「3階建てのビルトインガレージにしようかな」
「良いところ悪いところを知りたい」
「設計する際にどんなポイントを押さえておくべき?」
3階建てビルトインガレージは自動車の駐車はもちろん、スペースを有効活用すれば快適な生活空間をつくれるでしょう。

ただ、魅力がある一方で注意点も当然あります!
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 3階建てビルトインガレージの概要
- 魅力
- 間取り設計のポイント
- 注意点
- 実例と価格
理想の住まいづくりの参考にしてみてください。


ビルトインガレージの概要を30秒でサクッと解説


ビルトインガレージとは、建物の一部に車を駐車するスペースを組み込んだガレージです。インナーガレージとも呼ばれ、ドアやシャッターが付いていることもあり、居室と駐車スペースを確保できます。



車が天候の影響を受けにくくなり、セキュリティも向上しますよ!
雨の日でも濡れずに車に乗り降りできるため、荷物の運び込みが楽になり人気があります。土地の広さに余裕がない場合などにも設置可能です。



リフォームなどによって住宅の建築後に設置もできます!
3階建てビルトインガレージを採用する魅力6選


ここからは3階建てビルトインガレージを採用する6つの魅力を紹介します。
- 雨風から車を守れる
- 狭小住宅でも駐車スペースを確保できる
- プライベート空間として活用できる
- いたずらや盗難を未然に防げる
- 家から車までの距離が近くて移動が楽になる
- 容積率の計算から除外できる
詳しく見ていきましょう。
1. 雨風から車を守れる
ビルトインガレージは建物の一部に駐車場が組み込まれているため、車を雨風から守れます。長時間雨にさらされると車体に錆が発生する可能性がありますが、ビルトインガレージなら雨風の影響を受けずに済むでしょう。



直射日光による塗装の劣化も防げるため、愛車をきれいな状態に保てます!
3階建ての住宅にビルトインガレージを採用することで、車の保護が可能です。
ただし、シャッターを設置できない場合には、車の前方部分は雨風に触れる点には注意が必要です。
2. 狭小住宅でも駐車スペースを確保できる
ビルトインガレージを採用すると、狭小住宅でも駐車スペースを確保できます。一般的な住宅では、駐車場を設けるために別の土地を用意しなければならず、その分コストやスペースが必要です。
しかし、ビルトインガレージなら建物の一部に駐車スペースを組み込めるため、土地を有効活用できます。特に3階建ての住宅では、1階をビルトインガレージにすることで、2、3階に十分な居住空間を設けられるでしょう。
そのため、敷地が狭くても広々とした住環境を実現できます。



駐車スペースを有効に活用し、限られた土地でも快適な生活空間を確保できるのがビルトインガレージの魅力ですね!
3. プライベート空間として活用できる
ビルトインガレージは、車庫としての役割だけでなく多目的に活用可能です。収納スペースとして季節ごとに使用するタイヤやアウトドア用品、スポーツ用具などを効率よく保管できます。



家の中の収納スペースを有効に使えますね!
また、ビルトインガレージは趣味を楽しむ場所としても最適です。例えば、DIY作業や車のメンテナンスを行う作業場として活用でき、好きなことに没頭する空間を実現できます。



家の中だとなかなか自分だけの時間を持つのは難しいですよね…!
さらに、悪天候の際にはガレージを子どもの遊び場として活用できるのが魅力です。3階建ての住宅にビルトインガレージを採用することで、生活の幅が広がり、家全体の利便性が向上します。
4. いたずらや盗難を未然に防げる



外に車を駐車する場合、いたずらや盗難のリスクが常に伴うものです…
ビルトインガレージがあれば車を室内に保管できるため、いたずらや盗難のリスクを大幅に減らせるのが魅力です。
車の窓を割られたり、キズを付けられたりするなどの被害に遭うと修理費用がかかります。車を大切にしたい方は、3階建ての住宅の1階をビルトインガレージにするのがおすすめです。
また、ガレージのシャッターやドアには鍵をかけられるため、外部からの侵入を防ぐ効果があります。



車だけでなく、家全体のセキュリティも向上しますね!
夜遅くに帰宅した際でも、安心して駐車でき室内に入れるでしょう。ビルトインガレージを採用することで、家族全員が安心して生活できる環境が整います。
5.家から車までの距離が近くて移動が楽になる
1階部分にビルトインガレージを設けることで、家から車までの距離が近くなり移動が楽になります。雨や雪の日でも濡れずに車に乗り降りできるため、荷物が多い日には特に便利に感じるでしょう。



買い物帰りに多くの荷物を持っている場合でも、悪天候を気にすることなくスムーズに室内に入れますよ!
とくに、小さなお子さんや高齢者は移動に介助が必要なこともあるでしょう。距離が近いと、最小限の手助けで済むのでビルトインガレージが重宝します。
6.容積率の計算から除外できる
建築基準法には、ビルトインガレージの建ぺい率に緩和措置が定められています。そのため、土地ごとに定められた容積率から算定される延床面積をよりも、広い家を建てることが可能です。
なお、容積率とは以下のとおりです。
容積率とは?
- 敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合を表す数値
特徴
- 都市計画法に基づいて定められており、用途地域によって異なる
- 敷地に面している前面道路の幅員によっても規制がある



用途地域によって割合は異なりますが、とくに土地代が高騰している都市部では、緩和措置を利用できるのは嬉しいポイントといえますよ!
ただし、固定資産税は安くなりません。地方税法に則って、納税する必要があります。
ここまでビルトインガレージの魅力について紹介してきましたが、マイホームに適しているか判断できない方もいるでしょう。そのような方は、すーさんに相談してみるのがおすすめです。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに15年勤めた経験を活かして、プロの目線で家づくりのアドバイスをします。無料で相談可能ですので、ぜひ一度お問い合わせください。
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3階建てビルトインガレージの間取り設計ポイント5選


ここからは、3階建てのビルトインガレージを採用する際の間取り設計ポイントを5つ紹介します。
- ビルトインガレージ近くに寝室を配置しない
- 車から家までの動線を考慮する
- 車の買い替えを視野に入れた広さにする
- 排気ガス対策をする
- 車やシャッター音の対策をする
詳しく見ていきましょう。
1. ビルトインガレージ近くに寝室を配置しない
ビルトインガレージの真上や近くには、静かに過ごしたいと思っている部屋を配置しないようにしましょう。音や振動の影響を受けるため、寝室なら睡眠を、書斎なら集中力を妨げる可能性があります。



リラックスできる空間を確保し、快適な生活環境を実現してください!
なお、車のエンジン音だけでなく、シャッターの開閉の音にも配慮が必要です。電動シャッターの導入や防音性のある資材を採用し、室内で過ごす家族に影響を与えないようにしましょう。
2. 車から家までの動線を考慮する
ビルトインガレージを設計する際には、車から家までの動線を考慮してください。室内から直接ビルトインガレージに移動できるようにすることで、悪天候でも問題なく車へ行き来できます。
例えば、玄関ホールや廊下から直接ガレージにアクセスできるドアを設置することで、利便性が大幅に向上します。また、車からの荷物の出し入れをスムーズにするために、広めにスペースを確保することも重要です。



買い物袋やベビーカー、大きな荷物を持っているときでも楽に移動できるようにしましょう!
室内から直接アクセスできるようにすることで、日々の生活がより快適になります。
3.車の買い替えを視野に入れた広さにする
ビルトインガレージの広さを決める際には、現在所有している車だけでなく、将来的に購入する予定の車も視野に入れておく必要があります。



ガレージの幅や高さ、奥行きを余裕を持って設計することで、将来的な車の買い替えにも柔軟に対応可能です!
現在所持しているコンパクトカーにあわせて設計した場合、家族が増えた際に乗り換える可能性があるミニバンが停められないかもしれません。
また、車両の増加を考慮して、複数台駐車できるような広さを確保することも検討するとよいでしょう。
なお、ビルトインガレージの設置で後悔した事例を、関連記事「【失敗なし】ビルトインガレージの設置で後悔した例を7つ紹介!対策方法や魅力も解説」で解説しています。後悔しないためにも、ぜひチェックしておいてください!


4.排気ガス対策をする
3階建ての住宅にビルトインガレージを採用する際には、排気ガス対策が重要です。
ビルトインガレージ内で車のエンジンをかけると、ガレージ内に排気ガスが溜まります。排気ガスが室内へ流れ込み、日常的に吸っていると健康に悪影響を及ぼすことがあります。
換気扇や排気ダクトを設置して、ガレージ内に溜まった排気ガスを外部に排出しましょう。



居室スペースに排気ガスが流れ込まないように設計してください!
5.車やシャッター音の対策をする
ビルトインガレージは、外の駐車場に比べて車の音や振動が室内に伝わりやすい傾向があるため、対策が必要です。
車やバイクのエンジン音、タイヤの摩擦音、ドアの開閉音などは、意外にも室内に響きます。特に、シャッターの開閉音が気になるケースが多いです。



音にストレスを感じないように、上階の部屋とのバランスを考えましょう!



具体的には以下のような対策が有効です!
- 防音材を使用した壁や天井の設置
- 静音性の高いシャッターを選ぶ
また、ガレージと居住空間の間に緩衝材を挟むと、音の伝わりを抑えられます。音対策をしっかり行い、快適な居住環境を保つことが重要です。
なお、ハウスメーカーならどのような間取りを提案してくれるかな?と気になる方は、複数社の見積もりを依頼できる「タウンライフ」の活用がおすすめです。
希望条件を伝えるだけで、複数社に間取り案を一括で請求できます。思いもよらなかった素敵なアイデアが家づくりに役立ちます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3階建てビルトインガレージを採用する際の3つの注意点


3階建てビルトインガレージにはメリットも多くありますが、注意点もあります。
ここでは、注意点を3つ紹介します。
- 1階の居住スペースが狭くなる
- 耐震性を高めるために費用が高くなる可能性がある
- 実績豊富な業者を選ぶ
後悔する前に押さえておきましょう。
1. 1階の居住スペースが狭くなる
ビルトインガレージを設置すると、1階部分の居住スペースが狭くなります。ガレージが大きく占有するため、1階の部屋の数や広さは限られます。
そのため、リビングやキッチン、ダイニングなど、一般的に1階に配置されやすい間取りをどこにするか決めておきましょう。



特に広いリビングを希望する場合は、2階以上への設置が求められます!
3階建ての住宅の1階に確保できる居住スペースが狭くなる点を踏まえ、間取りのバランスを考えることが重要です。
2.耐震性を高めるために費用が高くなる可能性がある
ビルトインガレージは耐震性を高めるために、建築費用が高くなる可能性がある点にも注意が必要です。3階建ての建物には「構造計算」が義務化されており、手続きには数十万円程度の費用がかかります。



ビルトインガレージの設置代金もかかるので、建築費用が割高になります!
ただし、コストはかかるものの、構造計算を受けることで耐震性は高まります。安心して3階建てに住み続けるためにも、必要になる経費だとして考えておいてください。
3. 実績豊富な業者を選ぶ
3階建ての住宅にビルトインガレージを設置するなら、実績豊富な業者を選ぶことが重要です。
業者選びの第一歩として、過去の顧客レビューや評価を調査しましょう。業者の信頼性や施工の質を確認できます。



口コミサイトやSNSでの評価を参考にしてみてください!
また、設置後のトラブルやメンテナンスに迅速に対応してくれるかも重要なポイントです。信頼できる業者は、アフターサービスが充実しており、トラブル発生時にも迅速に対応してくれます。
例えば、定期的な点検や修理のサービスが提供されているかを確認すると良いでしょう。



実績豊富な業者を選んで、理想の家づくりができる環境を整えてください。
3階建てビルトインガレージの間取り実例と価格を4つ紹介


最後に3階建てビルトインガレージの間取り実例と価格を4つ紹介します。
- 【約13坪】間口4.3mの狭小地で駐車スペースを実現
- 【約15坪】狭小地でシャッターなしの駐車場を実現
- 【20坪】間口3.9mの限られた敷地で駐車スペースを確保
- 【土地30坪台】シャッターつきのインナーガレージを実現
3階建てのビルトインガレージを建てたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
1.【約13坪】間口4.3mの狭小地で駐車スペースを実現


- 本体価格:2,370万円(80.0万円/坪)
- 延床面積:98.01㎡ (29.6坪)
- 敷地面積:44.21㎡(13.3坪)
間口4.3mの約13坪の狭小地で駐車スペースを実現した実例です。



13坪の狭小地でもビルトインガレージを設置できるんですね!
延床面積は98.01㎡と、3人家族が広々と過ごせるほど十分なスペースを確保できています。屋上にはルーフテラスが設置され、庭としての役割やプール遊びも可能な家族のプライベート空間が特徴です。
2.【約15坪】狭小地でシャッターなしの駐車場を実現


- 本体価格:1,760万円(55.5万円/坪)
- 延床面積:104.85㎡ (31.7坪)
- 敷地面積:50.26㎡(15.2坪)



15坪の狭小地に駐車スペースだけではなく、1階に浴室、トイレ、洗面、居室も確保しています!
脱衣スペースを兼ねた1階の洗面空間に、トイレが併設されています。土地を最大限に有効活用するための工夫が施されているのがポイントです。
狭小地にビルトインガレージを建てたい方は、参考にしてください。
3.【20坪】間口3.9mの限られた敷地で駐車スペースを確保


- 本体価格:2,650万円(80.0万円/坪)
- 延床面積:109.58㎡ (33.1坪)
- 敷地面積:66.74㎡ (20.1坪)
間口3.9mの限られた狭小20坪の土地に駐車スペースを実現した間取りです。駐車スペースの横のエントランスには柱を利用した収納があり、使い勝手が良いのが特徴です。



お子さんの遊ぶスペースや趣味を楽しむ場所としても、ビルトインガレージを活用できますね!
4.【土地30坪台】シャッターつきのインナーガレージを実現


- 本体価格:1,480万円(40.6万円/坪)
- 延床面積:120.74㎡ (36.5坪)
- 敷地面積:92.60㎡ (28.0坪)
土地30坪台にシャッターつきのインナーガレージを実現した間取りです。シャッターがついていることにより、愛車を雨風から守れています。
また、インナーガレージの真横には、愛車を眺められるようにホビールームが設計されています。



車好きな方にはぜひ参考にしてほしい間取りです!
敷地面積がある程度確保できるなら、シャッターの設置で愛車を雨風から守り、防犯性を高めるのがおすすめです。
3階建てビルトインガレージはおすすめ!心配な方はすーさんに相談しよう


3階建て住宅の1階をビルトインガレージにすると、駐車スペースを確保でき、防犯面でも安心できるなどの魅力があります。
しかし、1階に居住スペースがなくなったり排気ガス対策が必要だったりと、注意すべき点がいくつかあります。



3階建て住宅でビルトインガレージを採用しようか悩んでいる方は、すーさんの相談窓口をご活用ください!
ビルトインガレージを採用した間取りの成功例も失敗例も知っているので、状況に応じたアドバイスができます。



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