス管の引き込み
- 取付工事:照明、エアコン、コンセントカバーなど
付帯工事費は、水道管の構造やエアコンの数などにより大幅に変わります。なお、解体工事費は、家屋がなければ発生しません。
3. 諸経費
諸経費とは、建築工事以外に必要な費用です。
総費用の5~7%程度が目安です。総費用が5,000万円だった場合、諸経費は250~350万円程度かかるということです。



諸費用もあなどれないですよね…!
諸経費は、以下のような項目が挙げられます。
- ハウスメーカーとの契約費
- 保険料
- 地鎮祭・上棟式
- 印地税、登録免許税、不動産取得税
- 引っ越し代
決して安い金額ではないので、諸費用は具体的にどれくらいかかるのかハウスメーカーや工務店などに確認しておきましょう。
土地ありの家を建てる場合の頭金は総費用の約20%が目安


家を建てる際に、住宅ローンを組む方が多いでしょう。全額を住宅ローンで賄うと負担が大きいため、頭金を用意する方が多い傾向です。
頭金は、総費用の20%程度と言われています。「2021年度 フラット35利用者調査」を参考に、注文住宅を利用する方の頭金の平均値を見てみましょう。
地域 | 土地あり注文住宅の頭金平均額/頭金の割合 | 土地付き注文住宅の頭金平均額/頭金の割合 |
---|---|---|
全体平均 | 596.6万円/16.7% | 412.3万円/9.3% |
首都圏 | 737.5万円/18.9% | 508.7万円/9.9% |
近畿圏 | 676.6万円/17.9% | 429.6万円/9.2% |
東海圏 | 581.1万円/15.9% | 378.1万円/8.6% |
その他 | 522.2万円/15.5% | 354.6万円/8.9% |
土地ありの方のほうが、頭金の割合は多いことがわかります。



頭金が多ければ、住宅ローンの負担が軽減されますよ!
なお、住宅ローンの総額は人によって異なります。具体的にどれくらいの費用がかかるのか気になる方には、家が決まっていなくても住宅ローンの審査ができる「モゲチェック」がおすすめです。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


土地ありで1000万円の家は建てられる?ローコスト住宅を提供するハウスメーカー3選


土地ありで、コストをなるべく抑えて家を建てたいと考えている方に、おすすめのハウスメーカーを3つ紹介します。
- タマホーム
- ユニバーサルホーム
- アイフルホーム
それぞれ詳しく見てみましょう。
なお、ハウスメーカーの選び方については関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


1. タマホーム


タマホームの「シフクノいえ プレミア」は「1,100万円以内で建てる平屋建て」をコンセプトにしています。平屋なら税込1,087万円から購入可能です。
販売価格には、以下の費用が含まれています。
- 屋外給排水工事費用
- 工事監理費用
- 下水道接続工事費用
- 地盤調査費用
- 屋外電気配線工事費用
- 雨水排水工事費用
- 住宅瑕疵担保責任保険加入料
- 諸検査費用
- 基本図面作成料
- 屋外立水栓工事費用オプション工事費用
- 仮設費用
- 設計料
耐震等級は、最高レベルの「等級3」を取得しており、安心して住める構造です。なお、2階建ての場合は税込1,149万円から購入できます。
2. ユニバーサルホーム


ユニバーサルホームは高品質・適正価格の家づくりを大切にしているハウスメーカーで、全国にフランチャイズ展開しています。
フランチャイズシステムにより、大手住宅メーカーの商品開発力やスケールメリットと、地元工務店のきめ細やかな対応、双方のよい点が生かされています。
建材や設備機器は本部が一括仕入れをおこなうことで、高品質な資材が低価格で入手可能。



さらに、工期を短縮する「乾式工法」の採用により、人件費を大幅にカットすることで家づくりにかかる費用を抑えることに成功しています!
下請け構造が価格を押し上げたり品質に差ができたりすることがありますが、ユニバーサルホームでは直接施工のスタイルを採用。中間マージンをカットすることで、高品質ながら低価格な家づくりを実現しています。
3. アイフルホーム


アイフルホームは、大手住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)が運営するハウスメーカーです。フランチャイズシステムを導入し、大手ハウスメーカーの商品力や開発力と、工務店の迅速できめ細かい対応のメリットを生かした家づくりを得意としています。
加盟店による品質の差を解消するために、200項目以上の検査を実施。



安全で快適に暮らせる家、そして、こだわりが叶う家づくりを大切にしています!
家の設備は低価格で仕入れられるLIXIL製品を基本としており、ローコストで家を手に入れることも可能です。
土地ありの家を建てる際に費用を抑える5つの方法


土地ありの家を建てる場合、土地なしに比べると費用を抑えられます。しかし、建築費用もなるべく下げたい方のために、5つの方法を紹介します。
- 建物の形はシンプルにする
- 水回りを1ヵ所に集中させる
- 部屋数や床面積を最低限に抑える
- 内装材や設備のグレードを下げる
- 複数社のハウスメーカーに相談する



コストを下げる方法を知っていると、家の設計を考えるときの参考になりますよね!
1. 建物の形はシンプルにする
建物の形が複雑だと外壁面積が増えるため、建築費用も高くなる傾向です。予算を抑えるなら、なるべくシンプルな形状の家を建てるのがおすすめです。



おすすめは真四角な家です。また同じ総面積なら、平屋よりも屋根や基礎部分の面積が少ない2階建てのほうが建築費用を抑えられますよ!
2. 水回りを1ヵ所に集中させる
水回りは配管工事が必要です。水回りを分散させると、配管が複雑になるため費用が高くなります。
建築費用を抑えるなら、水回りは集中させましょう。
2階建ての場合は、ひとつのフロアに水回りをまとめたほうがコストダウンできます。



2階建てなら、各フロアにトイレを置かなくても問題なければひとつにしたほうがよいですね!
3. 部屋数や床面積を最低限に抑える
部屋数を少なくすることで、壁紙や扉にかかるコストを抑えられます。



また、なるべくシンプルな間取りを選択すれば仕切りを減らせるので、コストダウンが可能です!
床面積も必要以上に広く取らなければ、材料費をカットできるでしょう。お子さんがいるご家庭なら、成長後のことも見越して簡易的な間仕切りを設置するのも選択肢のひとつです。
費用を抑えたい方は、部屋数が少なく広々とした間取りを活用することも検討してみてください。
4. 内装材や設備のグレードを下げる
内装材や設備は、グレードの高いものばかり選ぶとコストが高くなります。グレードを下げることも検討しましょう。
内装材と設備の主な項目は、以下のとおりです。
内装材 | 住宅設備 |
---|---|
・壁、床、天井の素材 ・家の強度や断熱性を上げるための下地 ・壁紙やフローリング材 | ・システムキッチン ・バス、トイレ、洗面台 ・窓 |



デザイン性の高い内装材や最新の設備を取り入れると費用が高くなるため、型落ちモデルも検討するのがおすすめです!
なお、業者からの見積もりは、ハイグレードの設備を採用しているケースがあります。コストカットできる部分がないか相談してみましょう!
5. 複数社のハウスメーカーに相談する
ハウスメーカーを選ぶときは、初めからひとつに絞らないほうがよいです。同じ間取りであっても、ハウスメーカーにより提示する費用が異なります。
複数社に相談することで、どこにどれくらいの費用をかけるのがいいのか見えてきます。
また、素直に「他社と迷っている」と営業に伝えることで、値下げのチャンスも得られるでしょう。
複数のハウスメーカーを簡単に比較するなら、LIFULL HOME’Sがおすすめです。



家にいながら、多数のハウスメーカーの資料を無料で入手できますよ!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


土地ありの家は土地や間取りで費用が異なる!プロに相談して後悔のない選択を取ろう


土地ありの家を建てる場合、条件により費用が大きく異なります。費用を抑えたいなら、なるべくシンプルな家・設備を取り入れるのがおすすめです。
土地ありの家は頭金を多く用意できる傾向にあり、住宅ローンの負担を軽減できます。どんな家を建てたらいいのかわからない方や、何から始めるのが効率的なのか知りたい方は、ぜひ「すーさんの無料相談」をご活用ください!



注文住宅のプロが、あなたが最適な家を建てられるよう徹底的にアドバイスいたします!
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